えりさんの作品

えり断章〜18〜 上 地獄レイプ編A  明子の気持ち



私を取り押さえていた男子のうち三人が姉ヶ崎から合図を受け、えりを黙らせに行く。
その瞬間、私は身体をバタバタさせ、身をよじり、男達の手から抜け出すと、立ち上がって走り出す。
 だが、私の足はいとも簡単に払われ、その場に転ばされる。
「罰ゲームのはじまりね」
姉ヶ崎奈美枝の声が聞こえる。
私は咄嗟に、目の前にあったモップを手にするとそれをぶんぶん振り回し、少し怯んだ男子たちに向けて、
壁に立てかけられていた折りたたみの椅子を投げて、ドアの方に行き、そこから出ようとする。
そこへ、入ってきた大柄な男子が私を捕まえようとする。
一度はその手に捕まった私だが、思いっきりその男子の足を蹴り、廊下に駆け出した。
そして、時々振り返ってはそこらにあるガラクタを投げつけ、階段を上ろうとした。
そのとき、私は戦慄した。階段の踊り場にある窓から、次々と男子が入ってきていた。
それは、先ほど、部屋にいたのと同じ顔ぶれだった。
途端に振り返った私は、追っかけてきている男子との間に挟まれる。
私は、いまさらながら、男たちに挟まれた自分が生まれたままの姿であることを自覚する。
窓から吹き込む風が冷たい。
先ほど私が足を蹴った大柄な男子がニヤリと笑い、怯える私の髪の毛を?む。
咄嗟のことで何も出来ないうちに、私の腹に激痛が走る。
大柄な男子が続けざまに拳骨を繰り出してきているということがわかるのに、
私の腹は三度ぐらいの衝撃を必要とした。
私は思わずその場にうずくまって、苦しくて吐いた。
その粘液が口の端からこぼれながら、私はまた顔を上げさせられる。
それまでに十発は殴られた私は、痛みとショックで少し痙攣している自分を感じる。
私はいままでの人生の中で、圧倒的に力の差がある男から、ここまで容赦なく力で圧倒され、
痛みを与えられたことなど一度もなかった。
抵抗する力も気力もすっかり萎えた私は、ふたたび部屋に引き連れられ、
後ろから思いっきり蹴られて倒れる。
「まずは、処女膜破りゲームだ」
ずるがしこそうな顔をした男子が待ち構え、そう言う。
「大学生にもなって男とやったことないんだろ」
姉ヶ崎が笑って言う。
「聞いてるわ、えりから。あなたが処女だってこと」
私の脳裏に<レイプ><犯される>という単語が浮ぶ。
これは夢? こんな残酷なことが本当に私の身の上に起きるのだろうか? 
こんなの何かの間違いだ……。
だが女である以上、危険な世界に踏み込めばこういうことになるかもしれないという恐怖は、
本能的に持っている。
「一生忘れられないロストヴァージンにしてやるぜ。」
 口々に勝手な事を言い合う男子を、私は息をするのも忘れて見つめる。
「許……して」
天井から吊るされたままのえりが、私を見つめてそう言ったのが聞こえる。
彼女も、先ほど叫んでしまったために罰として何度も殴られたらしく、
生まれたままの姿にところどころ痣が目立つ。
姉ヶ崎が私とえりを交互に見て微笑む。
「えりにはね、最後まで黙っていたら、藤本さんになにもしないって約束したの」
そうだったのか。だからえりは私の問いかけになにも答えなかったのだ。
「でもさっき叫んでしまったから、えりの方も負けね。いずれにしろ、貴方の運命はキ・マ・リ」
縛られ、吊るされたえりの姿は私のすぐ先の未来であることがわかるのに、時間はかからなかった。
「さあ、ゲームスタートの準備はOKだな」
男子の一人の掛け声で、私はえりと同じように、天井から吊るされる。
  しかも太ももにさらに縄がかけられ、両膝を開くように固定された。
冷たい空気が、私の股の間を通る。
 「お前がえりみたいな奴隷になることが、罰ゲームなのさ」
 ニヤついてそう言う男子の横で、姉ヶ崎がいつのまにか私の携帯を持って、電源を消す。
 「これでもう誰もあなたを助けに来ない。自分から次の予定をキャンセルしたんだものね」
 姉ヶ崎が私を天井から吊るしている縄をぐいとひねると、私の身体は無様にぐるぐる回る。
 「今晩は、たっぷり私たちに付き合って頂戴」
 絶対に抵抗できないまでの状態に陥れられた私に、
姉ヶ崎は最高に嬉しそうな笑顔を浮かべた。
 その勝利者ぶった態度に、私は悪寒が走った。
ここまでの悪意に曝されたことなど、私の人生には一度もなかったのだ。
 姉ヶ崎の後ろには、男子達の目がいくつもこちらを注視している。
その視線の一つ一つが、私を犯していることは、処女の自分にも本能的にわかった。
 そして、私にカメラを向けている男子もいる。
それに気づいたとき、私は思わず絶叫していた。
「やめて、やめてえええええええええええええええ。
映さないで、おねがい、なんでもするから。助けて、おねがい、おねがいいいいいいいいい」
 だが姉ヶ崎も男子たちも、もうなにも言わない。
「おねがいします、おねがいします、許してくださああああい。
えり、えり、ごめんなさい、もうあなたには関わらないから、関わらないからああああああああ!」
 あらんかぎりの叫び声を上げていた私は、やがてはっと我に帰る。
 そして気づく。
 ……もう、すべてがムダなのだ。
 男達のにじり寄る気配がする。空気が濃くなってくる。
 このまま気絶してしまえばいいのに……と、私は思った。


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