霧裡爺さんの作品

恥罰学園 20



 遠目からでも人だかりが増えているのが分かる。
あの女子生徒を標本状態で晒し者にしてきた辺りだ。
見に来ると約束した時間は過ぎている。
(ひどいことになってませんように……)
理沙は祈る思いで足早に近づくと、声を張り上げた。
「どいて。どきなさいっ。そこまでです!」
「あっ、先生。見て下さいよ。こいつったら――」
最初にいじめをしていたグループの1人が、振り返って楽しそうに笑った。
「帰りなさい! いつまでやってる気」
野次馬たちの笑顔に、理沙は無性に腹が立って声を荒げた。
でも――と、不満気な空気が漂う。
新たな罰を理沙が下すのを見たいのだ。
「いいかげんにしなさいっ! もう下校時間は過ぎているんですよ。後は私がやります。
どうしても残って騒ぎを起こしたいのなら、あなたたちも同罪と見なしますよ。帰りなさいっ!」
理沙の剣幕に空気が凍りつく。
麗美の命令で非道な罰を連発する理沙は、生徒たちに最も恐れられ嫌われている教師なのだ。
逆らえる生徒などいない。
理沙にとって、麗美がこの場にいないのは幸いだった。
飽きたから帰る。後はてきとうにね――と、メールを受けていた。
しぶしぶ散ってゆく人だかりの向こうに、標本状態の女子生徒の無残な姿があらわになってゆく。
(ああっ……なんてことを――)
彼女は、ほぼ全裸にされていた。
理沙が与えた罰は下着姿での晒しであったのに、今はパンティーもブラジャーも奪い取られ、
靴下しか残っていない。
はだけていたシャツは完全に脱がされ、それで両手を後ろ手に縛られている。
足は大きく広げられており、閉じられないように両足首に1本の長いモップの柄が
通されて縛り付けられている。
人の字型だ。
ブラジャーは小ばかにするように頭に載せられ、伸ばした紐はアゴで結ばれている。
見ようによってはミッキーマウスの耳のようでもあった。
パンティーは丸めて口の中に入れられていた。
どれほど泣いたのか。彼女の目は真っ赤で、頬は涙で濡れきっている。
左の頬だけが赤く腫れているのは、逆らって何度もぶたれたのだろう。
全身にある無数の小さいアザは、つねられた跡らしかった。
腹部には上履きの靴底跡がくっきりついている。
乳房には特にひどい悪戯が施されていた。
まだ高校生のものとは思えない形の良さと大きさは、男女問わずに嗜虐者たちの
格好の標的となってしまったようだ。
どれほど執拗に揉まれたのか。叩かれたのか。両の乳房共にかなり赤い。
はっきりとした指跡までも残っていた。
妬まれたのか面白半分か、女子たちの仕業であろう。
その乳輪と乳首は油性マジックで真っ黒に塗られていた。
そのうえ右の乳首にはダブルクリップが噛まされ、左の乳首には赤い糸がきつく巻きついている。
どんなふうに笑われ罵られながらされたのか、理沙にはその声が聞こえる気がした。
目線を下げると、まばらに刈り取られた陰毛が見えた。
床に投げ捨てられている小さなハサミで適当に切られたのだろう。
理沙は恐る恐る彼女の足元にしゃがんで、股間の様子をチェックする。
後で麗美に報告しなければならないのだ。
(ここも……ひどい――)
乳首同様に、いやそれ以上にたっぷりと陰部全体が黒マジックで塗りつぶされていた。
どうやら犯されてはいないようだった。何も挿入されていない。
後で聞いたところによると、何で処女膜を破るかを話し合っていたところに
理沙が戻ってきたということだった。
アナルには未使用の白のチョークが1本、深々と入れられていた。
それを理沙はそっと摘んで優しく引き抜く。
「……もう、いいわ……あなたも帰りなさい――」
むせび泣く彼女から全ての拘束を解き、口からパンティーを抜き取った理沙は、
その冷たい口調とは裏腹に優しく抱きしめた。
心の奥底で何度も彼女に謝罪しながら。


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