えりさんの作品

えりの「いや〜ん、あんあん」11


  「10年間ずっと我慢してきた。(事件当日は)抑えられなくなって、●さんを殺してやろうと思った」
山形で起こった3人殺傷事件、犯人の供述です。
十年も悩み続ける原因となった「性的いじめ」とはどんな内容なのでしょうね。
警察での取調べで、「どんな“性的いじめ”をうけたのか?」と聞かれても、彼は、下を向いたまま
答えないそうです。殺人犯となったいまでも、ハッキリ言葉にして言うことが出来ないほどの
屈辱だったんですね。
どんないじめがあったのか、妄想してしまいます。
まあ、脱がされたり公開オナニーぐらいはあったでしょうね。
おちんちんに釣り糸を結びつけられて釣られたりもしたかしら?
いじめられっこが複数いたとしたら、お互いに69させられたりしたかもしれないですね。
いじめる側もべつに同性愛趣味とかじゃなくて、屈辱的だというのをいじめる側もわかっている
からやらせるんです。
 「その時は『嫌だ』と思っただけだったが、中学生になって意味が分かり、怒りと悔しさがこみ上げてきた」
と犯人は言っています。
 私の場合いじめを受けていたのは中学生の時だったので、もう意味はわかっていましたが、
後になってから悔しいと思う気持ちは良くわかります。
そして決して誰にも言えないと思ってしまう気持ちも。
「誰にも言わないよう努力し、中学生時代は剣道、東京都内の専門学校生のころはスポーツジムなどで
気を紛らわせていたが、(数年前に)実家に戻ってから我慢できなくなった」
 腕力をつけていじめっ子よりも強くなろうとするのは、男の子らしいですよね。
どんないじめだとしても「相手を殺す以外自分は乗り越えられないんだ」と思ってしまったのでしょうか。
彼の使用した凶器は特殊なナイフの上、自分で改造までしています。
さらに、任意で提出した2本のナイフも腕に巻いて、投げナイフとして使う特殊なナイフとの事。
男の子らしいマニアックぶりですね。
 大きさというのは人それぞれだと思うけど、いじめられた記憶というのは、
どれだけ時が経ってもある時ふと蘇ってくるものです。
「その悔しさや辛さを乗り越えて…」というような、上っ面だけのきれいごとなんて雑音にしか思えず、
ただ、想像の中で「報復」をしたり、その人間が災難に遭ったら「ざまあみろ」と思う。
 でも、そんなの後ろ向きな気持ちだし、いつまでもいじめに支配されている証拠でもあります。
 「いじめを思い出すと体が熱くなった」と犯人は言っています。
この「体が熱くなった」というのは私も見覚えがあります。
 彼は、目覚めさせられてしまったのではないでしょうか。
屈服させられる絶望の中でオナニーを教え込まれ、悲しみにうちひしがれている顔に入り混じる快感の表情。
そういう自分が認められず、なにもかも憎くなって、性的いじめをした長男だけでなく、
その両親にまで殺害や重傷を負わせたのでは?
これが長男だけを襲っていたら、どんな判決が出たのでしょう?
 でも考えてみれば、殺された方も、被害者なのに、性的いじめをしていたなんて書かれるのも
かわいそうですよね。
 私は、「性的いじめ」なんてことは、新聞や雑誌は書いてはいけなかったと思います。
 「いじめがあった」という程度でいいのではないでしょうか。
 だって、すごく世間の好奇心をそそる言葉だと思うんです。
 奴隷であったという過去は、自分だけの秘密にしておきたいですね。
 どうしても身体が熱くなったら、またここでこっそり告白させていただければと思います。
 目覚めさせられた一人として。

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