どらごんさんの作品

性奴系図外伝(藤田浩二篇)(改定判)


第7章  卑猥な復讐



中井鶴代は圭子を憎んでいたのかもしれない。
総務部社員である自分の手取り給与が15万円も行かないのに、圭子は優雅に生活していた。
しかも、この数年間、藤川建設は業績が下向き、ボーナスも一時に比べると大幅に減らされていた。
それなのに、目の前に座っている女は俗世間の垢にまみれずに超然とした生活をしていたのである。
さらに、自分より年上なのに清楚で優雅な圭子の美貌がねたましくもあった。
確かにスタイルでは鶴代も平均以上かもしれない。
ただ、鶴代には圭子が持っているようなファッションセンスが欠落していた。
極度の近視の鶴代は牛乳瓶の底のような丸眼鏡をかけ、髪の毛も無雑作にゴムバンドで
止めているだけであった。
化粧もそれほど得意ではない。
数年前の社内でのパーティーで、鶴代は圭子から話しかけられたことがあった。
「中井さん。貴女の鼻筋はすごくすっきりしているし、眼鏡もコンタクトにしてもう少しおしゃれしたら
いいんじゃないかしら」
鶴代はただ清楚で華麗な圭子の醸し出す雰囲気に呑まれて、卑屈にお辞儀を繰り返していたが、
後で振り返ると圭子に馬鹿にされたのではと悔しく思った。
世間擦れのしていない圭子は相手の気持ちを忖度することがうまくできていなかったのである。

そのかつての麗夫人圭子が自分の目の前にいる。
しかも、自分より目下の人間として。
鶴代は不安げに目を伏せる圭子を前にして、
先日の宴会で勇気を奮って家政婦の明美に圭子の貸し出しを頼んでよかったと思った。

居酒屋はようやく5,6人くらいが入れるくらいの小さな座敷がいくつもある。
圭子と山野建設に勤める四人の女性はそのうちの一つに入っていた。
四人とも30代前半の女性である。
圭子にいろいろなきわどい質問をぶつけて、圭子の反応を楽しんでいる。
いずれも古参社員で、鶴代とも親しい。
「圭子さん、かつては遥か雲の上の人だったけど、今は奴隷なんだって?どう心境は?」
「こないだの宴会で淫らな芸を見せたんだって。どんなことしたの?教えてよ?」
「性奴隷ってどんなことさせられるの?」
以前は圭子に対して非常に丁寧な言葉使いをしていた女性達はいまや征服者として、
哀れな奴隷をいたぶろうとしている。
圭子は屈辱的な質問に、しどろもどろになりながらも答えていた。
ある意味、全裸になって淫らな芸を演じるよりもつらいかもしれない。
圭子が答えると、女性達は嘲るように笑い、圭子が女性としての尊厳がないのかとなじるのである。
完全な吊るし上げであった。

かつては圭子を敬っていた女性達が圭子を言葉で嬲り続ける。
「ほんとに恥ずかしいわね」
「ほんと、ほんと。人間じゃないよ」
「そのうち外国に売られちゃうんじゃないの」
「私、アソコで書道できるなんて信じられない」
「それにしてもいい気味だわ。
私達が満足にボーナスも出ないっていうのに、この女は海外に遊びに行ったりしていたんだからね」
「ほんとほんと。これが因果応報ってやつだよね」



圭子は赤面し、俯いて非難されるままに任せていた。
「圭子さん、あんたは贅沢をいろいろとしてたけど、会社員の私達の給料がいくらか知ってるの?謝りなさいよ」
鶴代が圭子を土下座させる。
圭子は床に額をつけて、許しを請うのであった。
屈辱に耐え切れなくなり、思わず涙がこみ上げ、嗚咽を漏らす。
それでもかまわず四人の女性達は散々に圭子を嬲るのであった。
(あああ……早く解放されたい)
圭子はこの責め苦をとにかくじっと耐え忍ぼうと思った。



