えりさんの作品

えり断章〜17〜下 明子の気持ちA



  一ヶ月ちょっと前、サークルの部室に招かれ、そこで扉を開けた私が見たのは、
想像していた以上にむごいえりの姿だった。
 えりをいじめて喜んでいる悪魔のような部員たちのことだから、
たぶんえりをひどいめに遭わせて、私に見せつけるに違いないと思っていた。
 しかし、ここまでとは……。
 ロープで束ねられた両手首は天井から吊るされていた。
乳首とクリトリスに付けられたクリップには紐が結びつけられ、
紐の先にはかごがぶら下がっていた。
かごの中には錘がいくつも入っていた。
 それによって乳首が引き伸ばされ、床に向かって歪んでいた。
 えりの全身からにじむ油汗が、苦痛を物語っていた。
私に発見されるまでえりはずっと耐え続けてきたのだ。
そしてその苦痛はまだ続いていた。

 「えり、大丈夫? 今、助けてあげる!」
 私は駆け寄り、クリップをはずそうとした。
 が、えりは狂ったように首を振った。
 私は何かの予感を感じて思わず血の気が引いたのを感じた。
自分の知らされていない何かがあるのだということを本能的に感じ取った。
 だがその不安を振り切るように言った。
「ねえ、聞いて。あたしえりを助けたいの」

 このときのことは実は動画に撮られていた。
そして何度も再生されては、いまや虫3号となった私はモニターの前で裸にさせられ、
あのときのえりと同じようにいじめぬかれる。

 いまの私もそうだ。
藤巻によって逆さ吊りのまま三つ編みの先に石を結ばれていた私は、ようやくその石を外され、
下におろされた。
ぐったりとなったまま、服も着せられず、今度は島に連れられ、
サークルのテレビの前に座らされる。
テレビの前の特等席の椅子には、針の部分を上にした画鋲が敷き詰められている。
 私は自ら罰を受けるように、腰を下ろしていく。


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