どらごんさんの作品

性奴系図外伝(絵美&美里)(改訂版)


第10章  それから



それから冬が来て、春になり、再び夏へと季節は変わって行った。

瑠美と絵美、美里はもう高校三年生になり、受験勉強に余念がない。
瑠美たちが通っている高校はいわゆる進学校であり、在校生のほとんどは大学へ進学する。
また多くの生徒が難関大学を目指していた。
本日は日曜日である。
瑠美たちは予備校近くのファーストフード店にいる。
午前中に大学受験の模試を受け終わったばかりである。
「それにしても圭子と静江の出産は楽しみだね」
瑠美は有名大学の経済系の学部を志望している。
とはいえ、自分の将来についてはまだ決めかねていた。
父の後継者になろうという強い気持ちがあるわけでもない。
ただ、経済方面には強い関心があった。
将来的には、その方面で仕事ができればうれしいという気持ちがあった。
成績が下位の美里と絵美は短大で十分と思っている。
二人は自分達の将来設計を短大出て、どこかの会社に入社して、
だれかの奥さんになるといった程度にしか持っていない。
三人はハンバーガーを食べながらとりとめのない話しをしていた。
かつてクラスの優等生であった静江はもはや学校にはいない。
性奴隷に学校は必要ないということで、すでに退学させられている。
瑠美たちは静江がかつてクラスメートだったということさえ忘れていた。
なんということもない。静江はもはや単なる奴隷であった。
絵美はシェイクを飲みながら言った。
「小学生の頃、勉強しないといい大人になれないと言われてきたけど。
だけど、あの優等生だった静江が奴隷に堕ち、クラスで落ちこぼれの自分が短大に行こうとしている。
世の中何か間違っていないだろうかとも思うわね」
瑠美と美里がけたたましく笑った。
「だって、静江は奴隷なのよ」
「そうそう……」
絵美が再び言った。
「そうよね。ただ、静江や圭子を奴隷にすることが楽しくてしかたないんだけど。
それでいいのよね。勉強がまだ一段落したら、また圭子たちをいじめようっと」
瑠美と美里が友情の証しであるかのように、絵美の肩を叩いた。



その後、美里と絵美は妊娠していた圭子と静江の同時出産にも立ち会った。
圭子と一郎との子供を美里と絵美は見た。
実の息子との背徳の子供であるはずなのに、あっけないほど普通の赤ん坊である。
産後の疲れから回復した圭子と静江は前と同じように調教を施された。



圭子が山野家に来る前に性奴隷とされていた志乃は、
自分の産んだ子供を一度も抱かせてもらえないまま、外国へと売られていった。
「ねえ、圭子。赤ちゃん、抱かせてやるからね。でも、ひとつ言うこと聞いてもらうよ」
圭子としては何も反対することはないであろう。
どちらにしろ瑠美や美紀の命令には拒否する自由はないのである。
「あたしもね、お父様と同じように圭子に徴を入れさせて欲しいの、いいわよね」
瑠美の目は妖しく光っており、唇は濡れて光っていた。
圭子の主人として、瑠美は慶蔵に対する対抗心を無意識のうちに燃やしていた。
圭子はその美尻のうるわしい豊満な双丘の上に、慶蔵のイニシャルを牧場の牛のように、
焼印で記されていた。
これにより、慶蔵の所有物であった記録は、永久に残るであろう。
ただ、圭子のM性を開発してきた瑠美は自分も圭子になんらかの記録を残したいと思ったのだ。
その思いは、妹の美紀も一緒である。
そこで、「肉奴隷」という刺青を圭子の恥丘に彫ることにした。
もちろん父の慶蔵には内緒である。
瑠美が油性マジックで圭子の無毛の恥丘に下書きをした後で、針で入れ墨を彫り込んでいくのだという。
瑠美はまだ高校生であり、刺青のやりかたなど知っているわけがないが、
とりあえず見よう見まねでやってみようと思っていた。

「肉奴隷」
刺青を入れられるべき圭子のドテを瑠美はにこやかに、ぽんぽん叩いた。
「圭子、肉奴隷って意味分かる」
瑠美が圭子の目を覗き込んで、いたずらっぽく笑った。
「もうお前はお尻にお父様の徴を受けたし、今度は私たちの徴を受けてよね。
ちょっと痛いかもしれないけど我慢してね、圭子」
「圭子、そこにお尻をつけて、足を開いて座りなさいよ」
「そう、もっともっと開いてね。じゃ、いくよ」
「墨を塗りこむからね、痛いと思うけど」
圭子はさきほど硯で墨を擦らされていた。
瑠美はマジックで下書きを終えた。あまりキレイな字ではない。
そして瑠美は針の束を手に持った。
これから皮膚に打ち込むのである。

「瑠美さん、この仕事は私たちにやらせてよ」
美里と絵美が瑠美を見つめた。
瑠美から針の束を受け取った。
美里は息を大きく吸い込むと、力を込めて下書きに沿って、針の束で圭子の皮膚をえぐっていく。
針が皮膚に食い込んでいった。
相当の激痛なのか、圭子が息も絶え絶えになっている。
美里が途中で手を休め、絵美に交代する。
つい興奮して、圭子の恥かしい丘へ針を強めに刺しすぎて疲れたのかもしれない。
絵美は喜悦に満ちた顔で、針の束を受け取った。
「結構難しいわね」
瑠美が覗き込む。
針を食い込ませるときの絵美もその笑顔はサディスティックに奮えている。
圭子は針が食い込むごとに呻き声を上げた。
「圭子がどんどんキレイになっていくわね」
瑠美が熱い息を吐いた。

