霧裡爺さんの作品

めぐの淫夢 2



(こ、ここは……まだ……)
夢の中だった。
めぐは大勢の野次馬に囲まれ、広い歩道の真ん中でぺたりと座り込んでいる。
その股間には、大量の蜜に濡れているパンティーが食い込んだままだ。
身体の自由は相変わらず奪われたままで、自分の意思ではピクリとも動かせない。
いっそのこと感覚も麻痺してくれたら――と、願わずにはいられなかった。
受ける官能の刺激は現実のものに劣ることなく、それどころか異常なシチュエーションのせいか、
鋭さを増しているようにも思える。
しかも頂点での爆発は凄まじく、身体の自由が戻っていたとしても立っていられなかったと思えるほどだった。
(何を……する気?)
身体がよろよろと立ち上がった。
快楽に果てた名残か、足元が定まらず呼吸が荒い。
ゆっくりと周りを見渡した。
見る、というよりイッた直後の表情を晒すように。
おもむろに両手がパンティーの両サイドを摘む。
(あっ!)
食い込んでいた濡れた布が、するりと腰から離れ膝も通過し、すねの辺りで止まる。
次にひょいと、さも当然のように左右の足を抜いて、とうとう全裸になった。
さらに両手でパンティーを裏返しにして広げ、野次馬たちに見せるように掲げた。
――きったなーい。
――何見せてんのよ、バカ。帰れ、変態!
十分に晒してから放り投げると、自分の父親よりも年上に見える髪の薄い男が拾い上げ、
最も汚れの激しい部分に鼻を寄せて嗅ぎ始めるのが見えた。
(やめて……いや――)
おぞましさに身の毛がよだった。口が利けないのが辛い。
気がつくと、目の前に異質なものが出現していた。
学校の体育の時間に使うような、長方形の白っぽい薄汚れているマット。
それが何枚も、めぐの膝よりも高い位置に積み重ねられている。
まるで簡易ベッドのようなそれを見て、これから何をされるのか分かった。
野次馬たちが声を出さずにニタニタと笑っている。
(……お、犯されるんだ……ここで、みんなの見ている前で)
白昼の歩道で自分からストリップをして、パンティー越しに立ったまま自慰を行い、
恥知らずにも果ててしまったのだ。
止める者などいないだろう。
無力感が身体にのしかかる。
もう、勝手に動く肉体に哀願しようとも思わなくなっていた。
片膝がマットの上に上がってゆく。
開いた股間から恥ずかしい水音がはっきり聞こえた。
それを女たちが指摘し、くすくすと馬鹿にして笑う。
――ヤダー。なに、あれ。
――もう、ビチャビチャじゃない。
――最近の子は羞恥心ってものが無いのかしら。
本当にそれが無ければどれほど良かったろう。
恥ずかしいと感じるから、感じすぎるからこそ自分は――。
身体がマットの真ん中で仰向けに横たわり、
鋭角に立てさせられた両膝がM字を描くように開かれてゆく。
明るい陽光を受けた股間は、大量の蜜にまみれてヒクヒクと恥らうように身じろぎ、
興味深く見つめる野次馬たちの眼前にその全てを、文字通り白日の下に晒した。
そこに様々な感情を基にした視線が刺さり、どよめきが浴びせられる。
(うぅっ……いや!)
男たちのそれは主に単純な喜びや好奇のものだったが、女たちはそれがおもしろくないのか、
一様に加虐的な非難や嘲りや軽蔑の含んだものを浴びせた。
――なにやってんのよ。気持ちわるーい!
――そんなもの見せて、何が楽しいの。バーカ。
――最っ低。エロすぎだろ、こいつ。
開けっ広げた股間を撫でる風が、秘部の濡らし具合や陰唇の開き具合までも本人に報せる。
(あぁ。こんなに……ひどすぎる……)
その股間に向かって、するすると右手が伸びる。
緩く開いている陰唇の外側に、2本の指が逆Vの字で添えられた。
(ダメッ!)
指が何をするのか分かった。
せめて目をつぶり顔を背けたいが、それすらも叶わない。
最も視線が集中しているそこを、さらに奥まで公開するように指が陰唇を開いてゆく。
――すげえ……。
若い男が唸った。
性的絶頂を迎えたばかりの充血して赤味を増しているピンクの肉襞が、
