ももっちももさんの作品

もものやったとっても善い行い

けい子の奴隷であるももは、時々男子の蔦森たちの不良グループに貸し与えられていた。
彼らの根城であるラグビー部の部室でくり返し犯されたももだが、この一週間、蔦森の命令で、
通学前に駅のガード下で住居もなく寝ている初老の男性達にゆで卵とポットに入れた
暖かいお茶を配らされている。
初老の男達の中には他人との交流を避ける者もいるが、卵とお茶をありがたく貰い、
礼を述べる者もいた。
他人から感謝されるのは、ももだって嫌な気分ではなかった。
その様子を、不良達は近寄ることなく、遠くから双眼鏡で見つめていた。
「おれたち不良も街の役に立たなきゃな。お前の力を借りて。
女の子に優しくされりゃうれしいだろ」というのが蔦森の言い分だった。
学校に着くと部室で彼らの朝の一番絞りを飲み干さなければならない日常は変わらなかったが、
父親以上に歳の離れた人たちとの交流は彼女の心に僅かな灯りをともした。
女子達には「虫2号」扱いされている自分が「女の子」と呼ばれたのも嬉しかった。
「女子にいじめられてるお前を俺たちのグループが引き取ったのは、お前がかわいいからだ」。
蔦森はある時ももにそう言った。
「世の中のつまはじきモノにされてるおっさん達に優しくしてるお前を見ると、心が洗われるぜ」
 ももは次第にガード下の労務者達の顔と、それから親しげに笑いかけてくれるおじさんの
名前を覚え始めた。
はにかみながら笑い「わしの人生でいちばん楽しかった頃を思い出すよ」と言ってくれたおじさんは
仲間から「ミノじい」と呼ばれていた。
 そんなある夜、蔦森グループにガード下近くの工事現場まで呼び出されたももは、
彼らに自分が貸し与えられた当初の日々を思い出した。
両手を握って前に差し出すと、手錠をかけられ、その手錠はバイクの後部にくくりつけられた
紐に結び付けられていた。
発進するとともに、転ばないように全力疾走で駆け回らされ、それでも何度か転倒して引きづられ、
最後は土砂の上でかわるがわる犯される毎日。
 だが最近は夜呼び出されることもなく、学校での奉仕に限られていた。
男子達に奉仕する時には、見世物にされる時以外は女子達のいじめから免れられる。
ももは最近夜ぐっすりと眠ることが出来ていた。
 久しぶりの夜の呼び出しにも、ももはむしろ、比較的大切に扱ってくれる蔦森たちに
尽くそうというけなげな覚悟すら持ち合わせていた。
 工事現場に呼び出され、いつものように、両手を握って前に差し出そうとしたももだが、
蔦森の配下の男達はそれを無視して彼女を目隠しして歩かせた。
しばらく歩かされた後、彼女の身体は床に寝かされ、男子達の手がまさぐった。
すっかり彼らの手に馴染んだももの肉体は休むことなく順応した。
目隠しはされているものの、いつものことだった。
 やがて目隠しが取り払われると、蔦森と配下の仲間5人が立っていた。
目の前には、薄闇にもぞもぞと浮かび上がるシルエットが見えた。
男子の一人が懐中電灯を当てると、それは見覚えのある顔たちだった。
 彼女が毎朝、卵とお茶を配っていた初老の男達4人だったのである。
次の瞬間、バイクのライトが点けられ、発進した単車はかつてのモモと同じように
くくりつけられた初老の男達の身体を容赦なく引きづり、辺りを走り回った。
 モモの時のような、少し走って少し止まるような手加減は一切なかった。
それは<いじめ>ではなく<浮浪者狩り>そのものだった。
 モモはすべてを悟った。
 バイクから降りた蔦森はももを立たせて胸をまさぐり、こう言った。
「これから最高のショーをはじめる」
 引き立てられてきたミノじいが、蔦森の手によって人差し指の爪を剥がされる。
「いたああいじゃないかああ・・・」
 よろよろになったミノじい。
「モモさん、あんたもこいつらの仲間なのかあ」と最後の力を振り絞って言う。
「ももの行動は俺の手の中だからな」
そう言った蔦森はモモに命令する。
「こいつの薬指の爪を剥げ」
配下の男子達がミじいを押さえつけて指を固定している。
「・・・いや」
蔦森はそれを聞くやモモの手を取って容赦なく小指の爪を剥がしにかかる。
絶叫して「やめて、やめてええええええッ」と叫ぶモモ。
合図を受けた男子の一人がモモの腹を容赦なく二・三発殴った。
気絶しそうになるもも。
「これは女同士のママゴトいじめじゃないんだよ。お前は蔦森さんに従うしかないんだ」
ももは床を這いながら、ミノじいのもとに寄る。
「ごめ・・・ごめんなさい」
ミノじいに悲しく笑いかけ、次の瞬間、薬理指の爪を一気に剥がすもも。
<なぜだ>と訴えるミノじいの目に、ももは語りかけた。
