霧裡爺さんの作品

恥罰学園 49



 痛みが理沙を思い出から現実へと引き戻した。
「何をボケッとしてやがる。まだ先があるだろ」
演壇の上に大股開きでしゃがまされている理沙。
その背後から手を伸ばして膝を広げさせている鎌木が、より力を込めて180度以上になるほど引いて囁いた。
「けっ。牝犬みたいにハアハアと。オマンコばっかり濡らしやがって。押さえてるこっちの身にもなってみろ」
「……ごめんなさい。す、すぐに……」
 理沙は麗美から目を逸らして、生徒たちへ屈辱の挨拶を続ける。
「これは……過去の傲慢だった自分と決別する証。反省のしるしです。今日からは、この――」
と、理沙はさらに腰を突き出した。
無毛の股間に集中する視線が、理沙の自虐心を煽る。堕ちればいい――と。
「こ、この恥ずかしい状態を自分で維持し……みなさまに愛される用務員に生まれ変わって、
働かせてもらいたいと思います。ど、どうぞよらしくお願い――」
――ふざけんなっ!
――何が“愛される”だ。
――今さら調子のいいこと言ってんじゃねえよよ!
生徒たちから次々と野次が上がる。
先導するように最初の一言を発したのは、麗美の仲間で同じクラスの文恵だった。
「どうやらこの程度じゃ許してもらえないようだぞ。困ったな」
鎌木は怒りの声を上げている生徒たちを見まわし、ちっとも困ってないように言った。
理沙も、そして演壇の斜め後ろに控えている千鶴も不安の色を隠せない。
ここから先、どうするかを麗美から聞かされているのは鎌木だけなのだ。
「とりあえず降りろ」
「はい……」
理沙は演壇から降りて、所在なげに鎌木の横に立った。
「バカ。そうじゃない。下に降りるんだよ」
そう言って鎌木は、あごで生徒たちの方を指した。
「そ、そんなこと……」
小さく呟いたのは命じられた理沙ではなく、千鶴の方だった。
理沙を憎み、恨み、怒れる集団となっている今の生徒たちに、
文字通り何も持たない全裸で無抵抗の理沙を行かせるのは危険すぎる。
何が起きても不思議ではないのだ。
が、当の理沙は、ほんのわずかに目を見開いたものの、
抵抗も嫌がるそぶりも見せず「はい」と頷き、ゆっくり歩き出した。
「ま、まっ……ウッ」
止めようと手を伸ばしかけたところで急に強くなったバイブの刺激に阻まれ、
千鶴は呻きながら演壇につかまった。
振り向いた理沙と千鶴の視線が絡む。
「めんどうだな。さっさとしろ!」
「アッ!」
鎌木が理沙の尻を乱暴に蹴って、壇のほぼ中央の位置から1メートル程下の生徒たちの
立っている床へと落とした。
突然落ちてきた全裸の女教師を生徒たちは機敏に避け、丸く取り囲む。
壇上の鎌木は、理沙のぶざまな落下にせせら笑いながら命じた。
「そのまま這い回って体育館を掃除するんだ。ゴミを拾って歩け。汚れているところを拭け。
道具なんか使わせてもらえると思うなよ。身体を使え。
雑巾にでもバケツにでもほうきにでもなって、隅々まできれいにしてこい! 
それがおまえの用務員としての初仕事だ!」
「……は、はい。分かりました」
 理沙は四つん這いの姿勢で辺りを見まわす。
ゴミは見当たらなかったが、生徒たちの足に囲まれ、
自分が見下される存在になったのだと改めて思い知らされた。
生徒たちは、遠巻きにしてひそひそと悪口をいったり笑ったりするものの、
誰一人として直接危害を加えてくる者はおらず、理沙がゴミを探して這い歩くと生徒たちも
理沙と等間隔を空けるようにして包囲したまま歩くのだった。
まるでそこに見えない円形の壁でもあるように。
かえってその中途半端な状態は理沙を苦しめた。
 いっそのこと――と、思いながら這い進む理沙に聞き覚えのある声が飛んだ。
「ゴミならここにありますよ。先生」
理沙が声の方に首を向けると、サッと生徒たちの人垣が割れて、
微笑を浮かべて立っている麗美への道ができた。
そこを這ってゆく。
