続・水銀の世界


第二章 意外に手強い獲物


私は復讐を決行することにしました。
私は復讐に使ういろいろな道具や器具(聴診器、肛門拡張器その他お約束の品々各種)をひそかに買い集めました。
そして機会を待ち続けました。
8月になりました。ある日、父方の祖母が死んだという知らせが来ました。
父と母は葬儀に出席することになり、急に出かけなければならなくなりました。
3日くらいは向こうにいなければならないということなので、店は私に任されることになりました。
「ユイ、たいへんだけど、店を閉めるわけにはいかないから、よろしく頼むぞ」
父が言いました。
「大丈夫よ。まかせておいて」
私は言いました。
こうして父と母はその日のうちに出発しました。
私はアルバイトで来ているハナコという女子高生を呼んで、かねてからの私の計画をうち明けました。
ハナコは愚鈍で醜いくせにエッチな娘なので、すぐ私の計画に同意してくれました。
あとは獲物を待つだけです。
その日の午後、獲物はやって来ました。
にっくき清純学園の美少女です。
こいつはときどき私の店に来てはファッション雑誌を延々と立ち読みし、何も買わずに帰っていくという
不届き千万な小娘で、最初に血祭りにあげてやるのにうってつけでした。
この小娘に万引きの濡れ衣を着せ、店の奥の事務室に監禁して、全裸身体検査をする、というのが
私と薄馬鹿ハナコの計画です。
「これから身体検査をする。
そこで服を脱いで素っ裸になれ!気をつけい! 両手を上にあげい! 足を開け!」
その時の情景を想像しただけでゾクゾクします。
一生立ち直れないほどの屈辱をあたえてやるのです。
例によってコムスメは雑誌のコーナーに行き、雑誌の立ち読みを開始しました。
どこから見てもスキだらけです。
ハナコが雑誌に没頭している小娘に忍び寄り、ショルダーバッグの中に口紅を数本滑り込ませました。
小娘は1時間以上も立ち読みを続け、ようやく店を出ました。
私とハナコはすぐさまその後を追いました。
「ちょっとお客さん」私は背後から小娘に声をかけました。
私は、立ち止まった小娘の腕をねじりあげ、ショルダーバッグをひったくり、中から口紅をつかみ出しました。
「お客さん、困るのよねえ、こういうことされちゃさあ」
「何を言ってるんですか? 私はそんなもの知りませんよ」
生意気な小娘が言い返してきました。
「じゃあ何でこれがあんたのバッグに入ってるのさ?」
「誰かが勝手に入れたんじゃないんですか? とにかく私は何もしてませんから」
「シ、シラを切ってんじゃねえよお」
薄馬鹿ハナコが口を出しました。
「あっ! あなたさっき私のそばにいたでしょ!」
小娘がハナコを指さして叫びました。
「あんたが私のバッグに口紅を入れたのね! あんたたち、一体何のつもりなのよ! 
私に濡れ衣を着せて金でも巻き上げようっていうの!?」
「つべこべ言わずにあたしたちといっしょに来なさい!」
私は小娘の腕を引っ張りました。小娘がいきなり私の足を払いました。
私はひとたまりもなくその場に転倒してしまいました。
腰を強く打ったため、私はしばらく立ち上がることができませんでした。
小娘はいつのまにかいなくなっていました。
薄馬鹿ハナコは何もせずにぼんやり突っ立っていました。
「このドジ! 役立たず! 何をぼんやりしてんだよお前は!しくじっただろうが!」
私は薄馬鹿ハナコの頭をポカポカ殴りつけました。

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