R子さんの作品

告白1


「罰を・・・受けます」
 生徒指導室のかたい椅子にずっと座らされていたわたしは、小さな声で言いました。
 机の向こう側で、生徒指導の女の先生は、優しい笑みを浮かべました。
「そう・・・わかったわ」
 そして、すぐ怖い顔になりました。
「でも、覚悟しといてね。生半可な罰じゃないんだから、どうなっても知らないわよ」
 それを聞いて、とても怖くなりました。
背筋が寒くなって、膝ががくがくとふるえ出しました。
でも、すぐに「はい」と答えました。
 わたしには結局、こうするしかありませんでした。

 きっかけは、前日の体育の授業のことでした。
一月ほど前に初潮を迎えたばかりのせいか、わたしはこの頃体調を崩していました。
それで、体育を先週から見学させてもらっていました。
ところが昨日になって、わたしが「見学させて下さい」と体育の先生にお願いすると、
先生が急に「こんなに続けて休むのは許されないから、今日は授業を受けなさい」と言い出したのです。
この日は特に調子が悪かったので、「無理です」と答えました。
すると、さぼりと決めつけられてしまったのです。
体育の先生は若い男の先生で、すごく厳しくて、生徒から怖がられていました。
 でも、わたしも悪かったのです。
どうせ今日も見学だからと、家に体操服を置いてきてしまったのです。
それで、「さぼりじゃないなら、どうして制服のまま授業を受けようとするんだ」と言われて、
何も言い返せなくなってしまいました。
 結局、わたしは見学ではなく、体操服を忘れた罰ということで、その時間は正座させられました。
その上、終わり際先生に頬を平手打ちされ、反省文まで書かされました。
 本当に悔しかったです。
友達も「本当に気分が悪いのにかわいそう」と言って同情してくれました。
わたしが通っている私立の女子中学はとても厳しい学校で、体罰も頻繁に行われています。
だから、仕方がないと思っていました。
 でも、話はそれですまなかったのです。
 今日になって、わたしは昼休み時間、生徒指導室に呼び出されてしまいました。
そこへ行くと、生徒指導の女の先生が、体育の時間のことで、
「忘れ物とさぼりを指摘されて教師に逆らった」ということで、わたしの両親に報告すると言うのです。
 わたしは、「それだけはやめて下さい」と頭を下げました。


メニューへ 妄想小説へ 次へ進む

動画 アダルト動画 ライブチャット