ナナさんの作品

心の傷(後編)


体中の自由は奪われ、声も出せず、沙織にはもう何も出来なかった。
そしていよいよ、沙織の下着に手がかかる。

「せーのっ」

掛け声とともに、ブラジャーはずりあげられて、パンツは勢いよく足首の辺りまで下げられた。
沙織の白い身体が露になる。
数人の男子のズボンの股上のところで、アレは存在を主張しはじめていた。

「んぅ………んん――――」

大きな涙が沙織の頬をすべりおちていく。

「さぁさぁみんな、思いっきりいじめていいよぉ!!」

有希と彩花が声を張り上げる。
途端にタフロープを持った男子は腕を引き、沙織は強制的に股を広げられる。
そして沙織の陰部を見た生徒たちは口々にはやしたてる。

「ぅっわぁ〜っ沙織って毛深いんだねっ!」
「もうこんなに濡れてるよ、こいつ」
「っていうか、結構色キレイじゃない??」
「でもこんなに毛が生えてるとねぇ…」
「うんうん。見苦しい」
「わ、真ん中の穴から液が出て来た」
「みんなに言われると余計濡れちゃうってやつ??」
「触ったらどうなるんだろーな」

男子の武骨な手が秘所に触れると、沙織の身体は面白いように跳ね上がる。
女子は女子でさわさわと胸の小さな突起を愛撫している。
沙織は恥ずかしさと初めて与えられる快感に、涙を流しながら震えていた。

「ね、これさ、声出させたほうが面白そうじゃない??」
「でも見つかんないかなぁ」
「大丈夫だって。こいつだって見つかりたくないんだろうし」
「それもそうだよね。取るよ」

彩花がリボンを取ったとたんに、沙織の唇からは熱い吐息が洩れる。

「岩川くん、沙織のクリトリス触ってみてよ」
「オッケ」

岩川の指がそこをリズミカルに愛撫し始める。

「ぁっぁっあっぁっあっ!ぁ、あぁんっ!!あっ、ぃやぁっ!!」
「こら、あんまりでかい声出すなよ」
「ご…ごめっ…んぁっ!!」
「なんか…いろめかしいっつーか…しどけないっつーか。イヤラシイ」

いやらしい、という言葉に反応して沙織はさらに恥ずかしくなってしまう。
そのとき鐘が鳴った。

「ぁ、予鈴」
「じゃあ今日の放課後、またここに来てね、沙織。」

有希はスカートのポケットから携帯を取り出した。
携帯は見つかったら先生に没収されることになっている。
そして沙織の身体をすばやくカメラに収めると、

「もし放課後来なかったらチェーンメールにして回してもらうから」

と冷たく言い放った。それから、と言い足すと携帯を操作して…

「『ぁっぁっあっぁっあっ!ぁ、あぁんっ!!あっ、ぃやぁっ!!』
 『こら、あんまりでかい声出すなよ』
 『ご…ごめっ…んぁっ!!』
 『なんか…いろめかしいっつーか…しどけないっつーか。イヤラシイ』」

そんな一部始終の音声が有希の携帯から流れた。
それを聞いて、沙織はさらに青ざめる。

「だ、だめっ…消して、お願いっ!!」
「嫌だよ」
「お願いだから…誰にも言わないでっ」

取り乱して哀願する沙織を無視して、行こ、と言って有希は理科室から出て行った。
他の皆も出て行ったが、遠藤だけが沙織の体を縛るタフロープを解いてくれた。

「俺らもあんたにさんざん悪口言われたし。
 やっぱかわいそうだけど、いくら顔が良くてもあんたのことは許せないよ」

そう言い残して遠藤は出て行った。
沙織はその背中を見えなくなるまで見つめていたけれど、とめどなく流れる涙は止められなかった。

1時間目の授業を受けるために、他のクラスの生徒がやってきたころには沙織の姿は無く、
蛇口に巻きつけられたタフロープと、床にこぼれた沙織の愛液だけが残っていた。


またあんなことされなきゃいけないんだ、と思うと沙織の目からはまた涙が溢れ出した。
誰もいない女子トイレの中で。

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