えりさんの作品

えりヒストリーA



 木村君たちは、私たち奴隷の存在に味をしめて、新たに「虫3号」を作ろうと、おとなしそうで内向的な真理に目を付け、
いきなり性的凌辱を繰り返し、奴隷にしました。
小学生の時から売春をしていた私や、もともといじめられていた直美と違い、何の免疫もない真理は、
絶望から従順な態度になり、奴隷の立場を私たち以上に積極的に受け入れているように見えました。

 私もその頃になると、奴隷として後輩には負けたくないという思いすら抱き、どんな恥ずかしいこと、
つらいことにも逃げずに身をさらしました。

 ところが実は深い心の傷を負っていた真理は突然自殺してしまいます。
私は真理の死には自分も加担していると思い、罪の意識にかられました。

 木村君のセックスフレンドだった真衣は、私たち奴隷も含めた皆にお触れを出し、
真理がいじめられていたことを一切教師にも親にも言わないように徹底しました。
 その時、私も直美も、支配主である木村君たちを守るために秘密を隠し通しました。
自分のせいで真理を追いつめた以上、彼女の恥をさらすことは出来ないと思いました。
遺書を残さなかった真理の気持ちがわかるような気がしたのです。

 一緒に秘密を守ったみんなの間に不思議な結束が生まれました。
 卒業までの間、私は以前よりも心からの奉仕にのめりこみました。
木村君やいじめっこたちに対する、心の底にはいつも持っていた恨み憎しみの感情は消えていました。
彼らの、いじめっことして真理の死を背負いながら、墓場まで持っていく覚悟を理解したからだとも思います。
 そして死んだ真理の代わりに、真衣が志願して「虫4号」になったことも大きかった。
真理の自殺、みんなに口封じをした時の手際の見事さを見た木村君が新しい奴隷に抜擢したのです。
真衣は一晩考えた末、それを受け入れたのでした。
私は真衣の覚悟を知り、自分自身のことも、運命だと改めて受け入れ直すことが出来たのだと思います。

 卒業式の日、三匹の奴隷に対する最後の責めの儀式が行われた後、私たち奴隷も、
木村君たちも、いじめられることからもいじめることからも解放されました。
すべての証拠となるビデオや写真は処分されました。


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