R子さんの作品

先輩からの体罰(1)


 中学生の頃、私は女子バドミントン部に所属していました。
そこは、今考えると異常なくらい上下関係が厳しい部活でした。
 毎週金曜日、練習が終わると週に一度のミーティングが部室で開かれるのですが、その時三年生から、
練習態度が良くなかった下級生が指名され、その子は全員が見ている前で、体罰を与えられることになるのです。
 態度が良くなかったといっても、先輩達が勝手に決めつけるので、すごく理不尽なのです。
だから、どんなに真面目に練習をしていても、先輩から態度が悪かったと見られたら、
罰を受けなくてはいけないのです。
 罰の内容も本当にひどくて、大抵はその場で服を脱がされて、全身を平手や物差しで叩かれます。
ひどい時には、オナニーをさせられることもありました。
 だから一年生は、先輩に目をつけられないか、いつもいつも緊張しなければなりませんでした。
 私も、たった一度だけですが、罰を受けました。
 私たちの学年は、全部で十五人いました。
中には二度三度指名される子もいたのですが、私はあまり目立たなかったせいか、
三年生が引退する間近になるまではどうにか切り抜けていました。
 だから、自分が指名された時は、なおさらとてもショックでした。


 その日、練習後のミーティングで、三年生の部長が「今週態度が良くなかった子は・・・一年生の玲!」
と言うのを聞いて、私は一瞬、頭が真っ白になりました。
 ミーティングは、あまり広くない部室に、二十五人いる部員を押し込めて行われていました。
四人の三年生が椅子に座り、六人の二年生が床に体育座り。
残りの一年生は、全員床に正座です。
「玲、もたもたしないで立ちなさい!」
 部長の先輩に怒鳴られて、私は茫然としながら立ち上がりました。
この一週間、私は手を抜いて練習した覚えなんてないのに、どうして・・・と思いました。
 でも、すぐ冷静になりました。私も薄々感づいてはいたのです。この罰が、単なる先輩の気晴らしだってこと・・。
 それでも、自分がこれからどんな目にあうのか考えると、さすがに怖くなって、膝がガクガク震えました。
 副部長の先輩が言いました。
「玲、どうして自分が呼ばれたのか分かってるわね?」
 ここで「分かりません」とは言えません。
「はい・・・」
「それじゃあ、みんなの前で反省の言葉を言いなさい」
「はい・・・私はこの一週間、真面目に練習に取り組むことができませんでした。
皆さんにご迷惑をおかけして、本当に申し訳ありませんでした。どうか許してください・・・」
 そう言って、屈辱をこらえて全員に頭を下げました。
 もちろん、こんなことをしたからと言って罰が軽くなるわけではありません。
反省の言葉なんか、ただの儀式なのです。
 それから、部長の先輩が念を押しました。
「ここで指名されたということは、どういうことか分かってるわよね?」
「はい」
「これから、あんたが反省するために、きつい罰を与えるけど、それをきちんと受ける覚悟ある?」
 そう言われた時、私はいよいよ来たかと思い、改めて怖くなりました。
 でも、逃げようとは思いませんでした。
他の一年生も、もちろん私の友達も、みんな罰を受けているのです。
だからどんなに辛くても、自分だけ逃げるわけにはいかないのです。
 私は覚悟を決めて、先輩の命令を待ちました。

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