R子さんの作品

手記(2)



 体操部に入部することを決めるまで、すごく悩みました。
正直、他の部活にしようかな、と何度も思いました。
でも、他の部活の友達から話を聞くと、いじめられたりとか、しごかれたり殴られたりとか、
そんな話ばかりでした。
 それに、家に帰ると両親から、
「まだ部活動始めないのか?」
「あなたが体操で活躍するのを楽しみにしているのよ」って毎晩のように言われました。
わたしも、自分が体操をするために高いお金を払って私立に入れてもらったので、
体操をしないなんてとても言えませんでした。
 だから・・・結局、体操部に入ることを選ぶしかありませんでした。
 そしてこの日、わたしは体操部の練習に初めて参加することになりました。
最初に顧問の先生のところに行ってから二日が過ぎていました。
三日後までにはどうするか決めなさいって、先生に言われていたからです。 
 昼休み時間、重い足取りで入部届けを出しに行きました。
何となく、制服のブラウスの上から胸を触ってみたりして・・・この頃胸が大きくなってきて、
最近ブラをするようになったばかりでした。
見られることを考えると、恥ずかしくて・・・。女子だけの学校だから、男子に見られるわけじゃないから、
何とか我慢できるかな・・・でも、男の先生に見られたりしたら、やっぱり嫌だな・・・
そんなことばかり、考えていました。

 職員室で、顧問の先生の顔を見ると、緊張して膝がふるえました。
入部届けを手渡すと、先生は「いい度胸じゃない」と言いました。
「今の1年生には、入部届け出す時には何にも言わないで、最初の練習の時初めてあのことを言ったの。
やっぱりすごい戸惑って恥ずかしがってたし・・・まあ無理やり言うこと聞かせたんだけど。
でも、はじめっから全部分かっててそれでも入部したいって子、ゆか子さんだけよ」
 先生はそう言って、少し笑いました。
その笑いが、少し怖かったです。
きれいな人で若いけれど・・・何となく、この人にはさからえないかなって思いました。
「あ、あの・・・」
「なにか?」
「本当に、あの、脱ぐんですよね・・・」
 思わず、今さら言ってもしょうがないことを口にしてしまいました。
先生がにらむような目をしたので、ビクッとしました。
「あっ、ごめんなさい・・・」
「まあ、激しい練習する時には・・・胸が大きい子に限ってはスポブラだけ着けることを許す時もあるけど」
 えっ、本当に? 一瞬だけ・・・
冷静に考えればそれでも十分恥ずかしいけれど・・・希望を持ってしまいました。
「あの・・・わたしもう、ブラしてます」
 でも、あっさり打ち消されてしまいました。
「でもあなた、まだ小さいじゃない。あなたより大きい子でも我慢して何も着けないで練習しているのよ」
 そう言われると何も言えませんでした。
ブラのことを話したことが急に恥ずかしくなって、顔が熱くなりました。
 やっぱり・・・裸にされるんだ、耐えるしかないんだ・・・自分にそう言い聞かせるしかありませんでした。


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