澪さんの作品

小学生・澪


澪は、日記をつけていた。
小学生になってから。
先生に「日記なんか書いてみると、自分の成長が細かくわかるわね。
みんな、今日から日記を書いてみない?」そういわれたからだ。
澪は、もともと人見知りが激しく、人と話すのは苦手だった。
ただ、いつも唯一一緒に遊んでいてくれた先生の言う事は、なんでも聞いていた。
おかげで、成績も良い方だ。そして、日記を書き始めて、一週間。事件の始まりだった・・・・。
A子「ねぇ。澪ちゃん、一緒に遊ぼうよ」A子は、いつも一人の澪を誘ってくれた。
その時は、お金持ちの家の妹をやらせてもらえた。かなりの良い役で、なかなかやる事ができない。
いつもは、A子がやってるが、今日はA子がトイレにいってる間にじゃんけんで決めてしまったのだ。
トイレから帰ってきたA子はカンカン。
A子「なんでよ!あたしにやらせてよ!!」
一同「だって、いつもやってるじゃない?たまにはやらせてくれたっていいんじゃない?」
A子「なにいってんの!!そんな勝手な事して!許さないんだから!!」A子が、そういうと、
その次の日から「おままごと」・・・影の名前で「A子の自己満足ゲーム」は、終わったのであった。
あれから早6年。
澪も6年生だ。
心をうきうきさせ、教室の割り当てをみるために階段の右にある大きな柱に近づいた。
澪は、あれから6年して、友達も沢山でき、人見知りの激しい性格も、だいぶ薄れてきていた。
澪「えぇと・・・・?あっ!あった!!私、一組よ。」
友@「ウチは・・・・あ!ウチも一組だよっ」
友A「あ〜っ残念!!わたし二組だぁ〜っ」
友B「私も二組だよ。一人じゃなくてよかったねっ!」
友A「えっ?ホント?良かったぁ。」そんな雑談をしながら澪達はそれぞれの教室に向かった。

ガラッ

澪と友@が元気良く教室のドアをあけた。その時。A子が澪を見つめている。
嘲笑うかのように、澪を見つめているのだ。
A子の周りには、前とは違って沢山の人だかりができている。
それも、みんな不良と呼ばれるほどの問題児女子の集まりだ。
澪は、一瞬ゾクッとした。
────休み時間────
A子「ねぇ、澪。今日、放課後あいてるよね?前、水曜日は両親がいつも出張だって言ってたもんねぇ?」
澪「う・・うん。あいてるけど・・・・なに?」澪は恐る恐る聞き返した。
A子「ちょっとさぁ、きてほしいのよ。放課後、体育倉庫にきてよ。こなかったら、どうなるか・・・
なぁんてわかってるよねぇ??じゃ・後でねっ」A子は嬉しそうに不良軍団の中に戻って行った。
────放課後・体育倉庫────
澪「A子ちゃん。来たよ・・・なぁに??用って・・・・」澪はビクビクしてる。
A子「6年前の事、覚えてる?あたし、あんたのせいで大恥じかいたのよねぇ。あの時の事、忘れないわ!!」
A子はそういって指をパチンッとならし、澪に飛び掛かってきた。

小学生の頃は、まぁ大体毎日、水曜日だけこのように過ぎていった。
そして、澪は水曜日だけいつも休むようになってしまった。
クラスのみんなには、「水曜休暇の澪ちゃん」とまであだ名を付けられるほどだ。
でも、さすがに毎日休むと、いろいろヤバくなる。お母さんにつれてかれ、澪は水曜日、学校にきてしまった。
A子「えらいじゃん?ちゃんとくるなんて。」といって、また、同じ事の繰り返しだった。
澪の日記には水曜日だけ、嫌な内容が並んだ・・・・・・。

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