PTSDさんの作品



 その日のことは今でもはっきりと覚えています。
春なのに少し寒い日でした。
お昼休み、私が午後の担当授業を準備しつつ昼食をとっているとアナウンスで私の名前がよばれました。
「講師の徳沢先生。至急校長室まで来てください。繰り返します。・・・・・・・・・・
私の名前が繰り返し呼ばれ、私は急いで席を立ち校長室へ向かいました。
私が校長室へ入るとそこには校長先生である高宮先生と奴隷のM部員が居ました。
あまり、見たことがない顔だったので恐らく高宮先生の専用の奴隷生徒だったのだと思います。
「何かお呼びでしょうか。」
私は、恐る恐るたずねました。
高宮先生は少し笑いを浮かべながら私を見て気づいたように言いました。
「立ちっぱなしじゃ辛いでしょ。ほら、そこの椅子に居座って。」
そう言うと、高宮は壁に立っている奴隷生徒に手で合図しました。
合図をされた生徒は私の後ろに四つんばいになり、びっくりする私にどうぞと言いました。
「さぁ、その子を椅子にして。座り心地は悪くないわよ。」
高宮は私にそういいました。
人間椅子、奴隷生徒を椅子にするというこの習慣は私もよく知ってはいましたが、
まだ使ったことはありませんでした。
私は正直、座るべきがどうか迷っていましたが、高宮の無言の催促もあり、
ゆっくりと椅子の奴隷生徒の背中に腰をおろしました。
普通の椅子よりも暖かく弾力性もありました。
少しお尻の座り位置をずらし私の体重が完全に生徒にかかると、
彼女は腕をピンと張り全身で私の体重を支えました。
「ねぇ、徳沢先生。あなた、SM部って知ってるわよね。」
私が頷くと高宮はなおも続けました。
「そりゃそうよね。実は、SM部である問題が起こったのよ。」
私が何のことだろうと思っていると高宮は話を続けました。
ことの発端は一月前。SM部にM部員として入部した生徒の中に精神的にかなり問題のある強度の
M部員が居たという。
そのM部員はスカトロ体質で人間馬などはそっちのけで生徒やS部員の排泄物に興味をしめしたという。
最初は人間便器として使用されていたもの、段々とS部員や顧問達もついていけなくなり、
今は独房に監禁中なのだという。
「それと、私が何の関係があるのでしょうか。」
私は、高宮の話を聞き終わった後でたずねた。
「簡単よ。その監禁されている部員を立派な、主人の言う事を聞く奴隷にしたてあげほしいのよ。
つまり、徳沢さん、あなたにね。」
私は吃驚して高宮の顔を見たが冗談を言っている顔ではなかった。
「私は、別にSでもありませんし、第一調教の経験なんでありません。」
だが、高宮は私の答えなど聞いてはいなかった。
「徳沢先生。、これは命令であってお願いではなりません。
第一、あなたは講師として何の部活にも関わっていない。これは立派な職務規定違反ですよ。」
私が何の言葉も返せずにしょげ返っていると、
「大丈夫よ。あなた乗馬の経験あるでしょ。
あれは立派な軽いSMだし。それに調教の経験なんて必要ないわ。
何たって、調教経験豊富な部員や顧問が何の役にも立たなかったんだから。」
そう慰めるように言いました。最も、その時の私には何の慰めになっていませんでしたが。
「今日の午後の授業が終わったら、SM部の第1調教場に行きなさい。
連絡は私のほうからしておくから。」
高宮は話は終わりという風に私に言いました。
私は椅子から立ち上がると校長室から出て行きました。
高宮は、私が出て行った後、給仕の生徒にお茶を頼むとその給仕に向かって言いました。
「徳沢さんは資質あるわね。あの子、最初は遠慮がちに奴隷に座っていたのに、
直ぐに忘れて体重を無意識にかけて椅子と同じように扱ったもの。
自分のお尻の下で体重を支えている生徒なんて忘れてね。」
そういって、高宮は笑った。

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