黒い森さんの作品

復讐 三章1



 週末の夜、約束の時間に由梨子は良江の前に再び現れた。
そこは、前と同じ金星ビル三階の柿崎の事務所だった。
「良江さん・・。私、一体何をすればいいの?」
「ふっふ・・。妹さんを助けるために決心がついたのね?」
「ええ‥。」
由梨子は悲しそうに目を閉じ、美しい睫毛を微かに震わせた。
だが、可愛らしい唇はぎゅっと引き結んでおり、悲壮な決意をしている事を窺わせるのだった。
「じゃあ、まず、これまでの非礼を詫びて頂きましょうか。」
良江は一枚の紙を地面に投げた。
「まず、素っ裸になるのよ。そして土下座してそこに、書いてある通りに言ってご覧なさい。」
「そ、そんな・・。」
良江の酷い命令に由梨子は躊躇っていると、理恵子が奥のドアを開けて出て来た。
「どうしたの?姉さん。やっぱり出来ないでしょう。」
「理恵子・・!」
「姉さんの決心と言ってもやっぱりその程度なのね。いいのよ、私の事なんて捨てて帰れば?」
「くっ・・・!」
理恵子の言葉に由梨子は何も言い返せなかった。
由梨子はその場にしゃがみ込むとしばらく思い詰めたようにじっとしていたが、
やがて固く唇を引き結んで、静かにブラウスのボタンを外し始めた。
 「あっはっはっはっ‥!」
それを見た良江はゆっくりとソファーに腰掛け、由梨子が震えながら一枚ずつ服を脱いでいくのを楽しげに見た。
良江は同性の由梨子にこのような性的な辱めを与える事に全く抵抗がなかった。
むしろこういう事に身体が震えるような興奮を覚える質だったのだ。
良江自身もそんな自分に少し驚いていた。
「おっ、もう始まってるな!」
その時、柿崎とその手下の5、6人の男が部屋に入って来た。
「ああっ!」
下着姿になっていた由梨子は反射的に一度脱いだブラウスを掴んで慌てて身体を覆った。
「あんたたちは手を出さないでよ。」
良江が言うと、
「分かってるさ。じっくり見物させてもらうぜ。」
と男達は事務用のイスをガラガラと運んで来て、由梨子を取り囲むようにして座った。
手下の中には由梨子よりも若い奴も混じっていた。
由梨子の羞恥心は倍増した。
「良江さん・・。こんなのあんまりだわ。他の人は関係ないでしょ?」
「嫌なら帰ってもいいのよ。」
由梨子の抗議にも、良江は冷たく突き放すだけだった。
(ああっ・・!)
由梨子は今にも泣きそうになるのをぐっとこらえた。理恵子が見ている。
由梨子の言葉に嘘が無い事を確かめるように。
由梨子は涙をこらえて身体に当てていたブラウスをまた床に置いた。
「おお・・」
由梨子の白磁のような肌と見事にくびれたウエストラインが露わになると、
見物の男達から歓声が上がった。由梨子は下着を外す事がますますやりにくくなった。
(ああっ・・恥ずかしい・・!)
 それでも意を決して、両手で胸と股間を必死に隠しながら、ブラジャーとパンティーを脱いでいくのだった。
「よ、良江さん・・。い、今までの生意気な態度を許して下さい・・。」
 全裸になった由梨子は良江の足元で土下座の姿勢を取った。
「これからは・・・ううっ・・。」
由梨子は屈辱の涙で声をつまらせた。
「ほら、どうしたの!」
だが良江は容赦なく由梨子に次の台詞を促した。
「これからは・・心を入れ替えますから、良江様のど、奴隷として・・お仕えさせて・・下さい・・!」
なんとか最後まで言ったが由梨子はそのまま床に突っ伏して泣いた。


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