丸岡 凛。さんの作品

【イジメ、カッコイイ】《えりさんへの手紙:5通目》(4)


【※作品の中で、いじめ、暴力、差別等を肯定する表現がありますが、あくまでフィクションと捉えてお読みください。
えりさん同意の上、送られてきたメール文面を引用しています。尚、個人情報に関わる部分は加工修正した上で投稿しています。】



【※メール続き】

『絢音さんは隣の教室のみんなに対し、自分とわたしとの関係性を見せつけようとしています…絢音さんがカラオケボックスで男友達といる時のようにです…』

『以前、絢音さんが同じクラスの女子(←名前ど忘れ)の机に同様に唾を吐き、それをわたしが舐めたことがありました。
その日から机の持ち主の子は“尚美の菌がついた”と言われ、いじめられるようになりました。
絢音さんはそれをそっくり、優さんにやろうとしているのです。
わたしと同じ境遇…この先いじめられるであろう優さんが可哀想に思え、怒りがやっと湧いてきました…』


【もうヤダああああああああッッ!!!!!】


『今まで発したことのないほどの大声で叫び、絢音さんを突き飛ばしてしまいました。
今でもその時の絢音さんの表情を覚えています。【…どうして??】みたいな戸惑い、焦りのようなものが顔色からハッキリ見えました。
まさに“飼い犬に噛まれた”ような……非のないはずなのに、わたしはなぜか罪悪感に駆られました。
【絢音さんのそんなところ見たくない】と思うわたしがいました。【いつもみたいに叩いて欲しい】とさえ思いました…』

『絢音さんが手を振り上げビンタをするポーズをとり、私は咄嗟に眼を閉じ、身をすくめました。…5秒…10秒……いつもなら躊躇いもなく振り抜いたでしょう。
しかし絢音さんが、反抗的だった先程のわたしに戸惑い、様子を窺っているのは明らかでした。』


【…みんなの前で、絢音さんにもう恥を掻かせられない。】


『…わたしは眼を開け、自らいつもより献身的に机の上の唾を舐めていました。
恐らく周囲からは【叩かれる恐怖で従った】と映ったでしょうが、それは全く違うのです。
わたしと絢音さんだけが知っている真実が別にあると今でも思っています…。
机を舐めながら、絢音さんの満面の笑顔を背中で感じました。嬉しかったです。』


《…っぺッ!》

《…っぺッ!》

《…っぺッ!》

《…っぺッッ!!》


『…従順なわたしの姿に満足したのか、絢音さんが机のいたるところに唾棄していきました。
わたしはそれを丁寧に舌で舐め、唇で吸い取り続けました。』


【きったねえ〜w】

【犬っぽい犬っぽい(爆笑)】

【キモーイw】

【金森の机、べっちょべちょw】

【やーだーw 近付きたくなーい】


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