みみさんの作品

奴隷養女みみ


「ごめんなさい、ごめんなさい」

私、みみはアイ子様の奴隷。
何でも言うことを聞く。

『ちょっと、みんなのかばん持ってて』
アイ子様の命令だ。
「はい。喜んで・・・」

7人分のかばんを両手いっぱいにしてアイ子様たちの後を追う。

『みみ、今日は何して遊ぼうか??』
後を追って10分。
ひとけのない陸橋の下に来ていた私の肩をアイ子様が叩いた。

「あ、あのう・・・今日は用が・・・」
私の言葉など届くはずはない。
『みみ、あんたは私のうちにお情けでおいてあげてるのよ
そういう態度ってよくないんじゃないんじゃない??」
そう言うとアイ子様は私を蹴飛ばした。

『ママに言いつけてもいいのよ。
みみ、今日も宿題忘れたって』


そう、
私は、アイ子様のうちの養女。
幼いときからいじめっこいじめられっこのなかなのだ。


しりもちをつき、見上げるようにアイ子様を見ていると
いきなり後ろから持ち上げれ、後ろ手に縛られた。

『アイ子、目隠しドッヂしない?』
『いいね。やろやろ』

周りの人たちが騒ぎ立てるのを私はなみだ目になりながら聞いた。


『ふふ、ターーーーップリ遊んであ・げ・る』
アイ子様のセリフが合図みたいに
私の目にハンカチが巻かれた。

『回せ!回せ!』
『1・2・3・4・・・』

私は、2,3人の人に回され、
目の前が見えない分、余計目が回っている。
そして、私がボールになり、人の間を行ったり来たりしている。

平行感覚がなくなり、周りの音さえ聞こえなくなる体は、
殴られたり、蹴られたりして、ボロボロになってしまった。

『さぁ、みんな塾の時間よ。行こ行こ』
私は後ろ手に縛られたロープを放されその場に倒れこんだ。
『みみ、汚れちゃったね。
家に帰ったらお風呂入れてあげるね』
そう言うとアイ子様たちは帰ってしまった。

残された私は、目隠しにしていたハンカチをとった。
冬の寒空にはもう、月が高くに輝いていた。

家に帰ってからも
私の仕打ちはつづくのだろう・・・

つづく・・・かな?

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