keikoさんの作品

ブーちゃんN


「全くメス豚そのものね」
妊娠を知らされた卒業生達が亜矢さんの部屋を訪れます。
はち切れそうに膨らんだお腹です。
乳房は大きく張り、色素が沈着した乳首から白い母乳がにじみ出ています。
私は妊娠した身体で四つん這いになって遊びに来た女の子達からいじめられるんです。
妊娠した私は定期的に産婦人科に行かなくてはなりません。
妊婦にとってはお腹の子とエコーで対面することのできる嬉しい時間です。
でも私にとっては辛い時間なのです。
検査のためにマタニティショーツを脱いで診察用のいすに座ります。
医師も看護師も変態を見る視線です。
もう知られています。
乳首にもクリトリスにもリングをしていることを。鼻のリングは辞職してからは付けっぱなしなんです。
どこに行くときにも鼻から家畜用のリングを着けるように言われています。
鼻輪をしたままで診察を受けているのです。
 でもお腹で動く我が子を感じると母親としての愛情が深くなってきます。
ペスと呼ばれていた男性の子です。
名前も知りません。
今どこにいるかも知りません。
でも私の子なんです。
手や足を動かすたびに命を感じます。
早くわが子に会いたい。いよいよ出産が近づいてきました。

「ブーちゃんに似たかわいい男の子だわ」
出産して退院した私は亜矢さんの部屋に戻りました。
私生児を産んだ私は親から勘当されました。
もう亜矢さんを頼るしかないのです。
来てくれた教え子達が白い産着にくるまれた赤ちゃんをみて「かわいい!」と騒いでいます。
大きな声にびっくりした赤ちゃんが泣き出しました。
私は乳首とリングを丁寧に消毒して母乳を与えました。
片方の乳首を教え子の一人がつまみました。
シュッと母乳が飛び出しました。
母乳をしぼられました。
搾り取った母乳に教え子達がグリセリン原液を混ぜています。
「ブーちゃんにもおっぱいをあげるよ」
私は母乳を赤ちゃんに与えながらお尻を浮かしました。
浣腸器がアナルを貫きました。グリセリン混じりの母乳が注入されました。
「ブーちゃん、おっぱいをやり終えるまでがまんできるよね。
ママだったら赤ちゃんがお腹いっぱいになるまでがまんできるはずよ、
お漏らししたら赤ちゃんにおっぱいをあげるのは終了よ」
「ぶーぶー、分かりました・・・がまんできます」
私は母乳を与えながらメス豚になって鳴きました。
 亜矢さんと相談して「一郎」と名付けました。
「ブーちゃんはメス豚だよね」
亜矢さんが一郎をだっこしながら言いました。
「ぶーぶー」
私はうなづきました。
「メス豚の子どもはやっぱり豚なのかしら?家畜として飼われるのかな」
亜矢さんが一郎を見ながら私に言いました。
「そ、それはお許しください・・・」
私は亜矢さんの足下に土下座して懇願しました。
「そうよね、こんなかわいい一郎だもんね、家畜にしたらかわいそうだよね」
亜矢さんがさらに続けました。
「一郎は人間だよね。でもブーちゃんはメス豚なんだから一郎とは身分が違うはずでしょ?」
私はうなずきました。
「だったら、一郎にはメス豚として仕えなければいけないのよ。
ブーちゃんは今日から一郎様って言うのよ。
一郎にとってもブーちゃんはメス豚なんだからね。」

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