圭子が泣き崩れる様子に、鶴代は眼鏡の奥から冷ややかに見下げた。
圭子の肩が震えている。
「この間、圭子さんの調教師をしている明美さんって人から話しを聞いたんだけど、
よく浣腸もさせられて脱糞ショーしているらしいよ」
「やだー、食事中なのに変な話をしないでよ、鶴代さん」
「ほんとよね。だけど、よく恥ずかしくもなくそんな姿を見せられるね」
「この間の宴会ではおしっこするとこを見せてくれたんだよね、圭子さん」
鶴代は圭子の顎の下に指を入れ、顔を上向かせる。
圭子は泣き顔である。

「そろそろ服を脱ぎなさいよ、圭子さん」
営業補助をしている智子が冷たく言い放った。
「そうよ、そうよ。奴隷は裸が基本でしょ」
「早く、早く」
圭子は周囲から促され、服を一枚ずつ脱いでいく。
下着姿になり、鶴代が「ほんとにきれいな身体しているね」とうっとりしたような目で眺めた。
非常に劣情をそそる派手なフリルの下着である。

「脱―げ、脱―げ」
女性達は合唱して、圭子を追い込んでいく。
かつての権力者の優雅な奥様を無残な淫獄に追い込んでいくのが、たまらなく楽しくなっていた。
圭子はブラジャーを外し、パンツに手をかけた。
「ちょっと待って。私にやらせてよ」
圭子に悪感情を抱いている鶴代が圭子の下着に手をかけ、一気に膝下まで下着を下ろした。
圭子をとことん辱めるつもりだった。
圭子は足をくねらせて手で胸と股間を隠していたが、女性達はそれを許さない。
「あー、ほんとにあった、あった」
一人の女性が圭子の股間にはめられているリングを触った。
噂では聞いていたが、やはり目の前で見るとびっくりする。
指で弾いたり、引っ張ったりして遊ぶ。

裸にされた圭子は両手を頭の後ろで組まされ、中腰になるように命じられた。
圭子の股間を経理部のあぐりが、手の平でぐりぐりした。
圭子はお豆が刺激されるように感じ、思わず腰を引いた。
「腰を引いちゃダメよ」
圭子はむき出しの臀部を智子に平手で叩かれる。
大爆笑が起こった。
あぐりがまた股間をぐりぐりすると、圭子が腰を引いて、豊かな美尻をぱちーんとはたかれるということが
繰り返された。
「圭子さんの尻って、叩くといい音がするから気持ちいいよ」
智子が笑顔を見せる。

「そういえば、圭子さん、あんた、童貞君を食ったんだって?」
智子と同じく営業補助をしている亜沙子がからかうような口調で圭子を見た。
「童貞君って?」
誰のことを言っているのかと、訝る圭子の太ももを亜沙子がいらついたように平手で叩く。
「童貞君って、川上のことだよ。川上悟」
悟の初体験の相手が圭子であることはすでに酒席で口が緩くなる浩二の口から女子社員にも知れ渡っていた。
童貞と評判の悟と性奴隷の圭子がどのように愛し合ったのかということも興味深かったが、
かつては同格か目下だった悟が急に出世していったことに対するやっかみも混じっている。
圭子の顔色が変わったが、鶴代も不快そうな表情をした。
「鶴代っていつも童貞君のことをかばっていたじゃない。いつかは偉くなる人だって言ってね。
もしかして好きだったんじゃないの」
亜沙子が鶴代の顔を覗き込むと、鶴代は怒ったように横を向いた。
実は、鶴代は後輩社員の悟のことを憎からず思っていたのである。
ただ、付き合うきっかけがないままに時が過ぎていき、そして悟が圭子と初体験をしたという噂を聞いて、
鶴代はあらためて圭子を憎らしいと思っていたのだ。
そして、今や悟は手の届かないところに行ってしまっていた。
こうなれば鬱憤を晴らすためにも、圭子に思い知らせたい。

