えりさんの作品

えり断章〜17〜 えりの気持ち@


藤本さんが、自分の気持ちを書くだけでもすごく疲れたというので、今回は私がバトンタッチします。

  私たち奴隷が、髪を伸ばし、普段は三つ編みしていることは、藤本さんも書いていましたよね?
  藤本さんが書いたように、三つ編みをどこかに引っ掛けて、片足立ちにさせて責めるのも定番ですけど、
長い髪をほどいて奉仕させるのも、
男子たちにはまたイイらしいです。精液やおしっこで汚しがいもあるみたいですね。こっちは洗うの大変ですけど。

 髪といえば、最近奴隷たちはサークルの活動じゃないとき、たとえば授業のときなんかは、
三つ編みをスカーフでまとめて髪留めにしています。
スカーフは、開くとサークルのロゴと名前が描いてあるのですが、結んだままでもパープルの蛍光色なので遠くからでもすぐわかります。

見る人が見れば、一発でサークルの奴隷だってわかるようになっているんです。

同じ学校に通っていても、私たちの身分が違うのはすぐにわかります。

 私たち奴隷は、お互い他にどんなメンバーがいるのか全部は知りません。
部室でアルバムを見せられたときに、在学中でも十何人いるのがわかりましたが、いちいち覚えていません。
でもスカーフを巻くようになってからは、「あ、彼女も奴隷なんだ」と学内で見つけられるようになりました。

 奴隷同士がお互いに気づくと、目をそらしてしまうので、ちょっとした態度の固さがお互い伝わります。
いちいち声をかけないけれど、きっと一人一人事情があって、奴隷の印を付けているんだなと思うと、胸が苦しくなったりします。

 スカーフを巻くというきまりは、藤本さんが3号として入ってきてから出来ました。
同じ奴隷でも、中にはセックス用だけだったり、あんまり可愛くなくて、人数が足りないときしか呼ばれないコもいます。
奴隷の中でも「虫」の私たちは身体をギリギリまでいびられるので、中心の部員たちが全員揃う時間で、
じっくりいじめに集中できるときだけ呼び出されます。

 中学時代からいびられている私はともかく、昨日まで普通の真面目な女の子だった藤本さんが虫になりきるのには時間がかかるでしょう。
だから早く洗脳しようと、姉ヶ崎さんが考えたのがこの作戦です。

 スカーフを着けた女子を見つけたら、サークルのメンバーでなくても、
サークルの息のかかった男子だったら好きなときに物陰やトイレに連れ込んで、好きなようにしていいことにしたんです。

 さすがにそれは期間限定で一ヶ月ぐらいでしたが、でもその後もときどきそういう期間を作って、
サークル関係者の携帯にサインのメールが送られます。

奴隷たちは日常生活の中で、いつ学内の男子からそういう誘いを受けるかわからないのです。
しかも、決して拒んではいけないことになっている。
大学生までいじめを受けたことのない藤本さんに、毎日誰かに見張られて一時も緊張が解けることのない日常を経験させるには、
これしかないと姉ヶ崎さんが考えたんです。

 私は3号のことを、サークルでの時間外には昔と変わらず「藤本さん」と呼びます。彼女も私を「えり」と呼んでくれます。

「えり、もう疲れたよ。私、学校やめたい」
 毎日誰かに犯されたりフェラチオを強要されていた彼女は、私にそう泣きつきました。
 一ヶ月前まで処女だったんですから、無理もありません。
 たしかに、いっそのこと学校をやめてくれたほうが、私も気が休まると思いました。
 学校さえやめれば、もういじめられることもないでしょうから。

「賛成だよ。つらいならもうやめちゃったほうがいいよ。
学校だってここだけじゃないんだし。
藤本さんだったら何度だってやり直しがきくよ。
でも、こうなったのも私の責任だから、私は奴隷である限り、このスカーフは取らない。たとえあなたが退学しても」


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