霧裡爺さんの作品

恥罰学園 36



「ずいぶんとお気の毒な状況で、先生は初体験なされたんですね」
麗美のその上品な物言いが、かえって香織を傷つけた。
同情の欠片も感じられず、明らかに楽しんでいるのが分かる。
いっそ奴隷として呼び捨てにされた方が、どれほどましだろう。
音を立てなさい――そう命じられて性器をまさぐる指の動きは形だけでなく、とっくにあさましい自慰行為となってしまっていた。
響く濡れ肉の音が、熱くぬるぬるした感触が、硬く尖った鋭敏な肉芽が、それぞれに香織を糾弾して責め立てる。
――はしたないにも程がある、と。
――こんな女のどこが教師か、聖職者か、と。
その自分への罵倒や嘲りは、冷ますどころかさらなる快楽の燃料となり、身体の淫らな変化を増長させ、
その状態をまた自分で指摘して嘲る。
マゾヒズムの悪循環の中で、制御不能の性悦だけが無限に高まっていった。
(うっ……くぅ、あ、あ……ど、奴隷……私は淫乱な……ま、マゾの奴隷。……もう、教師なんかでは――)
そんな香織を見透かしたように麗美は薄笑いを浮かべた。
「犯された後も先生はいじめられ続けたんですね?」
「……はい……そうです」
香織と、その処女を奪った嫌われ者の男子とは似合いの”つがい”と呼ばれるようになった。
意味を尋ねた彼に、動物のカップルのことだと教えると喜んでいた。
校内で手をつないで歩くように言われ、廊下で見世物のようにキスをさせられ、しまいには――。
「教室でおしゃぶりですか。大胆でしたねー。何回ぐらいです?」
「あの……わ、分かりません……多くて……」
それをさせられるようになって、毎日のように要求された。多いときには日に数回も。
「彼は言ってたそうよ。『香織は俺のをしゃぶるのが大好きで、すっごく上手いんだぜ』だって。フフッ」
(ち、違う。あれは……)
セックスの味を覚えた彼は毎日でも香織を犯したがった。
それを拒否するためには、口を使って満足してもらうしかなかったのだ。
特に彼は避妊具を着けるのを嫌うので妊娠の恐怖があり、セックスを回避するためにはずいぶん媚びるようなことも言ったし、
彼の言いなりに唇も舌も使わざるを得なかった。
――お願いします。口で。お、おしゃぶりで許して。
――わ、私あなたのを舐めるのが好きです。
――今度こそ、ちゃんと全部飲み込みますから。させて。
当時の自分が言った惨めな哀願がよみがえる。
同時に彼の濃い精液の味と、鼻を突く強い臭いも。
「『俺が仕込んでやったのさ。玉しゃぶりもケツ穴舐めもパイズリも』ですって。
そのテクニックを見せて欲しいな」
香織は顔に貼られたアイドルの等身大、顔写真を思い出した。
口のところだけ丸くくりぬかれていて、そこから彼は己の肉棒を突っ込み、
その娘の名前を変な調子で呼びながら香織に舐めさせ、クラスの笑いをとっていた。
あまりに屈辱的だった。
そこまでしても断られ、犯されてしまうことも良くあった。
そんなときは香織が避妊具を用意して、犯されるための場所である部室を確保しなければならないのだ。
いじめグループが実質支配していて活動を休止している部室。
無理矢理連れ込まれてレイプの初体験をさせられたあの部室を、
香織が頭を下げて使わせて下さいと頼まねばならないのだ。
しかも最も憎い、事のきっかけを作ったリーダー格の女子に。
やれと言われれば土下座をし、靴底も舐め、惨めなおねだりを言わされた。
――彼とおまんこがしたいので、どうか部室を貸して頂けませんか、と。
みんなの見ている前でそう願い、笑われ、頭を踏みにじられ、唾を吐きかけられ、泣いて頼んだ。
それでやっと許可をもらえると、1回の使用料として5千円を香織が払って使うのである。
汚いマットの上で嫌悪する男子に犯されるために。
「ふうん。学校以外では何もやらせなかったの。お金が目的かなぁ」
それもあるかも知れない。
だが香織には、いかに自分を辱めるかが彼女らの目的だった気がしている。
「ふふっ。トイレも使わせてもらえなかったの?」
「……はい……き、汚いからと――」
いじめに関して言えば、当時太っていてあまり性の対象と見られなかったせいか、
彼以外の男子は眺めて笑っていただけで、実際に手を出してくることは少なかった。
むしろ女子によるものがひどかったのだ。
初めはトイレを使っているとゴミや水を上から投げられたりドアを蹴られたりだったが、すぐにそれはエスカレートしていった。
――なんかさー。ブタ子が来ると臭くなーい? 何でかな。
――ほら。いつもあいつの咥えてるから。アレの臭いだよ。
――トイレなんか使うの生意気だよなー。野ションでもしてろっての。
――聞こえてんだろ、ブタ子! 迷惑なんだよ。今日からおまえ使用禁止な!
