のっぽさんの作品
嫌悪感7
いつものように塾をサボって勇の部屋で一人だけ裸でベッドの上で男子に物のように扱われていると
インターホンがなりました。
あわてて制服を着ようとしていると一人の男子が「大丈夫だから」と笑みを浮かべながら手を抑えました。
玄関に行った勇が部屋に戻るといつもとは違う声が聞こえてきました。
「お菓子とか買ってきたよ」
「えっ!?」
部屋の入り口で同じクラスのカナとアミがベットの上の異様な光景を見て呆然と立ちつくしています。
私は「いやっ」と言いながら顔を両手で覆って動けなくなりました。
「ビデオより凄いの見せてくれるって。。これの事?」
「ありえない。。」
立ち尽くしたまま蔑んだような目でベットの方を見ている女子に勇は勝ち誇ったような顔で答えました・
「学校では真面目そうにしてるけど、こいつ淫乱なんだよ」
「いっつも俺らとHしたくてここに来るんだよな?」
私に答えろと言わんばかりに頭をやさしくなでながら勇がやさしく微笑みかけます。
私は同姓に見られた事と秘密を知られてしまったショックで答える事ができず
無言で首を左右に振っていました。
「ありえない。。」
アミがそういいながら部屋から帰ろうとすると男子が私に耳打ちしてきました。
「帰らないで。。アミ。。カナ。。お願だから」
立ち止まって振りかえる2人に勇がいいました。
「大丈夫だって2人には何もしないから、見るだけ、見るだけ」
私は見世物にされると思うと涙があふれてきました。
誰にも内緒のはずだったのに、それは私の勝手な思い込みだった事に気付き
深い暗闇に突き落とされたような気持ちでした。