ナナさんの作品

裏切られ者


「沙織、ペン貸して」

酒井沙織は中学1年生。
いつも友達の沢田有希、竹田彩花と一緒にいるクラスのリーダー格だ。
沙織は人に対して好き嫌いが激しいので「あの人の顔きもい」とよく言う。
この間の生徒会選挙で選ばれていた生徒会長も、顔が気持ち悪いから嫌い。
そんな沙織だけど、色白で顔がかわいいために男子から絶大な人気を得ている。
小学校からの友達の彩花もスポーツが得意でやせていて愛想がいい。

今は英語の授業中で、この間の席替えで近くの席になった有希とおしゃべりしているところ。

「有希だってペン持ってんじゃん」
「だめ。有希、沙織の持ってる色じゃないと使えなーい」

ふざけて意地を張る有希に、沙織はオレンジ色のマーカーペンを渡す。

「あっ」
目の前に折りたたまれたメモが飛んできたのだ。

「なに、これ・・・?」
「なになにー?」
「あー彩花からだ」
「なんて書いてある?」
「『昼放課、外庭で遊ばない?』だって」
「いいんじゃない?」

彩花のほうを向いて、目で合図する。




沙織たちは約束どおり外庭へ出て、適当にベンチに座っておしゃべりをしていた。

するとそこへ、ボールを持った生徒会長がやってきた。

「げ〜・・・やっぱ教室に帰らない?」
「んー。。いいけど。」
「行こ行こ」

教室に着く前、彩花が言った。
「沙織、うちらトイレ行ってくるから」

沙織は彩花と有希が帰ってくるまで教室で待っていることにした。

+ + +

誰もいない女子トイレでは、2人がおしゃべりをしていた。

「沙織さぁ、ムカつかない?」
「だよねぇ。高崎先輩(生徒会長)って本当は優しーんだよねー。」
「いっつも「きもい」ばっかり言って不良ぶってるよね」
「そうそう。「きもい」っていう言葉かっこいいと思ってるよね、あれ。」
「うざいよね」
「ねー。ちょっといじめちゃいたい」
「いじめちゃう?いじめちゃおっか(笑)」

+ + +

彩花と有希がなかなか帰ってこないので、沙織はトイレにいってみることにした。
すると、2人は沙織のことをとても楽しそうに話していたのだ。
身動きもとれずにつっ立っていると、2人が出てきて沙織に気づく。

「あ・・・。さ・・・沙織、今の話聞いてた?」
「う、ううん。なんにも聞いてないよ」

それをみて有希たちはひそひそ話をする。

『今の反応おかしいよね』
『うんうん。絶対おかしい』

「沙織、ちょっと来て。」

びくり、と体を震わせながらも、沙織は有希たちに近づく。
いきなり髪の毛を引っ張られて、かなり抵抗したのだが無駄だった。
「いじめる」とは言っても、それが暴力的な意味だったとは思わなかったのだ。
有希たちは沙織をあっけなく個室に押し込めて、中から鍵をかけた。
彩花は沙織の胸を、制服の上からぎゅぅっと鷲掴みにした。

「いっ・・・痛い!!やめてよ!!」

彩花の手を離そうと抵抗したが、今度は有希にスカートを捲り上げられた。
どうしよう、どうしようと焦っているうちに制服は剥ぎ取られ、沙織は下着姿になっていた。
沙織は今まで友達だった2人に裏切られた悔しさに、こらえていた涙をこぼしてしまった。

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