使用中に個室のドアを蹴られて、そう怒鳴られた。
「でも使おうとしたのね」
調査済みなのだろう。ファイルを片手に麗美が微笑む。
知っているのよ――と、目が言っていた。
「は、はい。どうしても……我慢できなくて――」
香織自身に言わせたいのだろう。受けた辱めを。
「うん。それで?」
香織は見つからないようにと祈りながら昼休みになると同時にトイレに駆け込んだが、
すでにそこには違うクラスの女子が3人いて、止められてしまった。
この頃には香織がいじめられているのは、他のクラスでも有名になっていた。
「止められて……裸に、されました」
「ハハッ。トイレでパンツも全部ー? で?」
「あの、はい。下着も全部脱ぐように言われて。正座しろ、と。あ、靴下だけは穿いていました」
そして女子トイレの真ん中で土下座をさせられた。
知らせを聞いて集まってきた女子たちは、切迫した尿意に震えてべそをかき、全裸で哀願する香織を
見下して笑い、踏みにじり、唾を吐きかけ、掃除用具でいたぶりながら相談を始めた。
哀れな生贄で、どう遊ぶかを。
――こいつ、どうするー?
――このまま漏らさせるってのは。
――えー。絶対臭えよ。ブタ子だぜ。
――舐めさせて後始末させれば?
――それでも汚いって。嫌だよ。
――バケツにでもさせてさ、残らず飲ませよう。
――うーん……。
当の香織にはそれに口を挟むどころか、耳を傾ける余裕すら無かった。
「先生はそのとき、おとなしく土下座したまま? 少しは抵抗とかしないんですか?」
背中も腰も、両手の甲までも踏まれていた。
「う、動けませんでした……」
何よりも1対多数で気力そのものが奪われてしまっていた。
「ふうん。踏まれていただけ?」
「お尻を……何か。掃除用具のようなもので、あの――」
はっきり言いなさい、と麗美が苛立つ。
「お尻の穴を、その。ブラシの柄のようなものでイタズラ――」
入れられちゃったの、と麗美が笑う。
「い、いえ。そこまでは……でも」
尿意のほうが危険な状態だった。
危険を承知でトイレに来なければならないほど切羽詰っていたのに、
そんな状態で未知の部分をぐりぐりと捻じ突かれているのは地獄の苦しみだった。
「でも、漏らさなかったのね。それから?」
「それから……トイレの外に。廊下に出されて――」
どうされるのかを香織だけが理解できてないまま、あっけなく両手を背中に捻じ曲げられて縛られた。
使われたのは香織自身の制服。
じゃあ、行こう――と、立たされてトイレの出入り口へ押されて、そこでやっと何をされるのか気づいた。
裸のままで放り出されるんだと。
恐怖にその場でしゃがみこみ、必死で許しを求めたが、全裸の後手縛りの身はあまりに脆い。
たった1人の女子に剥き出しの乳首を摘まれて引っ張られると、それだけで痛みに屈し、
立たされて歩かざるを得なかった。
「あ、歩かされました……廊下を……裸で、みんなの前を――」
実際にどれほどの人目に晒されたのか、今でもはっきりとは分からない。
涙で視界は曇ったまま、ひたすら俯いていたのだ。
白い靴下だけの足元と、乳首を引っ張られて伸びている自分の乳房だけが妙に記憶に残っている。
「おもしろそうね。私も見たかったな。高校生の先生が白昼に廊下で全裸の引き回しにされてるところ。
恥ずかしい罪人みたいでいいわ。市中引き回しの上……ってとこね」
非現実的な状況がもたらす恐怖、不安、羞恥、痛み。
そして、つのる一方の強い尿意。
頭の芯が焼き切れてしまいそうなパニックの中、なぜか音だけが鮮明に聞こえていた。
笑い声。悲鳴。手を打つ音。驚き。非難。自分のお尻が打たれる音。どよめき。口笛。
誰かがドナドナを歌っていた。
〈あーるー晴れた、昼下がり♪〉と。
そう、罪人ですらなかった。引かれる家畜なのだ。
