霧裡爺さんの作品

恥罰学園 12



 理沙は職員用の女性トイレに駆け込み、誰も居ないのを確かめてからやっと表情を崩せた。
――どんなときでも無表情でいなさい。そのほうが悪役っぽくていいわ。
冷たく厳しくね。みんなの憎しみをおまえに集中させるの。
麗美の指示である。
「私は……麗美様のご期待に応えられるか自信が……その――」
絶対服従のマゾ奴隷として飼われている理沙に、拒否を意図する言葉は使えない。
この程度でも危険である。
拉致した田村香織に代わって明光学園に赴任し、
他の教師たちの先駆けとなって厳罰化の流れを作るように命じられたときだ。
「おまえの自信なんて聞いてないわ!」
パチンッと肉を打つ音が地下室に響く。
麗美が座っているのは、全裸で身体を小さく丸めて這わせた女の上である。
拉致した担任の女教師、調教中の田村香織に人間椅子になることを命じたのだ。
横向きに座り、面白半分にペチペチと香織の尻を叩いていた手が強くなった。
「も、申し訳ありません」
理沙は慌てて平伏し、麗美の足指に舌を這わせた。
逆鱗に触れたときの恐ろしさは骨身に沁みている。
媚びるように尻をふるふると振りながら、指の間に舌を伸ばす。咥えて甘く吸う。
「簡単じゃない。マゾブタのおまえが今、学生だったらどんなふうにいじめられて罰せられたいか
考えて、それをそのままやればいいだけよ」
麗美が手を伸ばして、椅子になっている香織のアナルに半分まで挿してあるバイブの
リモコン部分をねじり回す。
「私にオモチャにされる前までの、あの偉そうな態度でね」
理沙にとってそれは、遥か遠い昔のように霞がかかっていた。
生まれつき恥知らずで惨めで淫乱な奴隷である自分だった気がしている。
麗美が手持ち無沙汰にバイブのスイッチを適当にいじった。
高性能のバイブがほぼ無音のままで、香織の秘肉をなぶる。
「ひょっとしておまえ、サディストの歓びに目覚めてしまうかもよ。あははっ」
声をこらえる哀れな香織の鼻息が、むずかる子供のように荒く断続的に鳴り続く。
椅子として使われている以上、勝手な身動きはもちろんのこと、
声も出せず絶頂に達することも許されないのだ。
「でも、ある程度まで浸透したら用済み。香織先生を復帰させて遊ぶから……あぁ、普通にってのもね
……そう、どうせなら――」
独り言のような麗美の言葉は途切れてゆく。
「――そうだ! それがいい。ふははっ――」
宙の一点を見つめていた瞳が楽しげに瞬いている。
「心配しなくてもいいわよ、理沙。淫乱マゾのおまえにふさわしい舞台を思いついたから。
おまえが被害を与えた者たちには、復讐の機会をたっぷり与えてあげる。
だから安心して思い切り憎まれて……そう、高く上がりなさい」
「……は、はい。麗美様」
理沙はその意味が分からず返事が少し遅れたが、奴隷の身には無視も拒否も無い。
「――壊すのなら……高いところから落とすほうが楽しいものね」
麗美の目は宙を捉えたまま動かない。
ニンマリと笑って香織のアナルをバイブのリモコンでかき回し、スイッチを最強に上げた。
「ふぅっ!」
細い黒のゴムバンドで固定され、香織の秘肉を的確に長時間にわたって刺激し
続けていた男性器型のバイブは、激怒でもしたかのように激しく身を震わせた。
同時に本体から枝分かれしている触手のような部分が、香織の勃起しきった
クリトリスに人間技では到底成し得ない高速で甘美な震動を与えた。
「あっ……い、イキ……ます――」
蚊の鳴くような小声で香織は自身の崩壊を告げた。
本来なら事前に許可を願い、許しを得てからイクのが躾けられた奴隷の作法であった。
しかし人間椅子を命じられた身では言葉を発することも叶わず、
かと言って意志の力で肉体の快楽を抑え込むこともできずに、恐る恐るの事後報告のような
形になってしまったのだ。
それでも両手のみならず足の指までも深く折り曲げるほど全身に力を込めて、
性的絶頂が身体に与える影響を最小限に止めようと抗うのは、
背中に座っている麗美に不快な揺れを与えまいとする、いじらしい奴隷の努力の表れであり、
受けた調教と躾けの成果であり、麗美に対する恐怖と服従の度合いを物語っていた。
「……お、お許し下さい……麗美様――」
抑えきれない快楽の証を首から上の震えと秘肉のたたずまいだけに抑え、
哀れに許しを請うその卑屈な姿からは、教え子に対する教師の威厳は欠片も感じられない。
「バカね。許すわけないでしょ」
麗美が音高く香織の尻をぶった。
「犬芸すら満足にできないから椅子にしてあげたのに、それすらもなんてね。あきれたわ。
無芸大食って言葉があるけど、おまえの場合は無芸淫乱ね。
まったく、もう……。”穴”からやり直した方がいいのかしら。
あれ、面倒だから嫌いなんだけどな」
その言葉に香織の身の毛がよだつ。
「ひっ! お許し、あれは……あれだけは、お願い――」
「あははっ。おまえ鳥肌になってるじゃない」
足舐めの奉仕をしながら聞いてる理沙にも恐怖の反応が起きる。
嘔吐感。全身から脂汗が滲み出す。
「じゃあチャンスをあげようか。もうすぐ和美たちが来る頃だから、
その前で完璧な犬芸を披露できたら許してあげる。
あ、そうだ。せっかくだから楓にも見せてやろう。
どうせあいつにも仕込むんだし。
おまえが身をもって教え……」
再び麗美の目が宙を捉え、言葉が止まった。
「そうだよ。香織、おまえが楓の教育係をやればいいのよ。
教師なんだから教えるのはプロじゃないの。
奴隷科目。奴隷教習。口の利き方から舌使い、這い方や浣腸の受け方、
見世物としてのオナニーや心構えまで。ふふっ。おまえに教えたのをしっかり伝授しなさい」
「……は、い」
「分かってるだろうけどおまえたち2人は連帯責任だからね。
ちゃんと教えないとお互いが痛い目に遭うだけよ。あの娘もけっこうしぶといけど、
大好きなおまえが痛めつけられるのは辛いみたいだしね。
今、楓はどうしてるんだっけ?」
「まだ気を失ってると思います」
理沙が答えた。
麗美のクラスの委員長である立花楓は、担任教師の田村香織と同様に拉致されて、
天王寺家の地下室で屈辱の日々を送っていた。
「連れてきなさい」
存在感を消して壁に張り付いているスーツ姿の男たちの1人に、麗美は命じた。
彼らは屈強なボディーガードであり、時には調教の補佐役や陵辱のための道具として使われる。
「あ、そうだ。理沙。おまえ、そこに立ちなさい。スカートめくってパンツ下ろして」
「はい。麗美様」
従順に股間を晒した理沙は、今まで1度も聞いたことの無い命令をそこで聞いた。


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