丸岡 凛。さんの作品
【イジメ、カッコイイ】《えりさんへの手紙:5通目》(5)
【※作品の中で、いじめ、暴力、差別等を肯定する表現がありますが、あくまでフィクションと捉えてお読みください。
えりさん同意の上、送られてきたメール文面を引用しています。尚、個人情報に関わる部分は加工修正した上で投稿しています。】
【※メール続き】
『優さんのクラスメイトの好奇な視線と野次を浴びながら、時間を掛けてようやく机を舐め終えました。
絢音さんはわたしの頭を優しく撫でて労ってくれました。そして優さんのクラスを見渡し、目でサインを送ってからニッコリしました…』
【尚美〜?…………ち・ん・ち・ん・w】
『…いつもよりタメをつくり、ゆっくりした口調で命じました。…わたしは親友の目の前で、服従の意味を表す“ちんちん”のポーズをとっていました。』
『離れた席にたむろし、見物していた有さんのクラスメイト…金髪で少し太めの“桐谷(※仮名…メールでは実名)さん”が座ったまま身を乗り出しました…』
【優ぅ希ぃ〜?……ちんちんっ!w】
『桐谷さんはふざけた明るい声で、絢音さんの口調を真似ながら優さんに命令しました。
絢音さんとはまた質の違う威圧感のある命令口調でした。わたしの横で同じ犬のポーズをしました。
優さんはこの日からクラスでいじめられるようになり、後に登校拒否により長期間休んでしまいました…』
『…そしてこの日を境に、わたしと優さんの親友関係は破綻してしまうのです。
もしかしてこの時が、恵利さんの言う【同じ奴隷階級にいるだけの個々】になった瞬間かもしれません。』
【また続きを書いてメールしますね♪『丸岡尚美より』】