MAPさんの作品

夢の中


ある朝。私は目覚めた。
「ここ、どこなの?」
見慣れた自分の部屋じゃない!病院の中?でも、光のコントラストが違う。微妙に。
ベッドのような、布団のような上に寝ていた。むっくり起きあがる。
記憶がだんだん蘇ってきた。そうだった、私はいじめコンテストに参加してたんだ!
ここ、31世紀では、いじめがプロ化されていた。
準々決勝まで進んだ私の意識は、21世紀始めのイラクに飛んでいたのである。
他の7人の意識とともに。
勝敗は、いかに早く強制的に性的いじめをさせることができるかで決まる。
そうだった。私は砂漠の中の兵士だった。
収容所にいたんだっけ。看守として。
哀れな犠牲者が恥ずかしい行為をし終わったその瞬間、私の21世紀での記憶が飛んだんだった。
「私は何番目だろう」
不安になった。この準々決勝では上位4人が準決勝に進むことができる。

イラクに意識がいっていたときは、何ヶ月にも感じられたが、本当はたった1時間程度、
眠っていただけ。
イラクにいたときの意識は映像化されて、全世界のいじめファンが観戦するのである。

壁が割れて、コーチたちが入ってきた。
「やったぞ、メメ!準決勝進出決定だ!」
私もほっとする。私もプロになってもう10年。若い子に負けるわけにはいかない。
「で、コーチ。準決勝はどこなの?発表あった?もう戦場みたいな不衛生なとこはいやよ」
「メメ、大丈夫。君の得意分野さ」
「学校?」
「そう。場所はニホンの高校。時間は23世紀」
23世紀のニホンといえば、いわゆる「イジメ旋風」で学校制度が崩壊した時期にあたる。
ずいぶんと過激な舞台を用意してくれたものだ。そのほうがファンにとっては面白いと
思うけどね。
今日はインタビューもほどほどにゆっくり休んで、明日の準決勝に備えないとた

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