えりさんの作品

えり 断章〜16〜 終章(上) えりの気持ち



 
 そろそろ肉奴隷反省会の終わりが近づいてきたことに、私は気づきました。
 姉ヶ崎さんの顔に「もうウンザリ」という表情が見えたからです。
 その理由は、姉ヶ崎さんの視線の先にある鏡を見てわかりました。
 五時間前、反省会が始まった時にはまだ肌色だった私の身体はドス黒く変色していて、
全身腫れあがった醜い塊になっていました。
 バケモノ……私は、自分のことをそう思いました。そして、姉ヶ崎さんの軽蔑を理解しました。
 島くんが無遠慮に私を見つめ、きょとんとした顔になった後、ニヤニヤして言います。
「おい、なんだよ、ダチにカミングアウトしてイっちまったことがそんなに悔しいのか? 
それとも、ダチのサークル参加が心配なのか?」
 私は自分の中学時代のことを聞いてくれた藤本さんにいまでは感謝しています。
そうなると初めからわかっていたら、この人たちの言いなりにはならなかったのに……
そんな自分の弱さに対して、悔しいと思っているのは事実です。
しかも、もし私の弱さが原因で、藤本さんまで巻き込むことになったら……。
 「最後に今日の記念写真を撮って終わりにしてやるよ。
てめえの実家やダチの家、大学の掲示板に張り出してやろうか?」
 河本くんが言うと、藤巻くんがニヤリと笑いながら、
姉ヶ崎さんから渡された箱からネームプレートの一つを取り出しみんなに見えるように掲げます。
安全ピンで服地につけるようになっているそれには太い字で
『サークル肉奴隷 金田えり』と書かれていました。
 クラスの奴隷だった昔と同じように、今度はサークルの肉奴隷になることに、
私はもちろん抵抗する気力などありません。
 「どこにつけるかはわかってるよな」
 間髪を入れず左乳首に、ブスリとピンが突き刺されます。
「あッ………」
乳首に針が通され、胸から名札がブラ下がります。痛みはずっと続くのです。
まだ責めは終わらないのと一緒です。その悔しさと絶望は、私の中にジュンッと潤いをもたらしました。
やはり私は肉奴隷なのです。痛みと絶望を与えられれば、それだけで濡れる身体になってしまいました。
私の体はもう生まれたままではありません。
十代のときからの性的いじめで、細胞の一つ一つまで汚されつくしているのでした。
奴隷の本能がアドレナリンのように突き上げてきて放心状態の私のお腹に、
土井くんがマジックで「性処理女 ちんぽ奴隷」と落書きして、鏡に映して見せてくれます。
「ウッ……」
歯を食いしばっても、愛液は股の間からツーッと流れてきました。
河本君はそれを手ですくって私の口に含ませます。
「どうやら、お前は悔しければ悔しいほど濡らすようだな」
小笠原くんが私の後ろにまわり太ももを抱え上げ、幼児におしっこをさせるように大股開きにしました。
 「さあ、記念撮影だ。笑え!」
 デジタルカメラのシャッター音がする中、私は一生懸命笑おうとしました。
 「おい、まんこも開いて中の精液も写るようにしろよ」
 「なんだよ、その死人みてえなツラは。笑えって言ってんだろ」
 侮辱されればされるほど、強制されればされるほど、私の股の間は溢れそうになります。
 何度も何度も、私の笑顔に男子達のOKが出るまで写真は撮りなおされました。
そして、長い長い肉奴隷反省会は終わったのです。

最後に撮った写真を見せられたとき、
私は自分が疲れ顔でありながらも楽しそうに笑っているのを見て、
悔しさで涙が溢れそうになりました。他の男子たちは首までで、顔は映っていません。
「他の写真は全部消して、この笑顔だけ取っておくわ。
いざというとき、証拠になるもの。
あなたは淫乱娘だって」
姉ヶ崎さんが楽しそうに言います。
「あ……りがとうございます」
私は土下座して最後の挨拶を述べようとしましたが、
気配が消えたので顔を上げたらもうみんなの姿は消えていました。
みんなもうせいせいして、帰っていったのです。


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