霧裡爺さんの作品

恥罰学園 38



 パチパチ――と、小馬鹿にするような拍手が鳴った。
「はい、はい。ご立派、ご立派。でもね、先生。その話は聞き飽きたわ。楓は先生を助けろってうるさいし。
先生は楓を助けろ、でしょ。バッカバカしい」麗美は1つ大きく溜息をついて香織の正面にしゃがむと、
右手を伸ばして香織の性器に挿入してあるバイブの底をつかんだ。
「うっ……」
まだ分かってないのね――と呟き、麗美の手が細かい振動を続けているバイブを左右に捻じる。
「何でもやります、ですって。あたりまえじゃない。先生も楓も私のモノ。奴隷なのよ!」
痛みと快楽が同時に香織を襲った。
「くっ! も、申し訳あ――」
「脱げと言われたらどこででも誰の前でも素っ裸になって、やれと言われたら立ちションだろうがオナニーだろうがおまんこだろうが、
何でもするのが当然でしょう!」
これ以上は入らないとこまで来ているバイブが、さらに奥へ奥へとと捻じ込まれてゆく。
(つっ! こ、壊されて……)
「解放ですって? 可哀想で楓の姿を見ていられないって言うなら、どこかに売り飛ばしたっていいのよ。
現役女子高生奴隷を欲しがる人間なんか国内外にいくらでもいるわ」
「そっ、そんな……」
麗美のやってることを思えば、それはただの脅しだとも思えない。
「いいこと、先生。楓のことを大事に思うなら、先生が積極的に私を楽しませなさい。
おもしろい人間玩具になって私の興味を引き付けておけば、それだけ楓は放って置かれて楽になるでしょ」
バイブを乱暴に捻じりながら麗美は言葉を続ける。
「でも楓があんまりつまらなくなったり、反抗的になり過ぎたりしても困るけど。
あぁ、別に売らなくてもあいつみたいに誰かに預けるって手も……適当な相手でもいれば……」
やがて独り言のような呟きに変わり、聞こえなくなった。
「まあ、いいか。今から考えてもしかたないし――」
やっと麗美の手がバイブから離れ、香織は息をつく。
「とにかく先生にはきっちりやってもらいます。学園内全裸引き回し&立ちションショー。フフフッ。
ご自分からやるって言い出したんですからねー。今から楽しみだわ。
どんなふうにするか文恵や桃子たちと打ち合わせしなくちゃ。
期待してて下さい。思いっきり恥ずかしい目に遭ってもらいますからね」

はい――と、上の空で香織は答えながら、すでに後悔をし始めていた。
(また、あれを……あの惨めで恥ずかしいあれを……)
今度は教師として生徒たちの前で裸体を晒し、恥戯を行わねばならないのだ。
しかも麗美たちによって、高校時代とは比べものにならないほどの
新たな恥辱を味わされるのは間違いないだろう。
「おや、ずいぶんと辛そうですね。やっぱり楓にやらせましょうか?」
「えっ……」
「私は構いませんよ。というより、もともと楓にと思っていたわけですから。
何も教師だからって生徒の身代わりなんかする必要ないでしょ。どうです?」
あの辛さは誰よりも分かっている。だからこそ。
香織はゆっくりと首を振った。横に。
「……私がやります……させて下さい」
「そう。いい覚悟ね。生徒を守る美しい教師愛って訳ですか。それとも殉教者気取りかな。
どっちにしてもそういうのって吐き気がするんですよ、私。
泣くほど後悔させてあげますからね」
そう言って麗美は香織の乳首を弄りまわしながら威圧するように顔を覗き込んで、
ゆっくり立ち上がった。
「きちんとできなかったら……そうね。楓に、いや……。
楓と先生の2人で並んでやり直してもらいましょうか。アハハッ。そっちのほうが楽しいかも」
その姿を想像してしまった香織の肉襞が淫らに収縮し、震えるバイブをきつく握り締めてしまう。
(フゥッ……だ、だめ……)
背中で組んでいる両手を強く、指が両腕に食い込むほど握り、全身に力を込めて必死に抗う。
快楽の頂点へと押し上げられそうになる激流に。
「あ、もしかしたら先生って、そういう趣味があるんですか?」
意味が分からなかった。
「ほら。ここでもやったでしょ。立ったままでお漏らし。
和美にお尻をぶたれながら私や文恵や桃子の見ているまえで」
たしか映像あったよね――と、麗美は理沙に顔を向ける。
それを受けて全裸のままで控えていた理沙が、機器の操作を始めた。
「あれはまだ、ここに来てすぐくらいでしたね。忘れましたか、先生」
もちろん憶えていた。
まだ拘束を受けていた頃で、鼻を吊られて立たされていたうえに
猿轡まで噛まされていたのでどうにもならなかったのだ。
「ありました、麗美様。流しますか?」
事務的な理沙の口調に麗美が頷く。
楓の授業風景を映している9分割されている画面のうち、右隅の4画面が一瞬暗くなり、
そこに全裸で立たされている香織の映像が流れ出した。
そうしてはならないと知りつつも、目を伏せてしまいそうになる。
無残に鼻フックで吊られている自分が、クラスの生徒である和美に尻を叩かれているのだ。
言葉で嬲る文恵の声や、撮影しながら笑っている桃子の声も聞こえる。
『あー! おしっこしてるー』
桃子の驚きの声とともに、尿が香織の腿を伝って足元に溜まってゆく。
(あああっ……い、いやっ……)
「ははっ。この頃はまだ反抗的でしたよね。そんなに前でもないのに懐かしいなー。
理沙も憶えてるでしょ。先生のおしっこまみれのおまんこ舐めてきれいにしたの」
「はい。麗美様」
どんなだった――と、そのときの状態を重ねて問われた理沙は、
一瞬すまなそうに香織を見てから口を開いた。
「あのときの香織さんは――」
自分の方が年下ですから、と何度お願いしても理沙は呼び捨てにしてくれない。
同じ教師であり、同じ苛酷な境遇に堕とされた身でありながら、理沙はことあるごとに自分の方が
下等な存在ですと意思表示するのだ。
「理由は分かりませんが興奮に近いご様子で。
たいへんに辛そうで悲しんでらっしゃいましたが、でも――」
ほんのわずか、そこで間を空けた。
「私の舌と唇にすぐに性的反応を示して頂いて……クリトリスを勃起なさって、
次々とおまんこから汁を溢れさせておいででした」
香織の顔が紅潮してゆく。
言わされていると分かっていても、理沙にそう指摘されるのは辛い。
それが事実であるだけに。
「ふうん。お漏らしで発情するなんて困りましたねー。
私、残念ながらスカトロの趣味は持ち合わせてないのよ」
そう言って麗美はちっとも困ってないように笑った。
香織は自分の内部で、バイブの振動がまた強くなった気がした。


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