R子さんの作品

手記(4)



 その後、先生からボールペンを手渡されました。
「この紙の下の部分に、自分の名前を書きなさい」
「・・・はい」
 わたしは指示に従って、「入部の誓い」の決まりの3つ目の下の部分に、自分の名前をペンで書きました。
きれいな字を書かなきゃと思いました。
でも、正座の姿勢で書くには少し不自由なのと・・・裸でいる恥ずかしさと、
肌寒さで腕がどうしても震えてしまって、字がところどころ乱れてしまいました。
何かの罰で反省文を書かされているように感じて、嫌な気分でした。
「書いたら、両手でその紙を文字が見えるように持ちなさい」
「はい」
 わたしは紙を胸の前に持ってきました。
そうしたら、先生に
「ダメ。もっと下にさげて・・・膝の上に置くようにして」と言われたので、そのとおりにしました。
また胸が、丸見えになってしまいました。
 どうしてこんなことさせるんだろう・・・そう思っていると、
先生がバッグからカメラを取り出したので、びっくりしました。
「これはポラロイドカメラといってね、すぐその場で写真が出てくるのよ」
 まさかそれで・・・この格好を、撮られるの・・・?
「そんな・・・いや・・・」
「絶対逆らいませんって誓ったでしょう?」
 先生は、冷たく言いました。
「はい・・・すみませんでした」
「ほら、さっさと撮るわよ。あなたのために時間けっこう過ぎてるんだから」
「あ・・・はい」
 先生は、わたしの前にかがみこんで、フラッシュをたいて、あっさりボタンを押しました。
せめて胸は隠したかったけれど、それもできませんでした。
 写真はすぐに出てきました。
先生は、それを取り出して、わたしの顔に押し付けるようにして見せました。
そこには、上半身裸で正座する自分の姿が写っていました。
「どう? なかなかきれいでしょう?」
 先生は、むしろ恥ずかしさをあおるように言いました。
わたしが「恥ずかしいです・・・」とつぶやくと、
「もしさっきの誓いにそむいたら・・・この写真を他人に見せるわよ」と脅すように言いました。
「はい・・・」
 わたしは、力なく答えるしかありませんでした。

「それじゃあ、ちょっと遅くなったけどランニングを始めるわよ。1、2年生はいつもの格好になりなさい」
 顧問の先生の指示で、全員が立ち上がって、1、2年生はその場でシャツと靴下を脱いでいきました。
嫌なことだから、こういうこと思ったら悪いけれど・・・
裸なのがやっと自分だけじゃなくなって、少しほっとしました。
 わたしも、当然ランニングの列に加わりました。
部員の中に知っている人は一人もいなかったけれど、
目が合った同学年の子が何人か「よろしくね」と声をかけてくれました。
先生が言っていたとおり、わたしより胸の大きい子もたくさんいました。
それでもスポブラさえ許されないなんてつらいだろうなって、なんだか他人事みたいに思いました。
 ランニングは、体育館のラインコートの外側を30周でした。
体操部と反対側のコートではバレー部がすでに練習を始めていました。
バレー部には同じクラスの子が何人かいるので、目を合わさないようにして走りました。
走っている時は・・・おっぱいが少し揺れて、痛いような感じがしました。
動くときは邪魔なのです。
でも、もっと大きい子もそれに耐えてるんだから、わたしも我慢しなきゃって自分に言い聞かせていました。
 ランニングは二十分くらいで終わって、私たちはもう一度顧問の先生のところに集まりました。
 わたしが1年生の列に並ぶと、「ゆか子さん」と先生に呼ばれました。
 前に出ると、先生は言いました。
「これから、二つ目の儀式よ」
 えっ、また? 今度は・・・いったい何をされるの? 
そう思って、言いようのない不安がこみ上げてきました。


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