えりさんの作品

えり断章6 えりの気持ち



中学時代の私は奴隷としてせいいっぱい頑張りました。
あんなに私をいじめてたケイコも、卒業式が終わり、
男子たちの狩りの獲物になりに行く私たちに「これまでよくがんばったよね」と声をかけてくれました。
プリクラやラメやマジックの寄せ書きを体中に貼られ、書かれて写真に撮られました。
誰かあの写真、まだ持っていないかな。

中学で精一杯頑張って、その後なんかいろいろやる気のなくなってしまった私は、
進学しなかったのです。
進学したクラスの人たちは誰も私なんか忘れてしまったと思います。
そんな私に、いじめの被害者として同情して下さるひとたちもいて、
励ましてもらって大検に挑戦して、合格しました。
大学に入ったら、私はその中では、普通の女子大生でした。
やっと手に入れた、普通の生活で、私は、またあの毎日をぼうっと考えていました。
中学校の教室とか校庭とか夜理科室で、徹底的におもちゃみたいにされた毎日。
でも、私を大学に行くのに応援してくださった方たちに申し訳なくて、
自分に正直になれませんでした。

 誰かが背中を押してくれればいいのに……


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