「失礼。もう教師ではなく用務員でしたね。ええと……呼び捨てにしてもいいんでしたっけ。
理、沙、と」
「はい、れ……かまいません」
いつもの癖で思わず麗美様――と、言いかけた理沙は、ごまかすように急いで
麗美の足元まで這い進んだ。
学園内で、理沙が麗美の奴隷であることを知っているのは、限られたわずかな人間だけなのだ。
その理沙を横目で見ながら麗美は、手に持っているティッシュで軽く鼻をかんで、
それを小さく丸めた。
「理沙……。ふふっ。慣れるまで呼び捨てにしづらいですね。はい、どうぞ」
麗美が手を離し、理沙の目の前に丸まったティッシュがポトリと落ちる。
囲んで見ていた生徒たちから、あざ笑う声が上がった。
――拾えよ! 用務員。
――掃除すんだろー。
降りかかる野次に押されるように、理沙の右手がおずおずとティッシュに伸びた。
「ウッ!」
あと少しというところで、麗美の足が理沙の手を踏み止めた。
「どうせなら口で咥えてくれません? 犬みたいに」
生徒たちがざわめく。
「はい……」
理沙が顔を近づける。
が、またしても麗美が踏みつけた。今度は後頭部を。
全裸で土下座をしているような格好で頭を踏まれている理沙の惨めな姿に、生徒たちは沸いた。
「やだー。本当にやるとは思わなかったわ。
私、冗談のつもりでしたのに。プライド失くしちゃったんですか」
言いながらも麗美は足を外さず、むしろ屈辱を擦り付けるように力を入れて左右に捻った。
踏まれている理沙から、呻き声混じりに「はい」と答えが返ってくる。
「あははっ。まあ、そんな姿であそこまで剃られてプライドなんか保てませんか。
恥ずかしいでしょうね。女として、いや人間として。
あっ、そういえばさっき壇上で人権も無いって言ってましたっけ。
じゃあ……試しに犬にでもなってもらいましょうか」
ちょうど裸で這っていることだし、と麗美は笑った。
つられて生徒たちも。
「はい! 3べん回って鳴いてごらん。理沙」
「はい……」
がっくりと首を垂れたままで四つん這いの理沙が、のろのろと回る。そして――。
「……わ……わ、ん。わんっ」
全裸の犬芸の哀しい鳴き声が響き、続いて生徒たちの爆笑が起こった。
――本当にやったよ。こいつ。
――あははっ。お腹苦しいー。
 屈辱の犬真似はそれだけで許されるはずもなく、「声が小さい」、「もっと早く回れ」と
何度もやり直しをさせられ、そのうえ“お手”や“チンチン”までも理沙は披露させられた。
「ふふっ。上手よ、理沙。牝犬の素質があるのねー」
じゃあ次は――と、麗美は目の前で“チンチン”をしている理沙の額に人差し指を当て、
「はいっ! そのまま後ろにゴロンしなさい。そのまま、でよ」
そう言って軽く押した。
その麗美の命令の意図を正しく理解した理沙は、目を閉じて顔を背けるという精一杯の抗いを見せ、
泣き声のような切ない鼻息を漏らしながら、自分の四肢を恥ずかしい格好に固定したままで後ろに転がった。
「はい」と、小さく答え、「麗美様」と、心の内で答えながら。
囲まれた生徒たちに見下ろされながら、両肘と両膝を深く折り曲げたままの白い裸身が転がる。
しかも裸体の前面を晒すように、大きく左右に開いたままで。
まるでそれは天に向けての“チンチン”のようであり、
犬が飼い主に甘えて腹部を見せるポーズにも似ていた。
哀れなほどに理沙の隠したい部分が全て丸出しになっている。
その中で生徒たちの視線は、当然のごとく剃り落とされている股間へと集中した。
「ふうっ、あぁぁ……」
それほどの至近距離で観察されながら、自分の意志で開いておかねばならないのだ。
たまらず理沙の唇から喘ぎのような声がこぼれた。
――くくっ。なんかカワイイかも。
――見て。こいつ汚してるよ。
――なんなの? 変態?
明らかに汗とも尿とも異なる粘着質そうな白味がかった液体が、理沙の秘唇の狭間から溢れ出ていた。

