ヴァンパイヤーさくら


 
いじめられる少女5

恵次の瞬間恵子が目を開けると校舎の屋上にいた。
そしてフェンスが、いつもは全部ついてるはずなのにひとつだけ無くて、まるで恵子が来るのを
待っていたかのようだった。
恵子「もう死のう。もう疲れたよ」
そうつぶやくとソロソロと歩き出しそして飛び降りた。
どんどん地面が近づいてきて、風がすごい音で体に当たった。と、体が止まった!!
もう、死んじゃったのかなと思っていると、そこへあのヴァンパイアーさくらが現れたのだ。
ヴァンパイアーさくら「やっと死ぬのね。死ぬんだったらいいよね」
恵子「復讐、復讐おねがいね」
ヴァンパイアーさくらの真っ赤な瞳が輝いた。

恵子は目を開けた。
見知らぬ天井だった。
とてもいい気分だった。
まだ動きたくない。
眠い。
ベッドだった。
母が横にいるようだった。
テレビの音が聞こえている。
母に声をかけてみることにした。
恵子「お母さん」
母「恵子やっと目が覚めたのかい、3日間ずっとねてたんだよ」
恵子「え、ずっと?」
母「貧血でね学校で倒れたのを救急車で運び込まれたんだよ」
恵子「貧血?あっ」
恵子はすべてを思い出した。
ヴァンパイアーさくらが来て、そう、いじめにあって
自殺をして。でも貧血??どういうことだろう。
母「あんたの学校たいへんだったんだよほら、いまニュースでやってるよ」
恵子「え?」
ニュース「昨日5時ごろ下校途中の生徒達に月の輪熊が襲い掛かり、この生徒達は
8名が内臓を食い破られて即死。数名が腕を食いちぎられるなど重症でした。
目撃者の話によりますと、この月の輪熊を散歩させていた真っ赤な瞳の少女が熊を
けしかけたと言っていますが、東京のど真ん中で月の輪熊とは信じられない事件です。
では亡くなられた生徒のお名前です。A子B子C子D子A男B男C男D男。
では次のニュース」
恵子は、はっとした。真っ赤な瞳の少女。
恵子「復讐してくれたんだ。ヤクルトいっぱい飲まなくっちゃ」
恵子は献血と勘違いをしているようだった。

恵子は自分の首に手を当てると小さな傷が二つあった。
どうやら自殺をしたというのは夢だったようだ。
でもどこまでが夢でどこまでが現実かわからない。
ヴァンパイアーさくらは次の獲物を求めて町を行く。

ヴァンパイアーさくら いじめられる少女  

                               完

 メニューへ 妄想小説へ 次へ進む

動画 アダルト動画 ライブチャット