どらごんさんの作品

ジャスティーナ  第三章性奴J


それから藤堂は再び毎晩のように、ジャスティーナの白い肉体に精を放出させるようになった。
 ジャスティーナも主人の悦ぶ顔を見るのが満更悪くないと思うようになってきている。
改造を施された自分の肉体を誇りたい気にもなった。

「それにしても、ジャスティーナの肌はきれいだね」
 今晩もジャスティーナは藤堂の汚液を胎内に受けている。
藤堂の汗臭い身体が自分から離れ、ジャスティーナは交わりの余韻から逃れようとするかのように、
ベッドの端でうつ伏せになっている。
藤堂の指がジャスティーナの背中に指を這わせている。
「シミ一つないな……」
 藤堂はジャスティーナの背中に覆いかぶさるようにして、片手でジャスティーナを仰向けにひっくり返した。
藤堂の目にはきらりと光るものがあった。
その光に、ジャスティーナはおびえた。
キスしようとするかのように顔を近づけてきた藤堂に、ジャスティーナは再び背中を向けた。
「ジャスティーナ。この白いキャンバスを美しい作品で彩りたいと考えているんだ……。
俺の言ってることの意味が分かるか……」
 藤堂の言葉にジャスティーナは首を振った。藤堂の指が背中を撫でている。
「要は、お前の肉体をもっと美しくしたいということなんだよ……」
 藤堂はいったい何を考えているのであろうか。
すでにジャスティーナの乳首や股間には無残にもピアスが装着されて、妖しい光を放っている。
それだけでは不足なのであろうか。
 藤堂はジャスティーナに謎掛けをすることが楽しくてしかたないようであった。
「ところで、ジャスティーナ。お前、刺青って知ってるか」
「イ、イレ……イレズ」
 藤堂の言葉に、ジャスティーナは小首をかしげるような仕草をした。
「タトゥーのことだよ。実は、お前の背中に彫ろうと思うんだ」
 ジャスティーナは戦慄した。
その透き通るような白い肌に、毒々しい刺青を彫られることになるのか。
藤堂の目は、ジャスティーナには拒否権がないことを物語っていた。
「もうすぐ彫師が来るからね」と藤堂が楽しげに言って、
ジャスティーナの背骨のあたりを上から下へ指で這わせた。

刺青の絵柄は揚羽蝶である。
「知り合いの組長に頼んで、出張可能な彫師を紹介してもらったんだ」と藤堂は得意そうに
ジャスティーナに言った。
 彫師の男はようやく三十歳を越えたばかりの年齢であった。
彫師にしてはまだまだ経歴が浅いといってもよかったが、腕の方は裏社会でもかなりの評判をとっている。
小柄でやせている彫師は、ジャスティーナの白い肌の見事さに感嘆していることが、その目からうかがえた。
「こいつは彫り甲斐があるな……」
 彫師はぼそっと言った。
「私はまだ経験が浅いですが、今までこれほどの素材はめったに見られないと思います」
 彫師は藤堂に感想を言っている。
「一日でやってくれないか。今日の夜までに……」
藤堂の要請に、彫師は驚いたような顔をしたが、「やってみましょう」と頷いた。
「それにしても、この白い肌を汚すことができるのは彫師としての悦びです」
 彫師は持参した道具の準備を始めている。
「ジャスティーナ。刺青は痛いらしいからな……」
 藤堂がからかうようにジャスティーナの顔面を覗いてきた。
ジャスティーナはすでに顔面蒼白である。尻が微かに震えていた。
刑場で執行を待つ死刑囚の気持ちが分かるような気がした。
「いきますぜ……」
 彫師は、藤堂が見守る中で、鋭い針の束をジャスティーナの背中に押し付け、塗料を滲ませていく。
「アゥチ……ノオオオ……」
あまりの痛みにジャスティーナは呻吟した。
彫師は加虐趣味の持主なのか、うつ伏せになっているジャスティーナがうらみがましく見上げると、
薄い唇の端を舐めながら、うれしそうににやりとジャスティーナに笑いかけるのであった。
(この男は……私の苦痛の表情がたまらなく嬉しいんだわ……。
わざと痛みを与えるやりかたで、じっくりと彫っているに違いないわ……)
ジャスティーナはあまりの苦痛に意識が遠くなるように感じながらも、
早く時間が過ぎ去ることをひたすらに願っている。
ジャスティーナが伏せているマットが流れ出る汗でぐっしょり濡れていた。
 朝から彫り始めた刺青は、昼が過ぎ、夕闇が迫るに従って徐々に形を成していった。
「おお。きれいな蝶だね。今にも飛び出しそうだ」
 藤堂は彫師の腕に感嘆の声を上げている。
 ジャスティーナは歯を食いしばって、肌を食い破る針に耐えている。
 揚羽蝶が大きな美しい羽を広げ始めた。羽の末端は、ジャスティーナの尻の割れ目にかかっている。
「『肉奴』という文字を彫ってくれないかね……」
 藤堂が彫師に追加に彫る文字を依頼した。藤堂はさらにジャスティーナにその意味を説明した。
(あああ……奴隷としての証しを身体に彫られるのよね……)
 彫師は淫靡な笑いを浮かべると、ジャスティーナの尻に文字を彫っていく。


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