ヒクヒクとうねる様子までも露わになっていた。
――あっ! あれ。
その奥から新たな液体が湧き出てくるのを見つけ、中学生くらいの女の子が指を差す。
左手も股間へ伸び、右手と協力して濡れた陰毛を掻き分け、
今度はさらに大きく両手で陰唇を思いきり開いた。
(見ないで……お願い……)
――ほら、ほら。あそこ。ギャハハハッ!
女子高生たちがどこを見て笑っているのか、すぐに分かった。
指を差されているその部分が、まるで摘まれているように疼く。
肉裂の上端で、普段はちんまりと皮に隠されている木の芽にも似た肉粒が、今は外気を感じるほどに
ピンとそそり立っていた。
(あっ! あぁっ)
扉を無残に開かれて遮る物が無くなったせいか、湧き出す愛液がトロリと滴り落ちてゆく。
――ママー。おねえちゃんがオシッコしてるよー。
勘違いした小さな女の子の舌足らずな声の指摘に、野次馬たちがドッ――と湧く。
あまりの恥ずかしさに目が眩んでゆく。たまらなかった。
そのやるせない気持ちに応えるように、右手が動いた。
軽く弓なりに反らして揃えた中指と薬指の腹が、肉裂の長さでも測るように上下に何度もこする。
左手も動いた。硬くなっている乳首が手のひらの真ん中にくるように、ギュッと乳房を握る。
徐々に右手の2本指がピンと反ったまま肉裂の内側に入り込み、
縦長のOの字を書くように乱暴にかきまわす。
それは身体が覚えているやり方だった。
すでに1度果てている肉体に、馴染みの刺激がすんなりと忍び込み、感度を上げてゆく。
――はっ! また始めやがったぞ。淫乱女め。
呆れたような年配の男の声。
――ちょっと、あなた。いいかげんになさい。子供だって見てるじゃない。
たしなめるような中年女性の声。
幼い子供たちは、まばたきもせずにじっと見つめている。
(いやっ! 見ないで!)
そう叫んだつもりだった。が、口から出た言葉は、
「見て!」
野次馬たちが笑い、ざわめく。
(ち、違う。私、そんなこと……)
混乱する本人をよそに、勝手に言葉が流れ出てゆく。
「みなさん。どうぞ遠慮なく見て下さい」
言いながらも自身を辱める手の動きは止まらない。
「オナニーが……いやらしいところを弄るの大好き……見て……気持ち良いの……アッ!」
表面をこするにとどまっていた2本の指が、膣内に潜り込んで動き出す。
――わー。本気でやってるよ。
――普通、人前でここまでするか?
笑われても貶されても指が止まらない。止まってくれないのだ。
全裸の仰向けM字開脚のまま乳房を揉み、乳首を弄り、派手な音を立てながら膣をかき回し、
クリトリスを弄り回す。
(もう……堪忍して。だめ……また――)
「わ、私の名前は××めぐ、と言います――」
(な、やめてぇ。何を言うの)
「めぐはご覧のとおりの淫乱な……へ、変態マゾ女。見られて興奮する……露出狂なんです」
――ははっ。自分で良く分かってるじゃねーか。
「あぁっ! いいっ……オマンコ。オマンコがいいの。オ、マ、ン、コ――」
支配されている声帯から、耳をふさぎたくなるような卑猥な単語が次々に飛び出す。
――とんでもないわね。こっちの方が恥ずかしくなってくるわ。
「うっぅ! お、オマンコ。オマンコ。オマンコ。オマンコォ――」
連呼させられているその言葉が心を犯す。
全身に、特に股間に刺さる無数の視線が性感を高める。
野次が、笑いが、歓声が、非難が精神を甘く蝕む。
「み、見て! もう、もう、もう――」
悦楽に震える腰が浮き上がる。
暴力的と言えるほどに激しく、右手がとどめを刺しにかかった。
一段と高い水音が響き、かきまわされる秘肉から蜜が飛び散る。
「アッ! アァッ!」
――またイクわ、こいつ。
「フゥッ! だめ。あ、あ……あぁぁぁぁぁ――」
1度目よりもさらに深い愉悦の底へと、めぐは陥っていった。


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