「私の手は、蔦森さんの道具なの。悪く思わないでね」。
「ももは俺のかわいい大事な犬だからな」。
蔦森はそう言ってニヤリとした。
「他の指の爪も全部はがせ」
 ももは躊躇した顔を見せたが「命令を聞くか、それともお前がお仕置きをされたいか」
「今まで優しくしてやっただろう」との声に答えは決まっていた。
私がされてきたお仕置きは、目の前のこの男にされるほどひどいものではなかった。
そう思うと、ももの心に不思議な特権意識が生まれてきた。
犬をあやすように首筋を撫でる蔦森に「くうん・・・」といつものような犬の声を聞かせてから、
ももは自分の心を確かめた。
ももは相手の絶叫と泣き声に負けず、残りの指の爪を鬼のような形相で剥がしていった。
 身体を男子達に固定されながら狂ったようにのたうつミノじいを無表情で見るもも。
「左手も剥がさせますか」という配下の声。ミノじいは生きも絶え絶えに言った。
「あんたが悪いんじゃないんだな・・・」。
突然、甦ってきた自分より弱いものへの同情にももが目をつぶって首を振ると、蔦森の声が響いた。
「そろそろ飽きてきたし、とどめをさすか」
 蔦森がミノじいをボコボコにする様を思い浮かべるももだが、彼は意に反してももの身体をまさぐり始めた。
「オレが手を出すまでもない」
 その言葉に意を察した男子達が警棒やナイフを取り出すと、暴行と殺戮のショーが始まった。
思いっきりタコ蹴りされるミノじいはじめ浮浪者たち。
あごをしゃくらされながらそれを見上げるもも。
「言ったろう。おれたち不良も街の役に立たなきゃなって。役に立ってるだろう。街の掃除の」
 ミノじいが羽交い絞めにされて蔦森の前に出しだされた。
蔦森はももの首筋を噛みながら空気銃を発射。
鈍い音がミノじいに何度も吸い込まれていく。
「ももに関わったのが運の尽きか、俺たちに捕まったのが運の尽きか。
どっちにしろ最後まで痛めつけてやるよ」
 走馬灯―という言葉がももの頭に浮かんだ。
このおじいさんもそれを見ているのだろうか。
ミノじいの目を見ながら、ももの身体は勝手知ったる蔦森の愛撫に反応するしかなかった。
蔦森はももに命令する。
「最後の一言を言ってやれよ。このおっさんに」。ももは口を開いた。
「ごめんなさい。あなたの人生、楽しい思い出あったって言ってたけど・・・私のせいで・・・」
 「ははッ。どんな思い出だって、これ以上の思い出にはならねえって!」と叫んだ配下が、
蔦森の目で合図を受けるとともに左右からナイフで何度も突き刺す。
苦しんで死んでいくミノじいとともに、下腹部を突き上げられたももは目から涙を流しながら
歓喜の絶叫を上げてしまった。
「すぐに連れの後を追わせてやるからな」と、目の前で二人の労務者がぼろきれのようになった
身体を何度もバイクに轢かれてその人生を終えた。
 蔦森は部下の「活躍」に身震いし、立ち上がった。
見下ろされたもももまた、配下たちと同じようにすぐに次の行動を察した。
大きく口を開けて、眼をつぶるもも。
それはまさに悪の味だった。ももも身震いして受け止めた。
「このあっさり感がまたいいかもなっ」と四人目の浮浪者は金属バッドで
バイクからすれ違いざま頭部を殴打されて砕けた。「やり!」と男子の声が響いた。
 ももは口の端を手で拭うと、傍らに倒れているミノじいの亡骸に呟いた。「ごめんなさい」。
だが次の瞬間、背筋を伸ばして、蔦森に聞こえるように言った。
「でも悪いのは全部私・・・恨むなら私だけに・・・蔦森さんは高貴なご主人様だから」。
 蔦森はその一言に満足したのか、ひきたてられてきた最後に一人に、あくまで紳士的に笑いかけた。
「さて覚悟はいいですか。楽に逝けると思わないで下さいね」。
「レディ・ゴー! ・・・なーんてね」と男子の一人が笑う。ももの口元も緩んでいた。
「はじまりはじまりィ」と小さな声で呟き、自分の変化にぞっとした。
「まずはっと」。蔦森は左右の手足をボキボキボボキッと折ってみせた。
 ももは目をつぶってその音を耳に受け止めた。 
「うわッキモチイイ音!」と男子が囃し立てる。
 ももは改めてこう思った。「もう後戻りは出来ない。これでいいんだわ」。
それは覚悟というより恍惚だった。心臓の鼓動がバクバクしてくる。
「私、生きてるんだなあ」とももは思った。
「さて・・・次はどこにしようか・・・ももはどこがいい?」
ももは考え、自分が考えられる一番残酷な発想に向かって一直線に言葉を与えた。
「は、刃物で・・・耳とか・・・」
 蔦森は優雅に笑った。
「なるほど。街のゴミが人間の顔してるのはおかしいか」
