えりさんの作品

いじめ裁判B


 でも、結局事情がどうであれ、私は訴え出たりはしなかったでしょう。

 私が二郎君の親が起こした裁判は、学校設置者であるいわき市を被告として、
損害賠償計約8300万円を請求したものです。
この時、春夫君の両親とは500万円ですでに和解が成立済みでした。

全部責任が認められたとしても、結局お金なのです。
 これは私の母国である韓国が日本にいつまでも戦前の補償を求めているのと同じで、
弱者のたかり体質だと思われても仕方ありません。
 あと、いじめっ子より学校に高いお金を要求しているのが、私にはわかりません。
 学校が見てみぬふりをしたのはたしかですが、いじめた当事者ではありません。
 
 そして、真里の責任が四割だというのは心の中で深い悲しみを覚えましたが、実はこの判決を読んで、
いじめっ子は原告ではなく、被告として裁かれるべきだと思いました。

 ここからは、えりの妄想法廷です。
 えりは自分が原告のつもりでいるのに、いつのまにか被告になっています。

 被告えりは、中一の頃から女子のクラスメイトに可愛がられ、靴や更衣室での服を隠されたり、
茶巾にされたり顔を上履きやソックスで踏まれたりしていました。
中二の頃には後輩として入学してきた弟が男子に殴る、蹴るのほか金銭支払いといった目に
遭っているのを知り、弟を助けることを条件に、グループの奴隷となります。
その頃から可愛がって頂くのに性的な要素がくわわり、セックスの相手はもちろん、公開ストリップ、
公開オナニーをサインひとつで行うほど従順になりました。
その成果を見た男子たちは他の奴隷状態にある女子にも性的な行為を強要、
新たな性奴隷も確保しましたが、自由に扱いすぎたために自殺してしまいました。
その後いじめ自殺の隠ぺい工作を終えた後、えりは卒業まで肉奴隷「虫3号」の身分をまっとうしました。

 えりの通う学校はこれらのことを見てみぬふりでした。
えりたちの方も性行為の写真を取られているため訴え出ることも逆らうことも出来ませんでした。
 えりの家族は留守がちで子どものことに構いませんでした。

 判決。
 学校はいじめの管理をする場所ではなく、適度にこれを野放しして全体として空気を健全にするために
あるので、責任はゼロである。
 いじめっ子は。年頃の性衝動・暴力衝動があるだけであり、それを無秩序に発散することなく、
特定の「奴隷」身分を引き受ける層を相手に合意の下に行ったのであるから、責任はゼロである。
 えりの両親は離婚し、しっかりとした教育と環境で娘を育てなかったため、
えりは自立心が生まれずその結果奴隷状態にふさわしくなったのだから、責任の1割が生じる。
 えりの奴隷仲間の二人もまた、人間に生まれながら逆らわず奴隷にふさわしい行動をとった
連帯責任として、それぞれ2割が生じる。
 そして被告えりは、逆らえなかった、仕方がなかったということを理由に淫らな行為で周囲を興奮させ、
いじめっ子の衝動を過度に引き出し、奴隷真里を死に至らしめた原因を作った責任として、
最大の五割が生じる。
 よって、えりの両親には本国への強制送還を命じる。
奴隷仲間の二人は人間としての自己責任を果たさなかった罰金として500万円を自治体に
支払うことを命じる。真里の場合は本人が死亡しているため両親がこれを負う。
 えりはもっとも重い責任を持ちながら卒業までサポートしてくれたいじめっ子たちに
謝礼金として1000万の支払いを命じる。
また罰として半年間の禁固を命じる。
 
 自分の名誉を守るために、尊厳を取り返すために勇気を持って訴えでたのに、
えりは被告として裁かれ、牢屋に入れられてしまいます。
 牢獄には、裏から手を回した木村君たちがやってきます。
 「えり、メシ食いたいか。食いたかったら、この場でオナニーしてみろよ」
 えりは涙をにじませながら、怒りの目を潤ませて、でも感情をグッとこらえます。
 「はい。おっしゃるとおりにいたします」
 淫らなえりを見つめながら、ご主人様が言います。
 「おれたちにたてつくからこうなるんだ」
 えりの涙は、心からの懺悔の涙に変わっていました。
 「お許しください…お許し…アッ」

 鉄格子の向うの嘲笑に見下ろされ、えりは銀の皿に乗った食べ物を口に入れながら、
生まれたままの姿でむきだしに設置されている便器にまたがっています。
 股の間からはポト、ポトっと大便が落ちていきます。

 「これからも一生、俺たちの奴隷だな」
 えりはまともな人間とは思えない世にも情けないポーズでおもらししながら、
思わず「ハイッ!」と響き渡るような澄んだ声で言いました。

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