えりさんの作品

えり 断章〜17〜 中 明子の気持ち


  全裸で天井から縄で吊るされた私は、乳首とクリトリスに紐のついたクリップを咬ませられた。
 それは一か月半前、姉ヶ崎奈美江と交渉する私のいた部屋の隣で、
えりがさせられていた格好と同じだった。
 江田聡と藤巻五朗が、ニヤニヤしながら言う。
 「えりみたいな肉奴隷の友だちだっていうから、お前も奴隷なんだろうと思っていたが、
その通りだったなあ」
そう言いながら、紐のついたクリップを私の突起に咬ませ、紐の長さを調節する江田。
 「お前ら貧乏人がいくら言葉で飾っても、正体はこうなんだからなあ」
 藤巻は紐の端についているプラスチックのカゴを軽く引っ張って、私の敏感な器官をなぶる。
 「10分毎にその中に、10グラムのおもりを乗せていく。
痛くてでも、気持ち良くてでも、何があっても声を出したら、そいつの負けだ」
 私の隣では、えりが同じスタイルでおもりを乗せられていた。
 「勝った方は3日間、サークル活動から解放してやる」
 「ハハハ、お前ら奴隷には、かえって酷かもな。いじめられたくて体がうずくんじゃないか?」 
男子がそろって笑い声をあげる。
 「はい、10分たった」
 乱暴に藤巻がカゴの中に、鉛のオモチャを放り込む。
ズシッと重みを増し、クリップは私とえりの乳首とクリトリスの三箇所を引き伸ばした。
えりは苦痛のうめきを飲み込んだ。
 私は思わず声を出していた。
 「ほう……」
 藤巻が私の股間が濡れているのを確認する。
「喜びの声だな」
 私は悔しくて歯噛みする。
 奈美枝が言う。
「ふふ、すっかり堕ちたわね」

 私はこの女に負けたことはたしかだ。
 だが、いつ負けたというのか。
 実はこの女に会った瞬間、もう負けていたのだろうか。
 それとも、この女に促されて、隣の部屋にいたえりと対面したあのときか。
 私は、もう戻ることのないあのときのことを、また思い出した・・・・・・。


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