再検査

再検査5


  少女は顔を伏せて、ベッドに腰かけていた。
裸の胸が見えてしまわないように、両腕を体の前で組んでいる。
そのせいで、ただでさえ小柄な体が、ずっと小さく見えた。
 少女は頬を真っ赤に染めて、華奢な肩を小刻みに震わせている。
 これから、女医の手で直接尿を採取される。
屈辱的な検査を受けなければならないことを知らされた動揺は抑えようがなかった。
 どんなふうに検査を行うのか想像がつかないことも、少女の恐怖をさらにあおった。
さっきからどんな方法で尿検査をするのか、いろいろ想像を巡らせては怯えていた。
「平嶋さん」
 女医に声をかけられ、少女はビクッとした。
とうとう、恐れていたことが始まってしまう。
そう思うと、気が遠くなりそうだった。
「一旦ベッドから下りてね」
 女医の指示に、少女は無言のまま従う。
まるで操り人形のように。
少女は唇をきゅっと強くかみしめていた。
少しでも口元を緩めてしまうと、この状況に耐えられなくなりそうだった。
「それじゃあ??????悪いけど??????」
 女医の言葉は、少女の動揺にさらに追い打ちをかけるものだった。
「パンツ、脱いでね」
「えっ」
 少女は小さく声をもらして、女医の顔を見上げた。少女は呆然としていた。
まるで、「ウソでしょう?」とでも言いたげだった。
 だが、少女はまたすぐにうつむいた。
そして、みるみるうちに悲しそうな表情へと変わっていった。
 少女はすでに悟っていた。自分に、女医や看護士の指示に抗う権利などないのだということを。
そして、自分にできることはただ全てを受け入れることしかないのだということを。
たとえそれが、どんなに屈辱的なものであったとしても。
 少女は女医と看護婦に背を向けた。そして、ショーツのゴムの部分に指をかけた。
 しかし、そこから先がなかなかできない。二人の人間が見ている前で全裸になる。
思春期の少女にとっては、本当に耐え難いことである。ショーツをつかむ少女の手は震えていた。
「平嶋さん!」
 不意に、女医が少し強い口調で少女を呼んだ。
 少女はビクッとして、女医の方を振り返る。
 女医は、無表情のままで「早くしようね」と冷淡に言った。
「は、はい」
 少女はすっかり気圧されてしまった。
 自分には逃げ道なんてどこにもない。
検査のためなんだから、恥ずかしがっていてもしょうがない。
少女はもう一度、自分にそう言い聞かせた。
 そして、思い切って指先に力を込めた。
 少女の、それさえも愛らしい白いショーツは、一気に膝元まで下ろされた。
ここまで来ると、もうためらいは消えていた。
少女はあっという間に、ショーツを自分の下半身から取り去った。
 全裸になった少女は、脱いだショーツを丸めて、先に脱いでいた衣服と一緒にまとめて置いた。
 その時、少女はふと、自分の下半身に目をやった。
 その瞬間、少女は赤面した。
 胸の小さな膨らみの下に見える、うっすらと生えた恥毛。
まだくっきりと見えるスリット。
それは紛れもなく、自分自身の体だった。
「い??????」
 少女は「いや!」と叫びそうになるのを懸命にこらえた。
 人前で全裸の姿になっている。
そのことを、少女は強烈に意識してしまったのだ。
 少女は思わず、両手で股間を覆った。
もう、乳房が見えてしまうことを気にするゆとりさえなかった。

 全裸になった少女は、しばらく股間を両手で覆ったまま、女医と看護士に背を向けて立ち尽くしていた。
 少女の肩は小刻みに揺れている。
頬は真っ赤に染まっていた。
あまりの羞恥に、少女は体を震わせていた。
「平嶋さん」
 少女の背中に、若い看護士が静かに声をかける。
「ベッドに仰向けになってね」
 少女は立ち尽くしたまま動かない。
辛い気持ちをこらえるように唇を強くかみしめて、手前の壁の一点をじっと見つめていた。
 少女は、一度深呼吸をした。
 息苦しさが、いくらかおさまったような気がした。
大丈夫、これなら耐えられるかもしれない。
少女はそう自分に言い聞かせた。
 そして、少女はさっきまでと同じように、静かに「はい」と返事した。
まるで、覚悟を決めるかのように。
 


 少女は股間を両手で覆ったまま、一旦体を女医と看護士の方に向けた。
そして、まずおしりをベッドにのせ、それから両足を持ち上げた。
 さっきはショーツ越しだったシーツの感触が、今度は直接おしりの皮膚に伝わってくる。
そのことで、少女は今自分が全裸であるということを強く意識させられた。
あまりの恥ずかしさに、耳まで赤くなった。
それでも、少女は一切の不満をもらすことなく、看護士の指示に従った。
 間もなく、少女はベッドに仰向けに横たわった。
さすがに股間を晒すことには抵抗がかなりあり、両手でその部分を隠したままだった。
 少女の両手に、自分の女性の部分の感触が伝わってくる。
最近になって生え始めたわずかな恥毛。
そして、自分では認めたくないことなのだが、ずっと触れ続けているせいか、
性器が少し濡れているのが分かった。
 これから、自分にとって一番恥ずかしい部分を晒さなければいけない。
そのことを少女は悟っていた。覚悟は決めたはずだった。
だが、実際にそうなることを考えると、自分がどうなってしまうのか想像がつかず、怖かった。
 いつの間にか、少女は涙ぐんでいた。
 まだ十三歳の少女にとっては、あまりにも辛い状況だった。
それでも、少女は唇をかんで、羞恥を懸命に耐えた。
 看護士がそばに来て、指示を出した。
「手は体の横にどけておこうね」
 屈辱的な指示だった。看護士の言葉を聞いた時、少女の体は一瞬ビクッとした。
動揺しているのは明らかだった。
「はい」
 それでも、少女の態度はあくまでも素直なものだった。
 少女は自分に言い聞かせていた。
女医さんや看護婦さんは、私のために検査をしてくれている。
だからどんなに恥ずかしくても、指示には従わなきゃいけない。
 少女は、股間を押さえていた両手をそっと浮かせた。
そして、体の両側へと持っていった。
 これで、少女の全身が露わになった。
華奢な肩も、まだ膨らみの小さい乳房も、おへそも、そして、わずかに恥毛が生えただけの未成熟な性器も。
「いや・・・・・・」
 そう言うように、少女は唇を動かした。
しかし、声にはならなかった。
 恥ずかしい。他にはどんな感情も起こらなかった
全身を、見られてる。おっぱいも、アソコも・・・・・・。
いや、恥ずかしいよ、あたし、消えてしまいたい・・・・・・。
 少女は心の中で泣き叫んだ。


