霧裡爺さんの作品

恥罰学園 45



 その日、明光学園の生徒たちは、約2ヶ月ぶりとなる香織の教員復帰を大いに喜んだ。
それは単に香織が慕われていたというだけでなく、
香織の代理を務めている理沙に辞めて欲しいと願っているからである。
あまりに理不尽で非人道的な体罰を振り撒く理沙を、生徒たちは恐れ憎んでいた。
今では理沙と目を合わすことも避け、姿を見かけるとそそくさと逃げ出し、
声をかけられて泣き出す者までいた。
 それも無理のないことであろう。
いきなり何の警告も無しに生徒たちはよくビンタを受けた。
何が悪いのかも一切言われない。
自分で考えなさい――と、言わんばかりにである。
だがそれすら、まだ幸運な方と言える。
最悪なのは「なぜ叱られているか答えてみなさい」と問われながら、ぶたれ続けることだった。
標的にされてしまった女子生徒は「服装が――」とか、「挨拶が――」とか、
理沙が望んでいそうな答えを無理に推理し、自分のあら探し幾つも行い発表し、
ときには自分の罪を自分で捏造しなければならなかった。
最初からありもしない正解を探して、直立不動の姿勢で何発もビンタを受けながらだ。
身体を崩そうものならよけいにぶたれるし、腰を落とすと蹴られる。
それでも立たないでいると、ついには服を脱がされてしまう。
命じられて素直に従えば下着姿までで許してもらえることもあるが、少しでも逆らったり、
もたもたしていると強制的に素っ裸にされる。
「反省もできない。指導も無視する。2本足で立っていることもできないなんて獣も同然。
ならばいっそ獣らしく裸でいなさい」と。
ときには男性教師にまで協力させ、泣き喚く女子生徒を全裸に剥かせた。
そのうえで、反省ができるまで――と、廊下に立たせて晒し者にすることもある。
髪をつかんで無理矢理廊下を這い歩かせることもある。
尻を真っ赤になるまで打ち、四つ足のまま晒させることもある。
数は圧倒的にまだ少ないとはいえ、2年前からの共学への転換で男子生徒の目もあるなかでだ。
もしも罰を受けている生徒が逃げようものなら、その生徒のクラス全員が連帯責任を課せられ、
厳しく罰せられるのだ。
 ある朝、校門に立っていた理沙に、校則よりほんのわずかに短いスカートを穿いているのを
指摘され、「そんなに脚を見せたいなら――」と、その場でスカートを没収されてしまい、
下校時まで下半身をパンティー1枚だけにさせられた女子生徒が数人いた。
その中の1人が昼休みにジャージを穿いているのを見つけた理沙は、当然のように
その女子生徒を全裸にしたあげくクラスへ連れて行き、連帯責任と称してクラス全員のスカートを没収した。
それがきっかけでその女子生徒はクラスの中で孤立し、今でもいじめを受けている。
 理沙の授業中に私語を交わしていた2人の女子生徒は強烈なビンタを受けたうえに、
お互いの上履きの先を口に入れられ、授業が終わるまでそのまま正座させられた。
宿題をやって来なかった女子生徒は、やはり授業が終わるまで全裸で土下座をさせられた。
「いいですか。肉体の痛みは過ぎるとすぐに忘れるものです。
それでは同じミスを何度も繰り返してしまうことでしょう。
ですから私はあななたたちを辱めるのです。
決して消えることのない心の傷をあえて与えます。
私から受けた罰を思い出し、悔しくて恥ずかしくて眠れない夜を何度も味わいなさい。
惨めな思いを噛み締めて泣きなさい。
それこそがあなたたちを成長させるのです。
過ちを繰り返さないた
めの道標となるのです。
今は辛くても将来きっと私の厳しさに感謝することになるでしょう」
言いながら理沙は、全裸で土下座させている女子生徒の尻の上に立って、
「全てはあなたたちのためですよ!」
と、高い位置から冷たく生徒たちを見下ろした。
 何人もの生徒たちは、あまりの理沙の横暴さに耐えかねて理事長室に抗議に行ったが、
自分たちの味方だと思っていた千鶴に冷たくあしらわれ、ついには開放的だった理事長室には常に鍵がかけられ、
出入りさえできなくなった。
教育委員会やPTAにまで訴えた生徒もいたが、それらも効果は無かった。
全ては麗美の手のひらの上である。
訴え出た生徒たちは残らず理沙の手によって、いいがかりのような罪を着せられ罰せられた。
わざわざ理事長室の扉の前で晒された女子生徒もいた。もちろん全裸で。
 もちろん理沙の行動の全ては麗美に操られているものなのだが、
そうとは知らない一般の生徒たちは心底理沙を忌み嫌い憎んだ。
絶対に許さない――と。
消えてしまえ――と。
涙ながらに復讐を誓う者までいた。
生徒たちのその願いは、思いもよらない形で実現することとなった。


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