「そうですよ。耳切り落とせば、誰かが間違って拾ってもキモチワルイと思うだけでしょう」と男子が追従する。
 蔦森は最後の生贄の耳を掴み、ナイフを押し当て一気に引き裂いた。
ゾクゾクするもも。
削いだ耳を浮浪者の目の前に落とす蔦森。
そんな蔦森の姿が真に美しく見えるももだった。
拍手して、犠牲者の両耳があった場所と、両目ににじみ出ている血の涙に話し掛ける配下。
「あんたの耳はもう一生つかえない。
ここから生き延びてもね」「馬鹿だなお前、そんなこと言っても聞こえるわけないだろ」
「そりゃそうだ。ハハハハハハ」
蔦森はまたいつの間にかももの身体に密着して、息を吐きかけている。
ももは蔦森に濡れたあそこをいじりまわされながら呟く。
「そうだよね。助かったって、とてもつらい人生が待っているだけ・・・」
怜悧な刃物のように蔦森も言う。「生き延びれるわけないけどな」
配下の男子が生贄を囲んで口々に言っている。「こいつ匂うな」「くせえよ」
「でも臭すぎてテメーの匂いもわかんないんじゃないの」「じゃその鼻もムダじゃん」
ももを愛撫しながら蔦森が<OK>の一瞥を投げると、配下たちは浮浪者を押さえつけて
鼻を殺ぎ落とし始めた。ももの耳にも絶叫が聞こえてくる。
「これでヘレンケラーになれたよ、おじさん」と笑う男子達。
「ナイフをこっちに」との声に配下の手から手に渡ったナイフが蔦森の手にふたたび握られる。
犠牲者の血を吸ったナイフをもものはだけた胸からお腹を撫でるように移動させ、
彼女の肌で血を拭うようにする蔦森。ももの白い肌は赤い血で模様がつけられたようになる。
息を呑むもも。刃物の冷たい感触に思わずビクンと身体が跳ね上がる。
蔦森はポケットから鏡を取り出して、かざしながらももに自分の姿を見せる。
ももは自分の血を浴びたような姿に驚くが、蔦森のナイフによる愛撫でうっとりする。
そしてももに優しく語り掛ける蔦森。「次はどうしたい?」。
ももは思わず甘えた声を出す「蔦森さん・・・」。
そんな風に語りかけるのは初めてだった。だが蔦森は優しく応える。「ウン?」
「私、幸せ者です・・・」
蔦森はももをぐっとだきしめてから、立ち上がると耳と鼻をそがれた哀れな犠牲者の前に
鏡を差し出して己の姿を見せた。
「自分の醜い姿を見ましたか。
醜いあなたにこれ以上愛犬ももの淫らな姿を見せて喜ばす親切心は、私にはない」
鏡を配下に渡し、浮浪者に自分の顔を見せたままにしつつ、蔦森はももを抱き寄せると
その手にナイフを握らせ、上から手を添えて二人羽織で浮浪者の両目を横になぎ払う。
「さすが蔦森さん。突くのかと思ったら・・・」
「バカ、脳まで停止しちゃったらこれ以上苦しめることが出来なくなるだろ」。
配下たちが口々に賞賛する。もももうっとりしていた。
強いだけじゃなくて、頭のいいお方・・・。
ももは蔦森にいざなわれ、とっくに意識の全裸になったももはかかとで労務者のペニスを
ぐにゃりと踏み潰し、もう片方の足でお腹の部分を押し付けた。
「へへ・・・クッションみたいでやわらかい・・・」。後ろから胸をわしづかみにする蔦森。

はっと目覚めると、ももは自分の部屋の天井で目が覚めた。
すべては夢だった。ももは自分の頭の中で作り出した「蔦森」という男の姿に苦笑した。
あんな男子はいない。
今日もまたけい子たちのいじめが続くだけだ・・・そう思ってガッカリしたももだったが、
次の瞬間、気づいた。
自分はもう大人で、学校に行く必要もないし、けい子たちにいじめられることもないのだということを。
傍らには、昨日の夕刊があった。中学生が浮浪者を殺したという事件が報道されていた。
ももは自分の夢に与えたイメージの正体を知ると、窓を開けて息を吸い込んだ。
その日、街に出たももは駅前で募金を集めている団体を見かけた。
「浮浪者に温かい住居を」という寄付を集めている。ももは夢の意識がまだ残っていたので罪悪感を感じ、
募金箱に小銭を入れた。
その途端、赤い羽根募金を集めている別の一群の声に振り返った。
ももは赤い羽根が刺さっている募金箱をうっとりと見つめていた。
かつてのクラスメイトが赤い羽根を消しゴムに刺し、お尻を突き出した「虫2号」の自分を
標的にしていた頃を思い出して、ももの身体は芯から熱くなっていたのだ。
けい子の笑い声が背後から聞こえた。
「ごめんね。今日はまたあなたにいじめられる夢を見る・・・」。
ももは、心の中で幻のけい子に謝ると、足取り軽く歩き始めた。
「赤い羽根の共同募金に協力してくださ〜い」。
高校生の元気のいい声が青空に響いた。

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