黒い森さんの作品

復讐 五章3



「もう止めて!良江さん、あなたどうかしてるわ!」
「理恵子・・。」
それは隣の部屋にいた理恵子だった。
「姉さん・・ごめんなさい。もういい、もういいから。姉さん馬鹿よ。どうして私のためにここまで・・。」
理恵子は由梨子の身体に抱きついたまま泣いていた。
「理恵子・・姉さんを許してくれるの?」
由梨子は優しく囁いた。
「私が悪かった。私は姉さんが妬ましかった。だからこんな事を・・。
良江さんに借金があるなんて嘘だったの・・本当にごめんなさい!」
理恵子は敢えて屈辱を受け続ける由梨子の姿についについに心を動かされたようだった。
「いいのよ・・一緒に帰りましょう・・。」
「うん。良江さん、もらったあの金は返します。もう姉さんには近づかないで。」
二人の様子を茫然と見ていた良江は、その場にしゃがみこんでしまった。
「ううっ・・」
良江の目からもいつしか涙がボロボロとこぼれ落ちていた。


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