丸岡 凛。さんの作品

【イジメ、カッコイイ】《えりさんへの手紙:5通目》(3)


【※作品の中で、いじめ、暴力、差別等を肯定する表現がありますが、あくまでフィクションと捉えてお読みください。
えりさん同意の上、送られてきたメール文面を引用しています。尚、個人情報に関わる部分は加工修正した上で投稿しています。】



【※メール続き】


『その頃はいじめもだいぶエスカレートしていました。
わたしが命令に対して少しでも動きが悪かったりするとクラス全員のビンタやデコピンを受けます。
1クラス18人…わたしを除いた17人が一列に並び1人ずつわたしを叩いていきます。
その日も返事を間違えたため(←一時期、返事はワンかクゥンと決められていました。)みんなからデコピンをされおでこが真っ赤でした。』

『絢音さんの中でのその時のブームは…“吐いた唾を掃除させること”でした。
絢音さんが気まぐれで床や机などにペッと唾を吐き棄てます。
犬であるわたしはすかさず飼い主の唾を舐め取らなくてはいけません。
ぺろぺろ舌で丁寧に舐め取っていると絢音さんが“いいコだねえー”と頭を撫でてくれます。
すると屈辱の中でほんの少しだけ安堵し嬉しい気持ちになる自分がいます。本当に犬になった気分になりました…』

『次の休み時間、絢音さんに連れられて優さんの教室に向かいました。貸した教科書を返してもらいに…。
廊下を歩いている途中【有さんを巻き込んじゃうかも】と思い気が重かったです。
わたしと絢音さんが教室に入ってくると優さんは目が泳ぎ表情が凍りつきました…』

『絢音さんが余裕綽々な笑みで手を差し出しました。有さんは無言で教科書を手渡しました。
【お礼は?】絢音さんが有さんの顔を意地悪そうに覗き込みました。
優さんは視線を伏せ、小声で【…ありがとう】とだけ言いました。茜さんが鼻で嗤いました。威圧感溢れる目つきで…』


【『私みたいな、はしゃいだ眼鏡ブスに教科書を貸していただいてありがとうございました』…でしょお?w】


『優さんはついに涙を流し、自分のクラスメイトの前で感謝の台詞を言わされました。
優さんの教室に遠巻きのくすくす笑いが起きました。
絢音さんの傍らにいるわたしは無表情のまま、初めて泣いた有さんの顔を興味深く眺めていました…』


《…っぺッ!!》


『不意に絢音さんが勢いよく唾を吐きました。優さんさんの机の上にです。勿論、わたしに【舐めろ】という意味です。』


【※メール続く】


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