えりさんの作品

えりのいや〜ん、あんあん 人格崩壊編2

  ネットで引いていたら、こういうことも書いてありました。

「生徒の人格形成・人間的成長を目的とする教育方針のもとで は、人権侵害といわれる
「いじめ」が、学校としての役割を崩壊させてしまう」

 いじめが学校を壊してしまうというのです。

 いじめは、「教育は人格の完成をめざし、平和的な国家及び 社会の形成者として、
真理と正義を愛し、個人の価値を尊び、勤労と責任を重んじ…」なんていう教育の決まりごとに対する、
子供たちの抵抗なのかもしれません。

 個人の尊重なんて言ったって、弱い者や劣った者がいる。そいつらを攻撃の対象にして、
子供達は子供達の中で学んで人格の成長をしていくのです。

 いじめられっこは実験動物、モルモットです。
 どこまでやれば、自殺するのか、廃人になるのか、とりかえしのつかない怪我をするのか、
知るために必要な存在なのです。
 いじめっ子の人格形成のために私たちの人格崩壊が必要だったのです。

「学校の先生方、なんでこんなわかりやすいことをおしえてくださらなかったんですか。
私たちは先生や大人たちのいうきれいごとを信じて学校に入ってきて、奈落の底に落とされたのですよ」

 そう恨み言をいいたくなった私の耳に、いじめっ子の声が聞こえてきます。
「バカだなあお前ら。きれいごとばっかり言われてるから、ぶち壊す喜びがあるんだろ。
最初ッからバラしたら、お前らが絶望して、人間が壊れていくのを楽しめないじゃねえか。
そんなこと気づけよ!」
 いつものようにグイッと、乳首をつねりあげてそうささやくいじめっ子を思い浮かべる私です。

 私の人格を返してください。
 人格が壊れてしまった私は、もうまともな人間関係も恋愛も出来ません。
 彼氏が出来ても、優しい人だと不満で、物足りなくなります。
 でも男っぽい人は昔の恐怖から私は避けてしまいます。本当はまた自分をブチ壊してほしいのに……。

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