家畜だからパンツも穿かない。
家畜だから陰毛を出して歩いても仕方が無い。
家畜だから尻を打たれ、乳首を引かれ歩いても当然だった。
私は……ブタ子、だから。
「でも、そんなに長い距離でもないんでしょ。男子トイレまで」
そこに連れて行かれたことを知っているなら、麗美はその後のことも調べているのだろう。
「はい……10メートルぐらい――」
女子トイレと男子トイレの間に物置のような部屋があった。
そのわずかな間を歩いただけなのに、相当長い時間に感じていた。
「あら、そんなに近いの。どうせなら学校中を引き回してもらえば良かったのに。
物足りなかったんじゃないですか。フフッ」
その絵が脳裏に閃く。
「そ、そんなこと――」
「まあ、いいわ。それで、男子トイレでどうしたの?」
「はい……」
トイレにいた2人の男子は、目を丸くして口を半開きにしたまま固まっていた。
それも当然だろう。
本来、用の無いはずの女子が団体で男子トイレに入ってきたのだ。
しかもその中心には、もっと信じられないもの。
乳首も陰毛も尻も剥き出しにされている全裸の女子。
続いて男女問わず野次馬が入り、男子トイレはすぐにいっぱいになった。
ただ、香織の周囲だけを除いて。
そこだけが見世物の円形ステージのように空いている。
――どれがいいかな。
――1番汚いので。
――真ん中のがいいよ。今、使ったばっかみたいだし。
女子たちのその言葉の意味も、なぜここに連れて来られたのかも分かっていなかった。
ほら――と、男性用の小便器の前に立たされ、後ろから腰を蹴られて押し付けられ、
――お集まりのみなさーん。今からブタ子の立ちションをお見せしまーす。
と、そう言われるまでは。
「で! やったんだ! 先生、立ったまんま。あっはははっ。みじめー」
逃げようがなかった。
相変わらず両手は背中で縛られたままで、しかも床拭き用の大きな2本のモップで
後ろから背中と腰を押さえ付けられていたのだ。男子の力で。
耐えられなかった。
尿意はとっくに限界を超えている。身動きもできない。
しかも便器掃除用の小さなブラシで叩かれたり、脇腹をくすぐられたりもした。
――ほら、早くやれよ。したかったんだろ。
――もっと腰を前に出さないと、こぼすぞ。
全裸で、立ったままで、大勢に見られ笑われながら。私は――。
「は、はい……そうです――」
手遅れだった。
「わ、私は――」
シュッ、と空を切るような音に次いで、便器を叩く水音。
ドッ――と、沸き起こる爆笑と歓声。
「……漏ら、して――」
混乱と絶望と羞恥の中で、止めることもできず、出し続けるしかなかった。
「わ、私は……立って、立ち……ションをしてしまいました……うぅ――」
香織は自虐的にそう口走ったが、実際には小便器を跨ぐ格好で立たされ押さえつけられたままで、
我慢しきれずに漏らしてしまったというのが実状である。
とは言え、その見た目は完全に”立ちション”そのものであり、1
6歳の女子高生だった香織を羞恥のどん底に突き落とすには十分であった。
しかも悪いことに香織の忍耐強さが仇となり、大量の尿が貯えられていたため、
その勢いはすさまじく、便器を叩く派手な音を立て続け、せめて早く終わってとの願いを裏切って長々と続いた。
――おい、来いよ! ブタ子が素っ裸で立ちションしてんぞー。
残酷なほど長く続く辱めの中、話を聞きつけた野次馬がさらに増えてゆき、男子トイレの中はさながら
満員電車のような混雑振りとなった。
その中で多くの視線と野次を一身に受け、ジョボジョボと音を立て続ける香織の全裸公開立ちションは
、その学校の生徒の間で語り草となった。


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