えりさんの作品

えり断章2 えりの気持ち



愛してくれた水原も、私が一生懸命おちんちんに奉仕する姿を見て、
さげすむように見下ろしていたのを思い出す。
「笑顔を見られなかった。君は笑った事があるのかい?」
「おとなしいのじゃなく自分が無い」
さげすむだけで、奴隷にすらしてくれなかった水原。
結局、彼もいじめの傍観者と変わらないではないか。
自分の本当の姿を認めてくれるのは、木村君たちだけ。それ以来、そう思うようになった。
他に付き合った男たちも、ある意味同じだった。
同じ民族としての共感を求める男たちは、自分に誇りを持てない私の本当の姿を知ったら、
きっとさげすんだだろう。そこまで行く前に、自分から疎遠にしたのだけれど。
いや、私は誇りを持ち始めていた。
かつて、奴隷だった自分に。
次に奴隷になれたら、私は自分に誇りが持てるだろう、と思った。
あなたたちが持っている自信なんて、もろいもの。
自分が本当にはずかしめられたことがない人間が、平気で誇りを口にする。
顔を足で踏まれたことのない人間に、虫けらの気持ちがわかるものか。
当たり前のように誇りが持ちたかった。
えりは、ふたたび奴隷になったいま、そんな感情を思い出して、一筋涙をこぼした。
さあ、明日は木村君に呼び出された場所に行かなくちゃ。
えりは涙を拭くと、シャワーを浴びて身を清めた。


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