猫背さんの作品

「絶望の碑」 第5話


「絶望の碑 第5話」
 
○恵も私もお腹を抱えて涙を流しましたが、行為は同じでも、その立場は360度違いますよ。
いじめられるっていうのはこういうものなんですよ。
私はその時、本当に身をもって思い知りました。
   
…ええ。本当にやりました。
学校でしたんです。
みんなが見てる前でね。
でもいくら Fしなって命令されたって、実際にしたことが無いことは出来ません。
何回か真似事をされられたことはありましたけど、それは血の通っていない物の相手でした
から。命令した○美や○恵、C男だってしたことなんて無かったんじゃないかなって思います。
○美たちは汚いものをみるような顔で、A男たちは性の興味本意で私を見下ろしていました。
どの顔にも浮かんでいたのは侮蔑です。その視線の先には泣きはらして顔を真っ赤にした自分が
いました。

顔の前に突き出されたアレを恥ずかしくて正視できませんでした。
顔をそむけたら○恵に激しく怒鳴られて…
どうやって扱ったらいいのか分からずに、私は雑誌で読んだ知識と女の本能みたいなもの
でそれをやったんですよ。
C男のむき身は不潔な匂いがしてて、恥ずかしくて苦しくて、早く楽になりたくて自分でも
強いと思うような力を唇に込めた瞬間でした。
汚物が口いっぱいに弾けてC男が女の子のような気持ち悪いうめき声をあげました。
物凄い不潔感で胃がきりきりと痛み、思わずその場から飛び出して廊下を走りトイレに駆け込みました。
やりすぎたと思ったのでしょうか、みんなは追いかけてきませんでした。
吐きました。
何回も何回も吐き出しました。胃がひっくり返るんじゃないかっていうぐらいに。
吐くものが無くなったら水道の水を飲んで、また吐きました。
  
苦い味。それは、ドロドロといつまでも喉の奥にまとわりついて、なかなか消えなかった
ですね。私はいじめられた事を思い出すたびに、口の中にこの時の味がこみ上げるんです。
ええ!その通りですよ。セイエキの味がです。
 
恥ずかしがるから恥ずかしい事をさせられるんです。
ずかしいと考えるから苦しいんですよ。
そう自分に言い聞かせるしか仕方ないじゃないですか。
自分の部屋で交換日記に途中で逃げたことの反省文を書きながら思いました。
もうどうなってもいいっていうようなあきらめの心に完全に支配されました。
汚物を流し込まれて不潔になった女の子ですから。
  
駆け込んだ先が職員室じゃないことを知った彼女たちの攻撃はそれはひどくなって…
数日後の休み時間に、○恵がC男と雑談してるのを聞きました。
あの時すぐ終わってしまったC男をからかっているようでした。彼女はくすりと鼻で笑い、
私の下半身を指差してこう言ったんです。
 
「こいつのナカで鍛えればいいじゃん!」って。
 
(終)

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