「わー、うまく彫れたわね」
瑠美が声を上げて、圭子の股間を覗きこんだ。
「もう芸術作品といっていいんじゃない」
美里が自画自賛する。
「もっと圭子をキレイにしようよ」
瑠美は少し重めだが、銀製の鎖をリングに取り付け、さらにその先に大きめの鈴を付けた。
「圭子、歩いてごらん」
いつもよりは鈴の音が大きく響く。

「肉奴隷」
この生涯消えることのない徴。
「これで圭子も完全に瑠美のものだよね」
絵美が瑠美の腕に軽く触れた。
「違うよ、圭子はあたしたちのモノよ。あたしと美里と絵美のね。
ずっといっしょに圭子をここまで育ててきたじゃないの」
瑠美は美里と絵美に向かって微笑んだ。
「これからもあたしたちはいっしょだよ、高校卒業してもね」
瑠美、美里、絵美の三人は手を取り合って見つめ合った。
瑠美の脳裏にふと父の慶蔵の姿が現れた。
いつかは越えなければならない相手かもしれない。
ただ、瑠美は美里と絵美がいれば、父の慶蔵にも対抗できるはずだと思った。

「さあてと。圭子もキレイになったし、キレイになった身体で、まずはいつものように一人でして見せてよ」
瑠美が明るい声で、圭子のくびれた腰に鞭を当てた。
「派手によがるところを見せてよね」
美里もうれしそうな声を上げる。
圭子が指をリズミカルに動かし始めた。
やがて圭子が微かに喘ぎ声を上げ始め、その声が圭子の肉体の悦びとともに、徐々に高まっていく。
新しく印された「肉奴隷」の字が妖しく光ったようにみえる。
圭子の悶える姿を見て、美里も絵美も心の底からの征服感を味わった。

「次は静江よ。静江、覚悟はいいわね」
瑠美が静江を引いてきた。
静江の顔は恐怖で固まり、眉間に皺を寄せていた。
「大丈夫よ、静江。すぐ終わるからね」
圭子が慰めた。
「圭子、静江の身体に字を書きなさい。肉奴隷って字をね」
瑠美が圭子に墨で下書きを命じた。
圭子は、一瞬目を吊り上げて動揺の色を見せたが、すぐにあきらめの表情になった。
圭子は毛筆で文字を書いていく。
さすがに書道師範だけあって達筆である。
いつもは股間の女肉で筆をはさんだ卑猥な習字をやらされているのに、手で毛筆を持つのは久しぶりである。
「圭子、ご苦労。もうこれでいいわよ」
瑠美が圭子の細くくびれた腰を蹴った。
瑠美は針の束を片手で持ち直すと、静江の無毛の丘へと近づけていく。
瑠美の荒い鼻息が静江にかかる。
静江は観念したのか、目を閉じていた。

「お父様が怒るんじゃないかしら」
美紀が心配そうな色を浮かべたが、「そんなの気にしなくて大丈夫だよ」と瑠美は言い切った。
やはり頼りになる姉だと美紀は改めて思った。
「そうよね、ただちょっとした書き込みしただけだもんね」
「圭子や静江はお父様だけのものにはさせないわよ。私たちみんなの財産なのよ」
瑠美は圭子の白くなだらかな臀部を撫でながら、熱く語った。
蝉が泣き出していた。
もうそんな季節になったのかと瑠美は思った。
入れ墨を初めて入れたにしては、よくできていると瑠美は思った。
もちろんプロのレベルにはほど遠い。
字もところどころにじんだりしている。
出来映えはまだ静江の方がましであったが、この方が自分たちの自己主張になる。
瑠美たちの母を不幸にしたせいか、慶蔵は娘たちにはものすごく甘い。
この程度のことで慶蔵が瑠美たちに怒ることは考えられなかった。

外は雨が降り出していた。
「庭に出ようか…………」
瑠美は友達の分まで傘を用意し、縁側から雅代に玄関から運ばせた靴を履いた。
瑠美は圭子のことなど意にも介していないかのように、傘を差して、庭へと出て行った。
圭子は四つん這いのまま、まず手から縁側より庭に降り、次に足を下ろす。
頭、背中や腰に冷たい雨を受けて、水滴が弾かれている。
瑠美、美里及び絵美は傘を指しながら、庭の隅へと歩き出した。
もちろん圭子は、完全にずぶ濡れである。
圭子の白い肌の背中に雨粒が落ちて行き、背中から滴となって地面へと落ちていく。
圭子は雨に濡れた芝生の冷たさを感じた。
庭の隅まで泥にまみれながら圭子は進んでいく。
雨で濡れた圭子の栗毛色の髪がべったりと額に張り付いている。
「この髪って、もう要らないんじゃないかしら」
瑠美はふとつぶやきを漏らした。
それにしても、雨に濡れる圭子も美しい。
瑠美はこの雨がいつまでも降り続いて欲しいと願った。


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