さらには割れ目の上端で自らの存在を訴えるように硬く突き出ている肉粒が、生徒たちに笑われ、
指差されることによって、より敏感な被虐のアンテナとしての感度が増して、
理沙本人に抑え難い性の愉悦を与えてしまうのだ。
――何でー! 何こいつー。すごーい。
同性のものとはいえ、ここまであからさまに見たことのない女子生徒たちは、
楽しげに頭を寄せ合って覗き込む。
しかも大人の女であるはずのそこはツルツルで笑えるうえに、観察が容易で楽しめるのだ。
一方で少数の男子生徒たちは、無言のままで文字通り穴が開くほどに熱心に見つめていた。
――何か、臭ってきそう。やだー。
――立ってるよ。ほら、あそこ。ピンピンじゃない。
「く、うぅっ――」
――壊れちゃったんじゃない。こいつ。それとも、もともと……だったりして。
言葉と視線で辱められるほどに理沙の肉体は、まるで見えない愛撫を受けてるかのように反応し、
その恥ずかしい反応が生徒たちの興味と嗜虐心を煽り立て、
より強い言葉と視線で理沙を責め苛んでゆくのだ。
終わらない加虐と被虐のスパイラルの中で両者共に昂ぶり合い、異常が正当化されてゆく。
「理沙……」
「……は、はい」
呆れたような溜息混じりの麗美の呼びかけに、理沙は泣いているような声で答えた。
従順にも恥ずかしい姿勢を懸命に維持しているのが、生徒たちの失笑を誘う。
「これ、どういうことです?」
何について聞かれているかは分かっている。
が、理沙は何と答えていいのか分からず、もう一度麗美に怒ったように聞かれて、
「ご、ごめんなさい……許して下さい……ごめんなさい……」
小さな声で、そう答えるのが精一杯だった。
「ふうん。おまえ、濡らしてるのね。いやらしい。いったい何に興奮してるの」
理沙にできることは何もなく、麗美の言葉の鞭を甘受しながら乱れてゆくほかなかった。
「こんなふうに扱われてなんて……呆れたわ。
昨日までの私たちを見下して怒っていたあなたはどこに消えたの」
もちろん麗美は知っている。端正で一見キツそうに見える理沙の本性を。
真正のマゾであることを。
その外見から受ける印象とのギャップがおもしろくて、メイド兼奴隷として邸に住まわせているのだ。

「まあ、いいわ。ご褒美をあげなくちゃね。上手に犬になれたことだし」
麗美は手の中の丸めたティッシュを理沙に見せた。
「ほら。このゴミが欲しかったんでしょ。恥知らずな牝犬用務員さん」
その手が理沙の剥き出しの股間へ伸び、
「ここに入れといてあげますね。どうやらあなたには栓が必要みたいだし。ふふっ」
理沙の秘奥へと丸めたティッシュを押し込んでゆく。
「ひぁっ。んんっ――」
それでも理沙は、ひっくり返った亀のように手足をわずかに震わすだけで、
されるがままに身体を開いたまま耐え忍ぶのみだった。
その姿勢、表情、声、無毛の股間、濡らしている秘部、頭をもたげている肉粒、
そして秘穴に半分埋め込まれて覗けている白いティッシュの塊。
全てが滑稽であり、誰もが笑わずにいられなかった。
特にこれが誰もが恐れた女教師の成れの果てかと思うとたまらないのだ。
「あーあ。こんなに濡らして。もう、手で触りたくないわ」
おもむろに麗美は立ち上がると、
「行儀が悪いけど、ごめんなさい」
靴のつま先で理沙の秘部全体を踏みにじり、さらに奥へとティッシュを押し入れてゆく。
「あっ! ぁ、ぁ、ぁ――」
「とっても楽しい学園になりそうですね。これからもよろしくお願いします。用務員さん」
麗美は、その礼儀正しい口調とは裏腹に、哀しげに歪めている理沙の顔に自分の靴のつま先を
乱暴に擦り付け、靴に付着した理沙自身の愛液をそこで拭って笑った。


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