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かとうこういちさんの作品

奴隷女子高生 沙也加10

10.エピローグ

1ヶ月後、久実は公判を終え家に帰った。
ひき逃げではあったが、多額の示談金で事故として処理されることになった。
1ヶ月ぶりに家に戻った久実は手首を切った。
善之は今回のスキャンダルに退陣を余儀なくされ、
その後若年性の認知症と診断された。
高山たち4人は未成年ということもあり、
少年院で1年ほどを過ごした後学校に復帰した。
ただ、三藤アイ子だけは学校には戻らなかったようだ。
事件のあらましはこうだった。
三藤アイ子の父、三藤和幸はサカキ産業の乗っ取りを企んだ。
周到な準備の末、社長榊善之を退陣に追い込む寸前だった。
が、思わぬ榊の反撃に遭う。
会計士と自分の汚点を探し出したのだ。
三藤は榊の娘を人質に取る計画をする。
折しも、榊の妻久実がひき逃げ事件を起こす。
被害者はやはりサカキ産業の従業員の妻高山陽子だった。
たまたまこのことを知った三藤は、高山陽子を預かる。
高山の娘は榊の娘の同級生だった。
しのぶに榊への憎しみを植え付けた三藤は自分の娘をも事件に荷担させた。
誰も裏切らないように見晴らせるためだったのだ。
そして、囚われた榊沙也加への陵辱が始まる。
すべては、榊善之の動きを封じるためだった。
が、榊は娘の安全を顧みず、自分の会社を守ることに執着した。
高山陽子が死亡したことで、しのぶは全てを明らかにした。
こうして事件は解決したのだ。
が、本当の意味では何の解決もしてはいなかった。
久実が自殺し、善之が常軌を逸して、事件は解決したと言えるのかも知れない。
沙也加への陵辱は、三藤の意図するところではなかった。
やはり、高山しのぶの怨念、あるいはこの年の少女たちの
歪んだ心境からだったのかも知れない。
榊沙也加は認知症の父親と暮らす。
本能のまま求めてくる善之を受け止め、
自らの生殖器でこれを包み込んだ。
が、決して快感を感じることはなかったという。
                      (終わり)。

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