R子さんの作品

続・告白10



 追い打ちをかけるように、生徒指導の先生は、わたしの両手首を後ろ手に組んでしばりました。
前を手で隠しちゃうと罰にならないからだそうです。
 紐にもたれようとすればするほど、脇や乳房に紐が食い込んで、痛くなりました。
かといって自力で立ち続ける体力もありませんでした。
だから、これでもう最後だからと思って耐えました。
 わたしは、マゾなんだから・・・これぐらい・・・平気なんだから・・・。
そんな、自虐的なことまで考えてしまいました。
 また、おしっこがしたくなってきました・・・。
 最後までガマンするつもりだったけれど、生徒指導の先生は目ざとく気づきました。
すぐに来て、「ここでしちゃいなさい」と耳元でささやきました。
 わたしが首を横に振ると、「ガマンしちゃダメよ」と言って、下腹部のぼうこうの部分を指で強く押しました。
「んっ・・・うぐ・・・」
 破裂しちゃうんじゃないかと思うくらい、先生は強く押しました。
すごく痛くて、わたしは悲鳴を上げました。
でも先生はやめてくれませんでした。
 そのうちガマンできなくなってきて・・・股間からおしっこが流れ落ちてきました。
血が混じっているのか、尿が少しピンク色に染まっていました。
尿だけじゃなくて、透明なぬるぬるした液もにじみ出てきて、股間がまた痛み出しました。
 もうダメだ・・・わたしこのまま、死んじゃう・・・・・・。
 そう思った直後、わたしは意識を失っていました。

「まゆ子ちゃん、この頃変だよ」
 放課後、部活動に向かう途中で、親友の絵美ちゃんに言われました。
「顔色悪いし・・・なんか、すごい辛いことをガマンしてるように見えるよ」
 あの日から十日が過ぎていました。
あの後熱を出して、わたしは一週間学校を休んでしまいました。
だから、心配になったんだと思います。
「何でもないよ。絵美ちゃん心配しすぎ」
 わたしは笑ってごまかそうとしました。
でも、たぶんうまく笑えてなかったんだと思います。
絵美ちゃんは余計に心配そうな顔をしました。
気まずくて、しばらく黙って歩きました。
でも・・・あんなこと、言えるわけありません。
言えばショックを受けるに決まっています。
親友にそんな思いをさせたくなかったです。
「・・・私は今のままが辛いよ」
 ふいに絵美ちゃんが言うので、どきっとしました。
「まゆ子ちゃん優しいから、自分が辛くても私に気を使って何にも言わない・・・
でも、私少しくらい辛くても平気だよ。
それより、自分が知らないところでまゆ子ちゃんが辛い目にあっていて、そんなこと考えてしまうの・・・」
 ああ、この子は薄々知ってるんだなってすぐに分かりました。
わたしの家庭のことも、先生にされたことも。
何があってもこの子には心配かけないようにしてたつもりだったけど、
結局気づかれてしまってたみたいです。
気持ちが揺らぎました。
 もう、そろそろいいのかな・・・。
苦しいこと一人で全部背負い込むのは、もう終わりにした方がいいのかな・・・。
 いつの間にか、校舎の裏の、人気がないところに来ていました。
「わかった」
 わたしはそう言って、制服のスカートを自分でまくり上げました。
「ちょっと、まゆ子ちゃんこんなところで・・・」
「いいの。絵美ちゃんになら全部見せてあげてもいいよ。恥ずかしくないから・・・」
 絵美ちゃんはすぐに、「その傷、どうしたの?」と気づきました。
わたしは深呼吸をして、決意をかためました。
「絵美ちゃん、全部話してあげるから・・・わたしの告白、最後まで聞いてくれる?」
 絵美ちゃんは、「わかった」とうなずいて、優しくほほえんでくれました。
それを見て、わたしはほんの少しだけ救われたような気分になりました。
                               (おわり)


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