見た目ナカムラ中身カトウさんの作品

生きてることは罪なこと・・・? 家族1


 あれは あたしがまだ小学生の頃だった。
 裕福ではなかったが、父、母と幸せな生活をしていた。
 しかし、そんな些細な幸せももろくも崩れる事件が起こった。

 父の運転していた車で事故を起こしたのだ。
 父は即死・・・。相手側は、一人死亡と、あたしと同じ年の女の子だった。
 女の子はかろうじて一命を取り留めたが、顔が分からないほどグチャグチャニなった。

 その日から、母は、賠償金5000万を払うため、朝から晩まで働きづめに働いた。
 あたしは、殺人者の子どもと言うことで学校でのいじめが始まった。
 友達も遠くなり、学校で独りきりになってしまったあたしは、疲れて寝ている母に言えるわけもなく、
 日に日にひどくなるいじめに耐えた。

 そんな生活が3ヶ月続いたある日、母は過労で亡くなった。
 死ぬ前、母はあたしに
「ゴメンネ・・・コレカラ、ガンバッテイキルノヨ。
・・・キット、イイコト、アル・・・」
 それが最後の言葉だった。


 質素に葬式が終わりあたしは、遠い親戚に引き取られることになった。
 地獄の舞台から離れる安堵と、新生活の不安に胸が揺れる中、たどりついた所・・・。
 新たな地獄の始まりとはツユ知らず、親戚の家族の前に立たされた。

「は、始めまして。今日からお世話になります、ユミです。よろしくお願いします」
 あたしの言葉を黙って聞いている家族。ここで壁を感じてしまう。
「フッ・・・殺人者の子供か」
おじさんの言葉・・・。
「あんた、何ができるの?」
「え・・・?」
「金、返すあてあるの?」
おばさんはあたしの胸を掴み睨んだ。
「ぃ、痛い・・・」
「フン!まだ子供ね。サユリ、レイカ、タクマ、こいつ今日からうちのおもちゃよ。
好きなように遊んでいいからね」
  おもちゃ??
「ママ?好きにって、なんでもしていいの?」
「サユリ、こいつにはなんでもしていいんだ。例えば・・・こおやって!!」
 おじさんはあたしの着ていたスカートを捲り上げた。
「ぃや・・・」
 急のことにあたしがもがくと、おばさんはあたしの髪を掴み殴った。
「口答えするな!!
5000万の借金の肩代りと、身寄りのないお前を引き取ってやるんだ」
「働けるようになるまでは、俺ら家族の奴隷として働け!!」
おばさんからの往復ビンタ、おじさんにはパンツを脱がされ蹴られた。

 いきなりの奴隷宣告にあたしは涙を流し、子供たちのほうに助けを求めるように見つめた。
 が、この親あればこの子あり。3人はニタリと笑いながら蹴り始めた。

 どれくらいの時間が経ったのか、きずいた時にはあたしは物置のような部屋で寝ていた。
 痛みを堪え、これから始まる本当の地獄を悔やみながら、小さな窓を見上げたが、
 こんなあたしを嘲笑うかのように、そこには鉄格子があった

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