かとうこういちさんの作品

拷問女子高生 沙也加3

3.人身御供取

沙也加は学校でのいじめを両親に打ち明けた。
ここ1週間程前からいじめが始まり、昨日今日と酷いことをされたと。
さすがに身体検査のことまでは話さなかったが、両親に助けを求めるしかないと思ったのだ。
また楽しい学園生活を送りたい・・・、それが沙也加の願いだったが・・・。
その夜、父親に何度か電話があり、その度に二人は頭を抱えていた。
両親は見るからに憔悴している。今まで気が付かなかった。
沙也加は相談したことを後悔した。
数日前から父の会社で何かあったらしく、それどころではない様子なのだ。
そして翌日、沙也加が学校へ行こうか悩んでいた時二人の男がやってきた。
「やめろ、やめてくれ。」
「心配すんなよ、それよりあんたは例の件だけ考えてればいいんだ。」
しばらくの押し問答の末、沙也加が呼ばれた。
「ま、人質ってとこかな。沙也加お嬢様。」
沙也加が連れてこられたのは郊外のマンションの一室。
部屋には高山しのぶと柳礼子、そして三藤アイ子と島崎美代の4人がいた。
なんで、4人組がこんなところに・・・。
「何なの、あなたたち。何の関係があるのよ。」
詰め寄る沙也加に、高山がいきなりパンチを食らわせた。鼻の奥がツンとなる。
「うるせえんだよ。おまえはな、これから地獄を見るんだ。覚悟決めるんだな。」
連れてきた男たちが高山に言っていた。
「いいか、殺すんじゃないぞ。ぶっ壊してもいいが、殺すんじゃない。」
まさか、そんなことが・・・。沙也加はいいようのない不安に身体が震え出すのだった。
「なんて、なんてことしたの!」
「仕方ないだろう、あの子は強い子だ。しばらく我慢して貰えば・・・。」
「あなたはそれでも人の親なの!?娘が何をされるのか分かってるの?」
沙也加が連れて行かれた家では二親の喧嘩が始まっていた。
母久実がちょっと外へ出た間に沙也加は連れ去られていた。
「じゃあ、どうするっていうんだ!」
「私が、私が警察へ行きます。そうすれば・・・。」
「そんなことをすれば、会社はどうなる?20年築いてきた会社はどうなるんだ?」
「でも・・・。」
「大丈夫。沙也加には誰も絶対に手を触れない。そう約束したんだ。」
「でも・・・。」
「奴らだって、大事な人質だから、心配いらないよ。何でも沙也加の同級生を頼んで一緒に暮らさせるそうだ。
1週間もあれば、片は付くさ。」
夫婦にこの同級生が沙也加を苦しめている4人組だとは知るよしもなかった。
「合宿みたいなもんさ。学校に、適当に話をしといてくれ。俺は出かける。」
沙也加の父親榊善之は自ら起こしたサカキ産業を守るために立ち上がった。
夫を送り出した後、久実は迷いながら電話機を手に取った。

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