えりさんの作品

えり断章19 えりの気持ちA



中学時代の私だって、調教されたばかりの段階で自分の胸に針をそんなに刺すなんて考えられませんでした。
それを自分で二十本も刺せるなんて……。
普通の人からしたら、夜中に一人でおっぱいを針だらけにしている彼女は、バケモノに見えるかもしれません。
彼女はもう昔のあの藤本さんには戻れない。私はそのおぞましさに、自分を見るようで、衝動的に電話を切りたくなりました。
でも、それは出来ません。
ちょっと考えてから、言いました。
「左はまだなのね」
3号は答えます。
「まだです」
「左もおんなじようにしなさい。針千本のバケモノが!」
彼女はショックを受けたようですが、飲み込むように「はい」と言いました。
数分後、両方のオッパイを針だらけにしたアコの写真がメールで贈られてきました。
それを見ていた私も、もう同じ針千本姿になっています。
そう。私も自分で自分に刺したのです。彼女と同じ気持ちになるために。
私は自分の姿を彼女にメールしました。
送り状にはこう書きました。
「あなたと同じバケモノです。性処理肉奴隷虫3号アコへ」

この晩から、もう私は二度と彼女を「藤本さん」と呼ぶことはありませんでした。
藤本明子の青春は、花びらの最後の一枚まで散りました。そして虫3号アコという、自ら痛みすら乞うバケモノに生まれ変わったのです。

翌日、私は姉ヶ崎さんに、昨晩の3号のことを、メールの写真も見せて報告しました。
「ふふ。なるほどね。アコは昔死んだ真理の関門は抜けたってことね。
あなたはそれで、アコにただ写真が届いたって返事出しただけ?」
「いいえ…」
私は言い忘れていたことを思い出して、自分の針千本写真も見せました。
「ふうん。やっぱりね。ねえ、島くんたちに言っておくわ。今晩は、久しぶりに釣りしな い?って。アコにも経験させたいし」
私は息を呑みました。奴隷に慣れた私でも逃げ出したいあの責めを、もうアコに経験させるなんて。
待ち針責めをエスカレートさせても、もう昨晩で覚悟の決まっている私たちに
対してのいじめとしてはいまひとつ面白くないと思ったのでしょう。
さすがです。
私は身震いしました。そして、果たして新米奴隷のアコの覚悟が、
あの「釣り」の中でも失われないだろうかと、想像せざるを得ませんでした。


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