みなぎさんの作品

奴隷になった女の子

奴隷宣言(5)


かおりが帰る途中でミキに買わせた物を持ってきた。かなり大きな袋に色々入っているようだ。
「それじゃ、まずは奴隷の印だね。」
かおりが袋を弄り、赤い首輪を取り出した。
それは誰が見ても犬の首輪で、赤い皮で出来た中型犬用の首輪だった。
 あぁ、それを付けられたら、もう逃げられない…
美海は呆然と見つめた。かおりは美海の顔の前に首輪を持って行き、わざと見せびらかす様に見せた。
そして、首輪を美海の首に通す、冷たい感触が首筋から全身に広がっていく。
 あぁぁ、奴隷…、奴隷になっちゃう…。
目を閉じてその瞬間を待った。もう後戻りできないと感じていた。
耳元で、カチャカチャと耳障りな音がする。早く終わって欲しいと美海は思っていた。
「おい、ちゃんと見な!これが鍵だよ。」
かおりの声で目を開け、真鍮で出来た2センチほどの南京錠を見た。
 これで自分じゃ取れなくなるんだ。かおりに頼まないと外せない…。
かおりが首輪の留め金に鍵を通し、力を入れた。
 カッチ!
冷たい音が美海の心に響いた。
 あぁ、奴隷に…、なっちゃった…。
美海の心が闇の中に吸い込まれて言った。
「みなぎ、まだだよ。あんたは、頼んだら外してくれるって思っているでしょ。
甘いな、あんたはね、私たちが居なくても、奴隷なんだよ。どこに居ても、誰といても奴隷なんだから、
勘違いするなよ。」
みなぎには、かおりの言っている事が理解できなかった。
そして、かおりが袋から出した物を見たとき、美海は絶叫した。
「いやー!やめて!!そんな恐ろしいこと、しないで!お願い、やめて!おねがい!!」
声の限りを上げて悲願した。身を捩り最大の抵抗をしたが、かおりの手を止めることは出来なかった。
かおりに手に握られた瞬間接着剤が鍵穴に注ぎ込まれた。
ゆっくりと、そして丁寧に注ぎ込まれ。瞬間接着剤が南京錠のシリンダーを満たしていった。
  あぁ、どうすればいいの…、一生奴隷で過ごすの?
絶望に打ちひしがれた美海の瞳に、かおりは今まで感じたことのない陶酔感に浸っていた。
その美海の首に巻きついた赤い首輪に外すこの出来ない南京錠がゆれていた。

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