みなぎさんの作品
奴隷になった女の子
奴隷宣言(1)
午後の授業、みなぎは教室の中に居た。
鉛筆を握った右手は汗ばんでいた。
反対の左手は腹部を押さえている。
何かを必死で耐えているようだ。
かおりは耐えている美海(みなぎ)の横顔を楽しそうに見ていた。
なんで、あんな約束したんだろう、わたし…バカみたい…
お腹…痛い…、くるしい…。
美海は心底、後悔していた。保健室でのかおりの言葉が脳裏に浮んできた。
「最後の賭けは、美海が私の言うことをひとつだけ聞くこと。守れれば、いじめはおしまい。
もし、守れなかったら、卒業まで奴隷になる。いいね!」
これで、終わるならと、美海は思わず頷いてしまった。
「次の授業、浣腸して受けてもらうよ。」
かおりの瞳が輝いた。美海は今一、分かっていないようだ。
???かんちょうって???
!!!え!かんちょうって、あの浣腸!
「無理!絶対に無理!」
大きく首を振る。
「じゃ、仕方ないね、お漏らししながらグランドで“イッタ“女として、一生生きるんだね。」
かおりが突き放すように言う。そして、
「どっちにしろ、何もしなければ、学校に居れないよ。どうせ、親も守ってくれないんだろ。」
何でそんなことを…知っているの?
でも、どうしよう…やるしかないの?
美海には、他に選択肢があるように思えなかった。
どちらにしても、途轍もない恥をかいてしまったのだ。
我慢できれば、すべてが終わる。
それに賭けるしかない。
美海はそう決心した。