 全裸にされて、少女がひどく狼狽していることは、女医と看護士にも分かっていたはずだった。
だが、それにいちいちかまっているわけにはいかない。
「平嶋さん」
 看護士がなだめるように言った。

「少し恥ずかしいけど、我慢しようね」
 少女は、悲しそうな目で看護士を見上げて、「はい」とか細い声で返事した。
 この「はい」という返事を、ここに来て何度使っただろう。
今は「はい」という返事は、少女にとって覚悟を決める時の呪文のようになっていた。
「それじゃあ・・・・・・」
 看護士は指示を出した。
「両膝を立てて、足を少し開いて」
「はい」
 少女は言われたとおりに膝を立てて、足を開いた。
 その姿勢を取ってから、少女は強烈に恥じた。
その格好では、普通に寝ている時以上に、性器が丸見えになってしまうのである。
 あやうく悲鳴を上げそうになった。
 落ち着いて、検査のためなんだから、恥ずかしくても我慢しなきゃ・・・・・・。
 少女は心の中でそう言って、何とか自分を落ち着かせようとした。
それでも、羞恥心を抑えることはできない。
少女の膝や手は、がくがくと震えていた。
 少女の目に、右手で脱脂綿をつまんでいる女医の姿が映った。
「ごめんね、きれいにしようね」
 女医はそう言うと、股間のスリットの両側に、左手の親指と人差し指をそっと押し当てた。
「あ・・・・・・」
 性器を触られた少女は、初めてうめき声をもらした。
 女医は、指先にぐっと力を込めて、少女のワレメを広げた。
 少女は股間に痛みを感じた。
「イタイ!」
 少女は思わず声を上げた。
 女医は、中の方に脱脂綿をそっと近づけた。
そして、尿が出てくる部分を脱脂綿でごしごしと拭き始めた。
「うぅ・・・・・・」
 少女はまた、痛むような感覚を覚えた。女医の手つきは少し乱暴に思えた。
そうでなくても敏感な部分を触られて、頭が真っ白になりそうだった。
どうしても、声がもれてしまうのをこられることができなかった。
 女医が少女の股間を消毒している間に、看護士は注射器の先に細長い管を取りつけていた。
その様子は、少女にも見えていた。
しかし、その管がカテーテルといって、尿を採取することに使われるということは、
その時は少女には分からなかった。
 看護士は、カテーテルを取りつけた注射器と、ピンセットを女医に手渡した。
 女医は脱脂綿を看護士に手渡すと、カテーテルの先をピンセットで挟んだ。
 そしてそのまま、カテーテルを少女の股間へと近づけていった。
 少女は恐怖を感じた。
 まさか、管をオシッコの出る穴に入れられるの? やだ、怖いよ・・・・・・。
 少女は今にも泣き出しそうな顔になった。
「ちょっとチクッとするからね」
 女医はそう言うと、カテーテルの先を尿の出る部分にそっと当てた。
そして、中の方にぐいぐいと押し込んでいった。
「イタイ!」
 少女はまた声を上げた。
 まるで何かに擦られるような感覚だった。
入る時にチクッとしたかと思えば、奥の方もひりひりと痛んできた。
「うぅ・・・・・・」
 少女は唇を強くかんで、痛みを懸命にこらえた。
少女は涙ぐんでいる。
痛みよりは、敏感な部分に管を入れられたショックの方が大きかった。
「今、管は膀胱に入ってるからね」
 女医は言った。
 その時、少女は急に尿が出ていくような感覚を覚えた。
「寝たままで、オシッコをしようね」
 女医はそう言うと、少女の下腹部を指先で軽く押した。
 すると、少女の意志とは無関係に、管を通って尿が出てきた。
尿は注射器の中に流れ込んだ。
「いや・・・・・・」
 目を赤く腫らして、少女は声をもらした。
検査のためとはいえ、自分の尿を他人の手で直接採取される。それは本当に屈辱的なことだった。
 やがて、注射器の中が尿でいっぱいになったところで、女医はカテーテルを少女の尿道から抜き取った。
「うぅ・・・・・・」
 少女はまたうめき声をもらした。カテーテルを抜かれた後も、尿道がひりひりと痛むのだ。
 女医は、注射器の尿を別の容器に移し替えている。
その間に、看護士が少女のそばにやって来た。
「ごめんね、またキレイにしようね」
 看護士はそう言って、さっき女医がしたように、少女の股間を脱脂綿で拭いた。
「導尿は初めてだよね・・・・・・少し痛かったかな、大丈夫?」
「はい、大丈夫・・・です」
「うん。よく頑張ったね」
 看護士はそう言って少女を慰めた。
 少女は、まだ動揺していた。息が少し荒くなっていて、胸もまだドキドキしている。
それでも、とにかく検査が終わったということに、少女は深く安堵していた。 

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