「童貞君とどうやってしたのか、ここで詳しく言ってみてよ」
智子が俯き加減の圭子にからむ。
「悟さんとは・・・悟さんとのことは覚えていません」
「へー、悟さんだってー、なんかやけちゃうね」
「『悟さーん』って呼んでるんだ、童貞君のことを」
「きゃっはははは」
「それで、その『悟さーん』とどういうことをしたのよ、ねえ、言ってよ、圭子さん」
「『悟さーん』のおちんちんってどんなだったの?」
「『悟さーん』に抱かれてどんな気分だったの?気持ちよかったの?」
鶴代を除く三人の女性陣が圭子をいろいろと口撃する。
悟が圭子を抱いたことを想像し、普段は温厚な鶴代の目は圭子憎しでゆがんでいた。
「ふざけないでよ」
鶴代は珍しく激昂し、ビールを頭から圭子にかけた。
圭子の栗毛色の髪からビールの雫が垂れていく。
女性達がぎゃはっはと大受けした。
「そういえば、圭子さん。あんた、何人の男としてきたの」
鶴代が圭子の顔に息をふきかけるようにして絡んだ。
「本当に淫乱な女だね」
「ほんとだよ」
「そういえば相馬さんが言ってたけど、外人にも抱かれたらしいよ。外人に貫かれて、
ひーひー言ってたんだって。腰も激しく動かしていたって」
「なんか不潔だよね」
「女の恥だね、まったく」
身体の隅々までさらけ出し、言葉で嬲られて、圭子の奥底から甘美な官能の炎が揺らめきだしていた。

あぐりが、また圭子の股間を貫くリングを弄んだ。
「オナニーしちゃえば」
あぐりが圭子の首筋に息を吹きかけた。
「しちゃいなよ、ほら」
他の女性達の目も淫欲に輝く。
圭子は俯いたまま、無言で指を動かし始めた。
「足を開いてね。もっと見えるように」
圭子が片足をテーブルにかけた。
圭子が甘いため息を吐いた。
アルコールを飲みながら、女達は圭子の自家発電を鑑賞し、好き勝手に言いたいことを言った。
「ああ、濡れてきているね。気持ちいい?」
「でも、36歳にしては肌もつるつるだし、きれいだね」
「なんかすごく卑猥だね」
「あたし、他の子のオナニー見るのって初めて」
「私もよ」
圭子の喘ぎが楽しく響く。
「ほら、ちゃんと指を動かしてよ」
あぐりが圭子の頭を後ろからはたいた。
かつての支配者を徹底的に痛めつけていることに、女性陣は征服欲を満足させていた。
圭子の喘ぎが早くなっていく。
「気持ちいいかい」
「気持ちいいです」
「こっちが恥ずかしいんだよ、ばか」
圭子の秘所からはぬらぬらしたものが次々と垂れてきていた。
「ああー、あふー」
圭子が悲しい声を上げて果てた。
圭子は汗だくになり、だらしなくとろんとした目付きをしている。
その圭子の姿に鶴代は「ふん、情けない」と満足げに満足に鼻を鳴らした。

圭子の自慰を見物した後も、鶴代たちは圭子への陵辱をやめなかった。
鶴代たちは圭子の肉体をいじったり、異物を蜜壷に挿入して楽しんだ。
全裸で陵辱される圭子をちらちら横目に見ながら、バイトの学生が伝票を持ってきた。
伝票を見ながら、「結構、使っちゃったね」と智子が言うと、
「仕方ないよ、なんだかんだ言って4時間近くもいろいろと遊んだからね」と亜沙子が笑った。
「ちょっと、一万円くらい割り引いてよ」
あぐりは酒癖が少し悪く、バイトの学生に絡むかけるような口調で話しかけている。
「やったー、一万円出してくれるって」
鶴代、智子、亜沙子は不思議そうな顔をした。
バイトの学生は全裸の圭子の手を引っ張って、そのまま居酒屋のトイレへと連れ込んでいった。
「あのバイト、相当、女に餓えていたみたいでさ。この女やっていいよって言ったら、一万円出してくれたよ。
簡単だったよ」
「あぐり、頭いいね」
「さあ、帰ろうか、帰ろう」
女性陣は会計を済ませると、外で佐藤敬吾の運転する車の中で待機していた明美に挨拶をし、
駅へと向かったのである。


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